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『FOODEX JAPAN 2009』

少し前の話ですが、今年も幕張メッセで行われた『FOODEX JAPAN 2009』に行ってきました。
やはりこの不景気のせいか、ブースの数は去年よりかなり少なめの気がします。

国産ワイン関連の出展は3社。

まずはシャトー酒折へ。
私が伺った日はたまたま醸造責任者の井島さんがいらっしゃっていて、いろいろとお話を聞けました。

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シャトー酒折は自社畑も所有していますが、基本スタンスは積極的に契約農家との取引を増やしていくというもの。
「栽培のことは栽培のプロに任せるべきだと思うんですよ。」という井島さんの言葉は、
シンプルそのもので説得力があります。
こうした取り組みの土台にあるのは、池川仁氏をはじめとする優れた栽培家との出会い、そして信頼関係です。

栽培と醸造をそれぞれのプロが分業するというスタイルは
ニュージーランドのワイン造りの現場でも成功を収めており、井島さんも強く刺激を受けたといいます。
ワインの世界では「ニューワールド」の一員ともいえる日本にとって、
お手本にする部分は少なくないのかもしれません。

醸造家と契約農家とのゆるぎないつながり。
このすばらしいビジネスモデルは、国産ワインの可能性を広げていくような気がします。

会場では、まさにそうした方向性の道しるべともいえるロゼワイン
『マスカットベリーA2008クレーレ』を試飲。
ぶどうの力強い生命力がはっきりと伝わってくる。
そんな、ちょっとびっくりするようなワインでした。文句なしに美味しいです。


次は高畠ワイナリーへ。
先日、醸造家の畑さんのセミナーに伺ったばかりです。
会場には何度かお会いした営業スタッフの方々がいらっしゃっていました。
畑さんは醸造&研修のため、オーストラリアとニュージーランドに出張中とのこと。
いずれその成果が、すばらしいピノ・ノワールとなって結実してくれそうな気がします。

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ここでは『1999 高畠甲州』を試飲。今では作っていない甲州100%のワイン。
前の醸造長の『置き土産』というお話ですが、さて味わいは?

10年前のワインということで、かなり熟成が進んだ古酒を想像していたんですが、
飲んでみてビックリ。
歳月をほとんど感じさせないフレッシュさです。酸もしっかりしていて美味しい。
黙って出されたら、絶対に10年前のヴィンテージだなんて思いません。

前にも書きましたが、このワイナリーの魅力はワインそのものもさることながら、
スタッフの皆さんの熱意がストレートに伝わってくること。
これだけ売るほうが熱心なら、美味しくないわけがないと素直に思ってしまいます。

来場者の人気もかなりのもの。
試飲を求める人はひっきりなしにやってきていました。さすがです。


最後は本坊酒造・マルスワイン。
今年はワインの出品はスパークリングの『ペティアン・ド・マルス』のみ。
ほかはすべて焼酎でした。

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250mlのベビー・サイズを新発売とのことで、そのキャンペーンがメイン。
スクリューキャップ方式で、ポメリーの「POP」みたいにカジュアルに飲んでもらうのが狙いのようです。
実際、ブースは試飲を求める人で大賑わいでした。
もしかしたらブームになるかも。楽しみですね。

帰り際、もう一度井島さんのところへ挨拶にうかがったら、「電車が止まってるらしいですよ」とのお言葉が。
がびーん! 結局、2時間程度で着くはずの帰途が3時間半…。
さらに雨も降り出すし散々でしたが、収穫はしっかりとあったのでノー問題です!
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by inwine | 2009-03-28 16:01 | そのほか
中野坂上・プチコニシ「日本ワインフェスタ2009(高畠ワイナリーセミナー)」

日本ワイン充実の酒屋さん・藤小西主催の「日本ワインフェスタ」に今年も参加してきました。

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昨年の講師はココファームのブルース・ガットラヴさんでしたが、今年は山形・高畠ワイナリーの畑貴嘉さん。
数種のワインを試飲しつつ、興味深い話を聞くことができました。

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こうした形式のセミナーは初めてだという畑さん。
すっぽりと雪に覆われた畑や丹精に仕立てられた垣根の畑など、たくさんのスライドを交えながら、話はよどみなく続きます。

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中でも面白かったのが、高畠という土地の特殊性の話題。
「日本海側と太平洋側の植生がせめぎ合うように存在する」「標高は低いのに高山植物が自生している」
「多雪の環境に植物が自然に適応」…
さらに話はプレートの分布や太古の火山活動にも及びます。

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豊富なデータを元に高畠独特の地層に関する綿密な解説をしてくれました。
まさに目からウロコの話ばかり。いい勉強になりました。

試飲ワインは以下の通り。

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1.嘉スパークリング シャルドネ

シャルドネの香りがストレートに感じられ、フレッシュな酸が印象的です。
飾り気のない、素直に楽しめる味わい。実は家でも良く飲んでます。

2.嘉スパークリング ブラン 2007

セパージュはピノ・ブラン60%、シャルドネ20%、ピノ・ノワール20%。
「嘉スパークリング シャルドネ」にふくよかさが加わった感じ。
絶妙なバランスは、まさにブレンドの妙味でしょう。
将来的には、よりどっしりした骨格にしていきたいというお話でした。

3.嘉スパークリング ロゼ

メルロ、マスカットベリーAのブレンド。爽やかな甘さがイイ感じのチャーミングなワイン。
「辛口ばっかりでも仕方ないから」という理由で造ったそうですが、ベリーAのイチゴ香がとても魅力的です。

4.高畠シャルドネ樽発酵 2001

樽の香りが華やかさと重厚さを醸しだしています。酸とナッティな品種の個性がバランスよくマッチ。
何というか『素性のよさ』を感じます。これもわが家のセラーの常連。

5.嘉シャルドネ樽熟成 2002

こちらは2001のワインより、やや樽のニュアンスは弱めかもしれません。
MLF由来(?)のやや濃厚な風味とナチュラルな酸を楽しめるワインです。

6.メリタージュ(仮)2006

ワイナリーより特別提供のワイン。名前の通り、ボルドー品種のブレンドワインです。
セパージュはプティ・ヴェルドー、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン。
柔らかな酸、スパイシーな風味で骨格はしっかりしています。
個人的にはカベルネ・ソーヴィニヨンの個性を強く感じました。


参加者の質問にゆっくりと丁寧に答える畑さんの口調は、端正な高畠ワインの味わいと重なってみえるようでした。
数年後には自社畑ピノ・ノワールをリリースするなど、今後も楽しみな高畠ワイン。目は離せません。
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by inwine | 2009-03-24 18:46 | 日本ワインを飲める店
高畠ワイナリー 試飲イベント
ほぼ地元の調布・ヴィーノ・メルカートで行われた、高畠ワイナリーの試飲イベントにお邪魔しました。
いらっしゃったのは山形から出張の営業スタッフ、斎藤さん。柔和な語り口ながら、自社のワインについて情熱的に語ってくれました。


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高畠ワイナリーの社員の方々は社長の奥山徹也氏を筆頭に、皆さん熱い人ばかり。控えめな言葉の中にも、自社製品への「愛」が伝わってきます。
不特定多数のお客さんを相手にする試飲イベントは大変でしょうが、こうした地道な作業は確実に国産ワインの裾野を広げてくれるはず。頑張ってください!

試飲させていただいたデラウェアの新酒は甘口・辛口ともすっきりした爽やかなワイン。美味しいです。
ベリーAの泡ロゼ「嘉スパークリング」は、山形らしい輪郭のはっきりした酸が魅力的。
「2004年高畠カベルネ・ソーヴィニヨン」も棘のないアタックの柔らかさが印象的で、品種の個性が自然な形で表現されています。

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試飲の間、昨年、全面的に改植を行ったピノ・ノワールの畑の話や醸造担当の畑さんが契約農家を一軒一軒回って、ぶどうの質を向上させていった話などを伺いました。ピノの植え替えの時は土壌改質にだいぶ苦労をされたそうです。一年目の今年は収穫は行わなかったそうですが、近い将来にはすばらしいワインを届けてくれるはず。今から楽しみです。
なお今年の高畠の畑は、黒ぶどうがかなり順調だとのこと。時期的に雨の被害をうまく免れたそうで、美味しい赤ワインが期待できそうです。

私は『樽発酵→シュール・リー』で造られた「2001年高畠シャルドネ樽発酵」を購入。クリーンで旨みのあるシャルドネの風味とあまり前面に出過ぎないほのかな樽の香りがいい感じのワインです。
10月10日からの「秋の収穫祭」(音楽のライブやさまざまな催しが盛りだくさんのイベントです)に向けて、営業スタッフの方も忙しそう。いよいよあちこちでワインの季節到来ですね。
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by inwine | 2008-10-05 15:41 | 日本ワインを買える店