神田のイタリア料理屋さん「ヴィラドゥーエ」のワイン会に参加してきました。
大和葡萄酒の萩原さんを招いて、いろんなアイテムを飲んでみようという企画です。 ワインリストは↓。 1.ヴィンテージ甲州 2006 2.古代甲州 2004 3.鳥居平 甲州 2002 4.甲龍 2001 5.遅摘み甲州 2004 6.十二原 2004 7.YASUMASA 2003 料理は 大根のピュレで和えた毛蟹と長芋のタルタル アーモンドをまとったヒラメのポワレ、蕪のポタージュと共に レンコンと京人参のリゾット 松阪ポークのロースト、赤ワインのソース でした。 しかし何よりもインパクト大だったのは萩原さんのキャラ。「ウチが日本のワインの未来を開いていく」という大きな自負心のもと、ワインへの情熱を怒涛のように語ってくれました。 会はまず、萩原さんの挨拶からスタート。ワイナリーやぶどうに関するレジメが配られ、10分ほど甲州の垣根栽培や醸造法などに関するレクチャーがありました。新宿御苑に植えられた甲州の話など、なかなか興味深い話も聞け「お、コレは結構アカデミックな会?」と思ったのですが、萩原さんがテーブルについて参加者と飲み始めると一気に陽気な雰囲気に。「ワインは楽しく飲まなくちゃ」という言葉の通り、マシンガントークが続きます。 しかし一方で、お話の端々にはワインメーカーとしてのシビアな姿勢もうかがえました。長い伝統を持つ一方、ワイン作りに関してはかなり思い切った考え方もしているようです。またブランドのイメージ作りなどに関しても、明確な戦略を打ち出しているように感じました。今回、強調されていた「ワインは物語が大事」という考え方は、和紙に葉を織り込んだエチケットなどにも表れています。手間は大変だと思いますが、なかなかのアイデアだと思いました。 味わいで特に印象に残ったのは「甲龍 2001」。他のアイテムがわりあい派手めなイメージだったのに対して、かなり抑制の効いたワインでした。樽も抑え目でイイ感じです。すっきりした甘みがありつつ、フィニッシュの長い酸が美味しい。樹齢100年以上の古木のぶどうを原料に、毎年一樽しか作らないレア物だそうです。 最後も萩原さんの挨拶で締め。引率の先生のような「ハイ、注目!」というかけ声がかかります。「ワタシはしゃべる醸造家です!」と笑いをとって話を終えると、店をあっという間に去っていきました。まさに嵐のような方です。 お聞きしてみたいこともあったのですが、それはまたの機会に。大和葡萄酒、強烈なエネルギーで爆走するイケイケのワイナリーといった感じです。
by inwine
| 2008-01-13 15:37
| 日本ワインを飲める店
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