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「FOODEX JAPAN 2008」
幕張メッセで行われた「FOODEX JAPAN 2008」に行ってきました。現地にてmimiさん、キヨさん、そして初対面のたこやき坊主さんと合流。皆さんについていく格好で、あちこちのブースを回りました。
しかし会場は広い!そして駅から遠い!日本のワイナリーが出展している「Hall-8」までは歩いて20分ほど。しかもかなりの人の数です。(ちなみに電車の中もディズニーランドへ行く子供たちで超満員。春休みだということをすっかり忘れてました。)

最初に向かったのはセミナー。テーマは「世界と日本のワイン醸造、その最新技術動向」です。

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これが予想以上の面白さでした。「今、ワインの醸造法にはこれだけの選択肢があります」という切り口で、実際の導入例や最新機器の特徴を紹介。酵母の選択から始まり、醸造のさまざまな過程での技術活用を提案していました。こうした技術の何を選び、何を選ばないかはもちろんワインメーカーの判断。つまるところ、ワインづくりの哲学ともかかわる部分ともいえるでしょう。便利で能率的というメリットを手にする代わりに、何かを失ってしまう可能性もあるからです。とはいえ新しい技術には、取り入れるべきものもたくさんあるはず。このあたりをどう判断するかという点も、造り手の方々の「個性」がかいま見える部分かもしれません。

さらに会場でmimiさんがボー・ペイサージュの岡本さんとバッタリ。私もついでにご挨拶させていただきましたが、ホントにアツい方でした。全員、その熱に引き込まれるように通路で立ち話。いま岡本さんの情熱はワイン造りに留まらず、日本の「食」の未来へと向かっているようです。話を聞くほど納得させられ、自然と感化されていくような強烈な魅力を持った方でした。

その後はマルスワインの本坊酒造・信濃ワイン・高畠ワイン・シャトー酒折のブースへ。
みなさん、みずからのワインに情熱とプライドを注ぎこんでいることがひしひしと伝わってくる方ばかりでした。

信濃ワインでは長野AOCについて話をうかがいました。「原産地呼称制度」の普及にはいろいろと難しい障壁もあるのでしょうが、お話をうかがった三宅さんからは、自社のワインが認定されたというプライドが伝わってきます。やはりこうした制度作りは作り手、売り手、そして飲み手(買い手)のそれぞれに、なにがしかのメリットはあるのではないでしょうか。

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マルスの田澤さんの話は石和と勝沼のテロワールの違いなど、興味深い内容が盛りだくさん。甲州のアイテムを各地域ごとに分けてリリースすることの意義を明確に知ることができました。

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高畠の奥山社長も自社のワインを語らせたら止まらないアツさ。思わず話にひきこまれます。ブースには醸造担当の畑さんもいらっしゃっていました。

シャトー酒折では2006年のベリーA樽熟成とキュベイケガワを試飲。確かなポテンシャルを感じるスケールの大きなワインでした。

さらにmimiさんが「フェルミエ」という新潟のワイナリーを発見。その場所はなんとシャトー酒折のはす向かいに出展していた酒屋さん、「味ノマチダヤ」の中。mimiさん、さすがです。(ちなみにこの酒屋さんは日本酒の品揃えで有名だそう。今度行ってみます。)2006年ビンテージがファーストリリースという、まさに生まれたての醸造所。志を持ってワインづくりの世界に飛び込んだオーナーの本多さんはとても魅力的な人物で、ワインもみずみずしい美味しさが感じられました。

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時間はあっという間に過ぎ、閉館の午後5時に。
一同、バスで東京駅に向かいました。とりあえず目指すのは、はせがわ酒店の東京駅グランスタ店。先日ブログに書いた亀戸の店の支店です。

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ありました、ウワサのカウンターバー。お酒の品揃えもさすがの一言。でも欲しかった「Azumaichi 2007 甲州ワイン樽貯蔵」はやっぱり売り切れでした。残念。

そして山手線に乗り込んだ一同が目指したのは…。

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そう、キッチンセロ。今回は予約がとれて、入り口近くのテーブルをゲットできました。そして席についた時…。mimiさんが今度はタケダワイナリーの岸平さんを発見!うーん、この偶然もスゴイですが、mimiさんの顔の広さもスゴイです。同席をお願いすると快諾していただけました。そしてワインと料理を次々と注文!

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今回はまずあづみアップルのピノ・ノワール二種。そしてもちろんタケダワイナリーの蔵王スターとサン・スフル、ピュア・シャルドネ(これは私のリクエストでした)。あと各自でグラスを飲んだりも。もちろん食事も、いつもどおり最高でした。


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結局、岸平さんには蔵王スターとピュア・シャルドネの分をごちそうになりました。ありがとうございます!

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いやー、中身の濃い一日でした。いつも貴重な体験ばかりですが、一人で出かけてもこんな出会いは絶対にできません。皆さん(特にmimiさん)、ありがとうございました!
by inwine | 2008-03-15 15:28 | そのほか
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