ベリーAと合わせてみたいと、ずっと思っていた食材があります。それは豚肉。そもそものヒントとなったのはボジョレーでした。
ボジョレーは豚肉と相性がいいと良くいわれますが、それはたぶんガメイのフレッシュな果実味がキーなのだと思います。比較的獣っぽさの少ない豚肉に対して、フルーティなワインがソース的な役目をする、ということではないでしょうか。そこで連想したのがベリーA。ベリーAのワインも爽やかな果実味が魅力です。それに独特の土っぽい風味もなんとなく合うような気がする…。 というわけで、シンプルな豚肉料理を作って相性を試してみることにしました。 肩ロースのブロックに塩をすりこみ、タイムとローズマリーをまぶして冷蔵庫で寝かします。それにオリーブオイルを塗って、低温のオーブンでじっくり焼くだけ。まさに簡単クッキングです。 焼きあがるまでの時間、キノコをカレー味で炒めたツマミを作りました。こちらは甲州にぴったりのはず。 ダイヤモンド酒造の「ひしやま甲州」を開けてみました。 ウマイ!やっぱり相性はバッチリです。カレーのピリッとした辛さが樽の甘みと、そしてキノコの独特な旨みが甲州の個性である渋みとうまく結びつく感じがします。 チビチビ飲んでいるうちにいよいよ肉が焼きあがりました。柔らかく仕上がったようです。肉と一緒に、サツマイモとニンジンもホイルに包んでオーブンに入れときました。これとトマトソースのパスタが付け合わせです。 ワインはやはりダイヤモンド酒造の「ますかっとベリーA Plus」。さて相性は?? うーん。予想とはちょっと違いました。このワインは前にも書いたように個人的に好きで、すでに何本も空けています。だからワインそのものは美味しく飲めたのですが、相性的にはどうかな、という感想です。「ワインがソースの役目を云々」と冒頭に書きましたが、そのことを念頭に置いてシンプルな味付けにしたのが、裏目に出たのかもしれません。 何というか料理とワインの両方が引っ込み思案で、くっつかない印象なのです。ともにシャイな2人が恋人になれないとでもいうか。「マリアージュ=結婚」までたどりつけないという感じでした。これはベリーAの持ち味なのでしょう。つまり料理を支配してしまうような強さではなく、そっと脇によりそうようなワインなのです。今度は同じ豚肉でも、もっとワイルドなオイスターソース炒めかなんかと合わせてみようかと思います。
by inwine
| 2007-11-21 16:36
| 日本ワインを飲む
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