今回の訪問で最後に訪れたのは丸藤酒造さん。
ルバイヤートワインでおなじみの有名な醸造所だ。 国道のJA直売所近くから斜面を登ると、すぐに看板が見えてくる。 距離はほんのわずかだが傾斜は少々きつく、なまった体の私は少し息切れしてしまった。 途中、小学生の男の子が「こんにちは」と声をかけてきた。 勝沼の町を歩いていると出会った子供たちが必ず挨拶をしてくれる。 学校の指導なのだろうが、訪問者にとってはうれしい歓迎だ。 中に入ると女性が迎えてくれ、試飲をお願いすることができた。 カウンターにずらりと並んだボトルを、次々にグラスに注いでくれる。 醸造所の方にお話をうかがいながら、試飲をするのはやはり楽しい。 日本の食べ物にはやはり日本のワインが合うのでは、という意見に深くうなずく。 このワイナリーでは限定品なども含めて、実にさまざまな種類のワインを世に出している。 写真にあるのは、そのほんの一部。 1つ1つにそれぞれ異なる想いがこめられていることが、お話から伝わってきた。 ヴィンテージの差や樽の使い方の違いで、同じ甲州ぶどうも性質はまるで変わってくる。 それをどう美味しく、個性あるワインに仕上げるかが作り手の腕の見せ所なのだ。 お邪魔したのは数十分ほどだったが、帰る頃にはすっかり日が落ちていた。 購入したワインのほとんどは宅配便で送っていただき、 「ルージュ2004」と「甲州2002」を1本ずつだけ持ち帰ることにした。 今日はワイナリーをめぐる途中で、直売の野菜を買っている。それに甲州名物「ほうとう」も。 家でそれを鍋のように囲み、ルバイヤートワインを堪能するつもりだ。 高速バスの停留所に歩いて向かうと、歩道橋の上から月がのぞいていた。
by inwine
| 2007-11-01 10:58
| ワイナリー訪問
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