ひさしぶりに旭洋酒にもうかがいました。 こちらのお目当ては、やはりリリースしたばかりの 『それいゆピノ・ノワール 2007』と『千野甲州 2008』。 こちらでも奥さまの順子さんが応対してくれました。 今年の葡萄の出来から始まり、一文字短梢栽培のメリットについて改めてお聞きしたり 勝沼のイベントについてなど、いろいろな話題にお付き合いいただき 楽しく有意義な時間を過ごすことができました。 特に勉強になったのが甲州の苗木の種類の差異、 そしてワインの味わいへの影響の話。 素人の質問にもきちんと答えていただき、いつもながら感謝です。 ワタシはこちらのピノ・ノワールが以前からとても好きなのですが 2005年ヴィンテージをはじめて飲んだとき、かなり堅牢なイメージを受けました。 でも最近飲んだとき、果実味がとても開いていて印象深かったのを覚えています。 そんな話をしたところ、 ピノの造りに関するさまざまな模索についても、うかがうことができました。 2005年に関しては順子さんご自身も、経年による変化は意外だったそう。 2007年のワインもはじめのうちはかなり堅かったそうです。 「でも奥のほうには果実味がある。待ってみよう。」と、今年の春の発売を延期。 秋になって試してみたところ、見事に柔らかく変化していたそうです。 「世界中のワインのほとんどはリリース直後に飲まれてしまう」とよく言われますが ときにはしばらく我慢したほうが、いいことが待っているのかもしれません。 ------------------------------------------------------------------------------- 『それいゆピノ・ノワール 2007』 赤い果実、バラ、かすかな草の香り、鉄。さまざまな香りが複雑に漂います。 大きめで香りを楽しみやすいブルゴーニュグラスで飲んでみたのですが、大正解でした。 ひと口飲むと、ほどよく熟した果実の甘みと穏やかながら伸びのある酸。 思わず「美味しい」という言葉が口をついて出ます。 けれど真価の片鱗を見せたのは 抜栓から一時間ほど経ち、ボトルが半分ほど空いたころ。 中盤の力強さがぐっと増して、粘度を感じさせる飴のような甘みが出てきました。 これはすごいです。 タンニン、酸もほどよくあるので骨格は引き締まっています。 そのうえにふくよかで官能的な肉付きが加わるというイメージ。 ピノ・ノワールの魅力全開です。 今回は塩のよくきいた鴨のコンフィと合わせたのですが、 まさにど真ん中ストライク。 ワインと料理の両方が引き立つ、 マリアージュの教科書のような組み合わせでした。 熟成させるとさらにすごいワインになりそうですが、 何年も我慢している自信はあまりありません。 うーむ。やっぱり偉そうなことはいえませんね。
by inwine
| 2009-11-11 12:02
| ワイナリー訪問
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