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千駄木 「リカーズ のだや」

今回も「日本ワインを買える店」をご紹介します。
千駄木にある酒販店、「リカーズ のだや」さん。「日本のワイナリーに行こう 2009」でも紹介されている、国産ワイン好きの間では有名なお店です。

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夕闇の中、駅から少し歩いて「よみせ通り」という可愛らしい名前の商店街にあるお店へ。明るい店内は国産ワインでぎっしりと埋めつくされていました。
しかもそのひとつひとつに、ユニークなPOPが添えられています。

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巷のワインショップでも販促用のPOPはよく見かけますが、多くはインポーターやワイナリー提供の資料を丸写ししたもの。
でもこちらのお店に並ぶ文章は、どれもスタッフの方のオリジナルだと一目で分かります。

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ついつい手に取りたくなる魅惑的な惹句が並んでるでしょう? 売り手の思い入れが伝わってきて、いやがうえにも購買意欲が高まります。
なんだか昔の洋楽レコードの帯についてたコピーを思い出しました。実にイイ感じです。
なかには造り手の方の写真付のモノも。

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実際のボトルを模したオブジェ(?)も楽しい。

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来店したとき、お店にいらっしゃったのは奥様。「日本のワイン好きなんです。」と話をしてみると、国産ワインとの付き合いの始まりを教えてくれました。
最初は今から10年ほど前、奥様が丸藤酒造に足を運んだことがきっかけだったそうです。その後、息子さんがお店に出るようになって本格的に取り扱いを始めたとのこと。
さらに店のお客さんたちと一緒にワイナリーを訪問したときのことや、造り手を招いての会での逸話など、いろいろと興味深い話をお聞きしました。

しばらくの間お邪魔して、気になったワインもゲット。(ちょっとレアなモノもありました。)
「国産ワインは息子が熱心なんですけど、今日はたまたま用事でいなくて。もう少しで帰ってくると思うんだけどねぇ。」とのことでしたが、あまり長居も恐縮なのでお店を後にしました。

外へ出るとあたりはもう真っ暗。買ったワインをぶら下げて、ブラブラと駅へ向かいます。
すると…。

 「お客さーん」。 

振り返ると、そこには自転車に乗ったご主人の姿が。

 「息子、帰ってきたよ!」 

なんと私を追いかけてきて、教えてくれたのです。

 「店、戻る?」 

もちろんです。というわけで、もう一度お店へ!

 「なんだか申し訳ないね。何度も来てもらっちゃって。」 

いえいえ、とんでもないです。これぞ下町ならではのフレンドリーさ。うれしくなります。

ほどなく息子さんの佐藤幸平さんとご対面!
「海外の濃いワインもいいけど、日本人には国産ワインのほうがしっくり来る人が多いはず」「日本の食卓に合うのは国産ワイン」というお話は、私自身も常々感じていたことで、まさに我が意を得た気がしました。
このワインなら食べ物は何に合う、アレは何に合う、なんて話も参考になりました。
ここで前からいろんな人に聞いている質問を、佐藤さんにも投げかけてみることに。

「普段、海外のワインを飲み慣れてる人に日本のワインを勧めるとしたら?」

佐藤さんの回答は小布施ワイナリーの「小布施ルージュ」。
「いきなり日本独自のベリーAや甲州を飲むよりも、海外品種のほうがすんなり入れるはず。このワインは比較的安価だし、バランスよくて美味しい。」との意見でした。ナルホド。

最後に佐藤さんの写真をパチリ。

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マスコミへの登場もかなりの頻度。ただいま発売中の「Tarzan」にもインタビューが載っているそうです。国産ワインファンの心強い味方ですね。今後ともヨロシクお願いします!
by inwine | 2008-12-01 16:36 | 日本ワインを買える店
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