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「日本ワインを楽しむ会」
平塚・ブラッスリーアッシュ・エムで行われた「日本ワインを楽しむ会」に行ってきました。

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菊池シェフによる料理と国産ワインを楽しむと共に、勝沼のワイン醸造家の方々を迎えてお話を聞くという贅沢な会です。

ワインリストは以下の通り。

2007 デラウエア万力+ 金井醸造場
2007 名称未定(甲州主体) 四恩醸造
2005 鳥居平 シャルドネ樽貯蔵 シャトレーゼ
2007 名称未定(マスカットベリーA主体) 四恩醸造
2007 名称未定(カベルネ・ソービニヨン / メルロー主体) 四恩醸造
2004 鳥居平 メルロー樽貯蔵 シャトレーゼ

そして料理は…

食事の始まりに一口(L'amuse-gueule)

"プロローグ" 5種の大根を5種の調理法で

蕪蒸にフォアグラを詰めて コールラビのヴルーテ

タラと白子のコルヌ 柚子風味のブールブランソース

蝦夷鹿のロースをちりめんキャベツに包んで鹿のジュと共に

長谷川牧場のアイスと諸星さんのキウイ ホワイトポートの香り


…とずらずら羅列しましたが、こんな感じです。

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料理はどれも美味でしたが、5種の大根には特にびっくりしました。(写真はありません…)
同じ野菜とは思えないほど多彩な種類の大根に、燻製やグリエなど異なる調理が施されています。遊び心あふれ、かつ手間のかかった一品です。お店の食材への思いが伝わるお皿でした。

蝦夷鹿は大好物なのですが、食べるのは今シーズン初めて。柔らかく上品な焼き上がりで、ソースも優しく繊細な味わいでした。

デラウエア万力+は以前にもアップしたのですが、なぜか今回の方が酸を強く感じました。よりシャープな味わいという印象です。

四恩醸造は「2007/9/25に果実酒醸造免許を取得した日本最新ワイナリー」だそうです。
今回出していただいたのは、発売前の「本邦初公開」ワインばかり!工場長の小林剛士さんご本人に、ワインについてお聞きしながら飲むという貴重な体験をさせてもらいました。

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「日本の普通の食事に合うワインを造りたい」というお話には、非常に感銘を受けました。さまざまな質問にていねいに回答されるその姿からは、開拓者の志を持って新たな地平を切り開こうとする意志がビンビン伝わってきます。最後には固定観念を打ち破るような「ええー!!」というお話も聞かせていただきました。
ワインも作り手の姿そのもの。みずみずしく、鮮烈なワインです。口に含むと微発泡が感じられました。まさに瓶詰め直後のフレッシュな味わいです。

そしてもう1人のゲストがシャトレーゼ勝沼ワイナリーの戸澤一幸さん。
こちらは「山梨で二番目に新しいワイナリー」だそうです。
お菓子で有名なシャトレーゼのワイナリー部門ですが、ワインのラインナップは入手困難。
残念ながら戸澤さんは到着が遅れてしまったのですが、それでもやはり貴重なお話をうかがえました。

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「鳥居平 シャルドネ樽貯蔵」は典型的なシャルドネのスタイルと同時に、他にはない独特の味わいが感じられました。(それが何かを判別するには、すでに少し酔いすぎていたようです。)
「メルロー樽貯蔵」は実に洗練されたワインでした。うーん、美味しい!一口飲んだ後、思わず連れ合いと目を見合わせました。

さらに戸澤さんみずから持ってきていただいた「2005 鳥居平セミヨン」。デザートワインですが、非常にすっきりとした印象です。ベタベタした甘ったるさとは無縁の味わいでした。

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いやー、実に充実した会でした。同席させていただいた参加者の方々も、みな驚くほど国産ワインに造詣の深い方ばかりで、とても貴重な情報をいくつも聞かせていただきました。その意味でも参加した意義のある会だったといえます。(皆さん、ありがとうございました!)

連れ合いが風邪気味だったこともあり、私たちはお開きとともにまっすぐ帰宅しました。2次会も行われたようですが、参加できず残念。また機会があれば参加させていただきたいと思います。
by inwine | 2007-11-27 15:50 | 日本ワインを飲める店
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