ひさしぶりに一人でふらっと山梨に行ってきました。 最初に訪れたのは金井醸造場。 当主・金井一郎さんは不在でしたが、奥様の祐子さんが応対してくれました。 今回、お邪魔した目的のひとつは『デラウェア万力+ 2009』です。 今年のデラは苦戦したところが多かったそうですが 金井さんの畑はとてもよい出来だったとのこと。 毎年美味しいこのワイン。飲むのが楽しみです。 葡萄栽培者のひとり、四恩・小林さんの話に。 「僕は自分で育てた葡萄を売り、人から買った葡萄でワインを造る。 みんなでワインを造りたいんです。」 先日のテレビで、小林さんがそんな話をしていたのが とても印象に残っていました。 実はご主人の金井さんもあんなに良い葡萄を なぜ全部自分で醸造しないのか 不思議がって、ご本人に尋ねていたそうです。 その答えは「いやー、僕は百姓でやっていきたいんですよ」だったそう。 小林さんの考え方には、なにか考えさせられるところがあります。 テレビといえば、金井さんも先日NHKに出たところ その理念に共感した数軒の農家さんから 「ウチの葡萄を使ってほしい」と申し出があったそうです。 葡萄供給の低下が懸念される一方で、意欲的な農家さんもたくさんいるんですね。 今年から本格的に畑を一部、任されたという祐子さん。 8000枚のカサかけをほとんど一人でやったそうです。 「主人はすぐ飽きちゃうんですよ」と笑っていました。気さくで魅力的な方です。 ------------------------------------------------------------------------------ 『デラウェア万力+ 2009』 かなりピンクがかった色合い。 フレッシュで濃厚な果実の香りがたちこめ、 口に含むと、ふわりとした自然で優しい甘みが広がります。 中盤は皮や種のニュアンス。ほどよい渋みと旨みが心地いい。 そして最後は目の覚めるようなきりりとした酸が味覚を刺激します。 決してボリュームの大きさを誇るタイプではありませんが 重層的な味わいによって、ワインに深みが生まれている気がします。 柔和と厳しさの両方が感じられる、金井さんの表情が 浮かんでくるようなワインです。 今回はこんなおつまみと一緒に。 葡萄の実そのものがダイレクトに感じられるワインの味わいと 軽めの前菜は、とてもよく合いました。 フレッシュさでいっぱいの今も最高に美味しいワインですが、 時間が経てばきっと違う姿も見せてくれるはず。 手元に何本か置いておき、時期を置いてじっくりと楽しみたくなりました。
by inwine
| 2009-11-10 12:46
| ワイナリー訪問
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