神楽坂にある『国産のお酒とお料理の店 Naorai』に行ってきました。 …なんて言いつつ、実はお伺いしたのはもうずいぶん前のこと。 ブログの更新をさぼってて、なかなかアップできませんでした。スミマセン。 なのでメニュー等も変わっている可能性があります。ご了承ください。 実はお店のウワサはオープンした頃から聞いてたんですが、気になっていたのは『紹介制』というシステム。 そのなんだか秘密な響きにちょっとビビッてたじろぎ、足が向きませんでした。 今回、訪ねてみることにしたきっかけは、たまたまあるワイン会で同席した方に「いい店ですよ」とオススメされたこと。 『そんなに国産ワイン好きなんだったら、行かなくちゃ!』とのイチ押しを受けて、改めて興味が湧いてきたわけです。 緊張のあまり手にじっとりと汗をかきながら(嘘)、予約の電話をしてみたら…。 「はい、お二人さまですね。お待ちしてまーす。」 … 全然、怖くないじゃん! あとでオーナーのりえぞぅさんこと、渡邉さんに聞いてみたところ、 きちんとお店の趣旨(つまり国産のお酒、食材へのこだわり)を理解してくれる人なら、 別に初顔でも全然オーケーとのこと。 要するにきちんと予約して来店して、あんまり行儀悪くしなければ大丈夫ってことのようです。 実際、お店の中は肩の力を抜いてくつろげる、とても良い雰囲気でした。 もちろんこちらをギロッとにらむ頑固親父なんかはいないので、ご安心を。(オレだけか、心配してるの。) さてゆったりとしたカウンター席について、まずお願いしたのはビール。 宮崎の「ひでじビール」というメーカーのピルスナーです。 すっきりながら、しっかりした飲みごたえも。美味しいです。都内では、生を出すお店はかなり珍しいとのことでした。 さて、おつまみは…。 メニューの中心は各地のいかにも美味しそうな特産品。 いろいろ迷ったり、渡邉さんと相談したりしながら、数品を選出。 シメに「宮崎県延岡産・子持ち鮎飯」を食べることも決めときました。 そんなこんなしてるうちに、ビールを飲み終わり、いよいよワインの時間です。 もちろんオンリストされているのは国産ワインのみ。常時80種以上が用意されているそうです。スゴイ! どれにすっかなー、といろいろ目移りしていたのですが、ここはオススメを聞いてみることにしました。 で、選んでいただいたのはコレ。 マンズの『ソラリス 信濃リースリング2004』です。 マンズのワインって、実は普段飲むことがあまりないので、いいチャンスだと思ってお願いすることにしました。 信濃リースリングを飲むのも、これが初めて。 シャルドネとリースリングを日本で交配した品種だそうですが、不勉強のため知りませんでした。 味わいはシャープな酸が特徴的。すっきりとした爽やかなワインです。 交配種ですが、『親』にあたるどちらの品種とも違った個性を感じました。ドライな飲み口のため、どんな食事にも合わせやすいはず。 名前のイメージから甘さを連想すると、意外に感じるかもしれません。 とはいえリースリングは甘さだけでなく、しっかりした酸も特徴的な品種。その意味では、親の個性を受け継いでいるといえるのかも。 ワインを飲んでいるうちに、おつまみも到着し始めました。 まずは『トマトとオクラのジュレ』。 トマトは甘さやコクをしっかり感じます。それに加えてオクラの食感が楽しい。 さっぱりと美味しい一品でした。 そして『高知県産 鰹の生ハム カルパッチョ仕立て』。 これも意外な食感が魅力。驚きのあるメニューは楽しいですね。白ワインには、まさに絶好のつまみです。 『新潟県魚沼産 健康豚のひと口だんごメンチ』と『宮崎県土々呂町産 ひろし燻ソーセージの盛り合わせ』も。 ともにシンプルながら、優しくしみじみ美味しい一品でした。 食事のメニューは、ワインや日本酒をじっくりと楽しむためのおつまみばかり。 それぞれの土地の風土を思い浮かべながら、特産品とお酒を静かに楽しむなんて、ホントにぜいたくな時間です。 日本に生まれてヨカッター!! カウンター越しにうかがった渡邉さんのお話も興味深いものでした。 国産酒に向ける情熱は、並大抵ではありません。もちろん日本酒も焼酎もこだわりの品揃えです。 うかがったのは、ちょうど汚染米が世間で大騒ぎになっている頃でした。 あの騒動の中で、無関係ながら打撃を受けた良心的な焼酎メーカーがたくさんあったそうです。 『その蔵を応援することにしたんです。』という、渡邉さんの話には強い感銘を受けました。 しかし行政っていうのは、なんでああもアレなんですかね。ゴニョゴニョゴニョ…。 あと山梨の某ワイナリーの某氏がたまに来店するという話なんかも。 そんなこんなであっという間に時間が経ち、気づけばそろそろ料理もシメの時間。心に決めていた鮎が到着です。 うーん、ウマかった。美味しくて、リラックスできた楽しい時間でした。 神楽坂にお立ち寄りの際は、ぜひ予約&来店をオススメします。怖い親父はいません。しつこいって。
by inwine
| 2009-01-21 18:31
| 日本ワインを飲める店
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