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「甲斐vin」
富士急ハイランド隣接のホテル、「ハイランドリゾートホテル&スパ」で開催された「甲斐vin」に参加してきました。銘柄を隠した山梨県産甲州ワイン40種をテイスティング、気に入ったモノに投票するというイベントです。

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当日はあいにくの雨でしたが、高速バスは若い女の子の団体で満員。遊園地へと向かうバスは、やはり勝沼行きとは雰囲気が違いました。

開会に先立ち、まずは主催者挨拶。テーブルの上にはすでにボトルがずらりと並んでいます。

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さあ、テイスティング開始!
「発酵や熟成に樽を使用したワイン」のA部門が18種、「樽を使用しないワイン」のB部門が22種です。
まずはB部門から始めることにしました。次々とグラスに注ぎ、味をみていきます。もちろんいちいち飲んでいたら、とても最後まで行き着けません。口に含んでは捨ての繰り返しです。
それでもA部門へ移る前に、すでに口の中は大混乱状態。休憩して水を飲んでみても、その水が甲州の味がするという有様です。

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最初はゆっくりと味わいながら感想をメモっていたのですが、やがて「残り時間30分!」というプロレスのようなアナウンスが。後半のA部門は慌てて先を急ぎました。
しかし40種類ものワインを試飲するというのは予想していた以上に大変です。今まで比較試飲をした経験は何度かありますが、これほどの規模はもちろん初めて。「好きなワインを」と言われてもなかなか選び出すのは大変です。こういう場合はなんらかの判断基準を設けて、それに一致するモノを選んでいくしかありません。

私が自分なりに決めた基準は「バランス」。樽の香りや風味・酸・甘さ・渋みなど、特定の要素が突出していると感じたワインは外していくことにしました。それにワイン自体の力強さなどを加味して、最終的に判断するというルールです。

ワインの味わいは実にさまざまでした。鋭角的な酸味のもの、柑橘系の香りが特徴的なもの、マスカットのような香りのもの、ヒネた味わいでアルコール感の強いもの、酵母の香りが豊かなもの、苦味や渋みが前面に出ているもの、微発泡しているもの、フィニッシュの弱いもの、甘さの余韻が特別に強いもの、シェリー香を強く感じるもの。

樽を使用したB部門についても、「樽」のニュアンスは千差万別でした。
非常に香りが控えめのものやほとんど感じないものがあると思えば、樽の風味がすべての要素に勝るようなワインもあります。

今回出品されたワインの規定は、AとBを分ける「樽」の使用/不使用に関する点だけ。醸造方法などに関して決まりは一切なく、ヴィンテージや販売価格もバラバラです。そうした前提をふまえたうえで、甲州ワインの多様性には改めて大きな感銘を受けました。同じ地方、同じ品種で作られたワインがこれほど違うというのは、ある意味驚くべきことなのかもしれません。ワイナリーひとつひとつの個性は、漠然とイメージしていた以上に異なっていました。

そしてもうひとつ。逆に考えれば、この「違い」の中に通底する何かこそが、甲州ワインの特徴ということになるはずです。実際、すべてを味わってみて、確実に共通するモノを感じられたような気がします。言葉にすれば酸味や渋み、苦味、柑橘系の香り、ということになるのでしょうが、そうした要素を感覚として体験できたことは大きな収穫でした。

さて何とかすべて味わって、残った候補はそれぞれ5~6種。ここから最終的に3種ずつに絞り込むため、もう1度、候補のワインだけをテイスティング。この段階ではすべて飲んでみることにしました。

いろいろ迷った末、やっと6種類を選出。締切時間前に投票を終えることができました。残った時間で気になったワインを味わいます。

テイスティングイベントの後は、隣の会場で立食パーティー。ワイナリー別に用意された赤ワインを飲みつつ、食事を楽しみました。

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シャトレーゼの戸澤さんとご挨拶したり、シャトー酒折の井島さん、杉山さんともお会いできました。

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このパーティー中、赤ワインの「ジャケ(つまりエチケット)買いコンテスト」があったのですが、私は酒折のベリーAに投票。
そのことをお話したら、文字デザインのこぼれ話をお聞きできました。

やがてテイスティング審査の結果発表!

-A部門-

1位 シャトレーゼ勝沼 / 鳥居平甲州樽発酵 2005
2位 山梨ワイン / フォーシーズンズ2007
3位 勝沼醸造 / アルガーノ甲州樽発酵 2006

-B部門-

1位 大泉葡萄酒 / 香り甲州2007
2位 甲斐ワイナリー / かざま甲州辛口 2007
3位 本坊酒造 / 甲州ヴェルディーニョ 2007


私が選んだのは…

-A部門-

麻屋葡萄酒 / 麻屋ヴェール2006
サントリー登美の丘 / 甲州樽発酵辛口2005
勝沼醸造 / アルガーノ甲州樽発酵 2006

-B部門-

錦城葡萄酒 / ブロケード甲州 2006
甲斐ワイナリー / かざま甲州辛口 2007
勝沼醸造 / アルガーノ甲州 2007


審査結果はともかく、自分自身が選んだワインは正直、意外でした。特にサントリーを選んでいたのにはびっくり。B部門の錦城葡萄酒と甲斐ワイナリーは飲んだことがありません。これだけいろいろ出ていて、知らないワイナリーを2つも選ぶとは…。
この結果も新たな発見です。


そしてイベントの後はよくお会いする皆さんと一緒に、二次会に参加させてもらいました。場所は山梨市の居酒屋。ワイナリー関係者の方々をはじめ、勝沼の地元政治家の方までお見えになっていました。実は私はどうやって帰るか、まったく考えずに勢いでの参加でした。しかしここでも、貴重なお酒、貴重な話のオンパレード。

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大盛り上がりの宴の中、井島さんとダイヤモンド・雨宮さん(二次会より途中参加)の醸造談義を聞けたのもドキドキするような体験でした。

結局、10人弱のグループで温泉ランドに一泊。風呂に入った後もワイン談義で盛り上がりました。そして雑魚寝スペースでゴロ寝。私は昼前に用事があったので、早朝に失礼させてもらいました。お世話になった皆さん、ありがとうございます!

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by inwine | 2008-03-29 18:37 | 日本ワインを飲む
セミナー「甲州種ワインの明日を読む」
「県内トップワインセラーが語る甲州種ワイン「現在の顔」「明日の顔」」~甲州種ワインの明日を読む」という長い名前のイベントに参加してきました。レストランや酒販店など「売る側」の方々が中心となったディスカッション形式のセミナーです。会場は勝沼・ぶどうの丘のイベントホール。しかしこの日は前日から大雪の予想でした。

無事に帰ってこれるか少々不安な気もしますが、とにかく出発です。

特急券を買ってホームに向かうと、あれ? 到着の電光掲示がありません。あわてて駅員さんに聞いたところ、「信号機故障で遅れます」との返答。

「(遅れは)どのくらい?」
「さあ… 一時間ぐらいじゃないですか」

… 仕方がないので、コーヒーを飲みながら待つことに。結局40分ほどの遅れで出発しましたが、なんだか先が思いやられるようなスタートです。

イベントは2時開始。でも寄り道をしていて10分ほど遅れてしまい、席に着いたときにはパネリストの話が始まっていました。メンバーは下記の方々。

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長谷部賢氏(大月市 長谷部酒店店主/シニアワインアドバイザー)

小牧康伸氏(北杜市 ヴィンテージゴルフクラブ レストラン支配人/シニアソムリエ)
北村和人氏(甲府市 洋麺屋「楽」店主/シニアソムリエ)
新田正明氏(甲州市 リカーショップ新田店主/ワインアドバイザー)
古畑昌利氏(甲府市 山梨日日新聞社編集局文化部記者/ワインエキスパート)

「甲州ワイン販売の昔と今」「消費アップに必要なこととは?」「甲州が世界に認知されるための必要条件」(ちょうどこの日の朝、イセハラの輸出の話題がNHKで取り上げられていたそうです)などのテーマについて、それぞれの方が意見を述べると言うスタイルです。

微妙に見解が異なる部分もあったようですが、甲州ワイン(ひいては日本ワイン)の普及・販売の現状は決して満足できるものではない、という問題意識は皆さん共通していました。ワインの売り方(エチケットなどのイメージ戦略や「ワインは高級で難しいもの」という先入観の克服など)を中心に、販売・サービスの現場にいる方の率直な意見がうかがえて、非常に興味深い体験ができました。現状ではワイン作りの現場、売り手、そして消費者、それぞれの側が構造的な問題点を抱えているようです。

素人として私が感じたのは、「もっと簡単に買えるようになればいいのに」という素朴な思いです。
近所の酒屋さん、あるいはコンビニ・スーパーで、高品質・低価格のワインが気軽に買えるようになるだけで、自然と普及は進む気がしてなりません。もちろん生産量の問題などもあるでしょうが、日常の食卓への普及という観点からみると、一般消費者が「飲んでみたくても、どこで買えばいいか分からない」という現状はちょっともどかしい気もします。問題は流通の「戦略」にもあるのかもしれません。

ところで今回のセミナーの中で、面白い数字が挙がっていました。

「現在、帝国ホテルで扱っている国産ワインは白9品目・赤11品目」
「日本の成人が年間に飲むワインは平均約3本(フランスは約80本)、国産ワインの消費量は全体の30%」
「ソムリエの数は全国で1万2531人、山梨は207人」

この数字をどう見るかは人それぞれだと思いますが、私は日本ワイン、意外に健闘してるなと感じました。

セミナーの後は、参加者全員でちょっとしたゲームをして終了。何人かの参加者の方にご挨拶しながら出口へ向かいます。

心配していた雪は…こんなでした。(勝沼ぶどう郷駅のホームからの風景です。)

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なんとか家へ到着してテレビを付けたら、電車はすでに運行中止。ぎりぎりセーフでした。
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by inwine | 2008-02-13 17:09 | そのほか
勝沼醸造 「アルガブランカ ピッパ」
勝沼醸造のアルガブランカシリーズのひとつ 「ピッパ」を飲んでみました。

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比較的高価格帯のアイテムですが、はたして味わいは?

グラスに鼻を近づけると、甲州独特の土っぽいような香りが広がります。うん、これぞ甲州っていう感じ。口に含んでも最初に感じるのは、やはり甲州の魅力である穏やかながらもしっかりした渋みと、柑橘系の爽やかな果実味です。
ところが中盤には、かなり厚みのある甘さが前面に出ます。これはかなり特徴的。美味しいです。ワイン全体の印象はまったく違うのですが、この部分だけでいえば、ちょうどニューワールドのシャルドネの甘みを連想してしまいました。
フィニッシュはすっきり。ベタベタした甘さが残ることはありません。

甲州ワインは、和食に合わせることがひとつのテーマともよく言われますが、これはメニューを問わず、幅広くカバーできそう。さきほど書いたように、ニューワールドの要素を感じさせる部分と日本的な甲州の魅力がうまく合体しています。樽も前面に出すぎずにいい塩梅でした。

なかなか面白いワインでした。ひとくちに甲州といってもいろいろなスタイルがあるものです。
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by inwine | 2008-01-09 11:48 | 日本ワインを飲む
桜海老のパスタと甲州
今回は桜海老と下仁田葱のパスタを作り、甲州と合わせてみました。

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ワインは丸藤酒造の「ルバイヤートワイン50周年記念ワイン」。ぶどうは勝沼町産甲州種100%。
ホームページには『「日本の食に合うワイン」をテーマに小樽で約3年間と言う長期に渡り熟成を重ねたボリューム感のある辛口ワイン。』とあります。

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エチケットの文言は「ルバイヤート」の名の由来となった中世ペルシアの詩。重厚感たっぷりです。

さて相性は??
エチケットのイメージ通り、スケールの大きなワインでした。甘さも渋みもかなり豊かです。もしかしたらまだ空けるには早かったのかもしれません。現在は樽の風味がかなり支配的です。もう少し時間が経ち、様々な要素がこなれた時にこそ真価を発揮するような気がします。

今回のパスタはアーリオ・オーリオでしたが、今合わせるならバター系のソースの方がよさそうです。魚介ではなく、豚や鶏などの白い肉系でも良かったかも。桜海老の風味なら、樽のかかってない甲州の方が良かったようにも思いました。ワインと食事のマリアージュ、なかなか難しいですね。
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by inwine | 2007-11-24 11:31 | 日本ワインを飲む
パエリアと甲州
自宅でパエリアとルバイヤート甲州。肉と魚介が両方入ったパエリアは、守備範囲の広い甲州にきっと合うはずと試してみた。予想は的中。いろんな具材をばっちりひきたててくれた。でも、もうちょっとパワフルなワインでも良かったかな。この手の豪快な料理には甲州は少し繊細すぎるのかも。
ブイヤベースっぽい感じだとどうなるんだろうか。機会があれば試してみたいと思います。

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by inwine | 2007-11-02 10:58 | 日本ワインを飲む
原茂ワインさん
10月終わりの山梨訪問。昼食は原茂ワインさんの2階にあるカフェ「Casa da Noma」でとった。
私も同行した連れ合いも、頼んだメニューは「パンの気まぐれブランチ」。
ワインは私が「甲州シュール・リー」、相方が赤の「甲斐ノワール」だ。

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舞茸のソテーやゴーヤチャンプルー、トマトのソーセージ。
やさしい味わいのおかずが少しずつ盛られた、思わずうれしくなるごちそうだった。
ボリュームも十分。ワインとの相性はもちろんばっちりだ。

食事の後、1階で試飲をさせてもらう。

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甲斐ノワールは04と05の両方を試飲させていただいた。
「飲み比べると違いがはっきりしますよ。」というお話の通り、まったく個性の異なるワインだった。
より骨格のしっかりした印象のある04を購入。加えて爽やかな甘さが魅力的な「ハラモヴィンテージ 甲斐ブラン」も買うことにした。
さらに試飲をしなかった「ハラモワイン甲州」も追加。親しみやすいラベルが記憶に残っていて、一度飲んでみたいと思っていたのだ。


試飲を終えてタクシーを待つ間、入り口付近に広がるぶどう棚を眺めた。
もうワイン用品種の収穫はほとんど終わってしまっている。残っているのは生食用のものばかりだ。

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「甲州 歴史1200年」の文字に、このぶどう品種への誇りが伝わってくる。

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数日後、「ハラモワイン甲州」を早速 自宅で飲んだ。
実は1000円台前半という価格帯から、ワインだけでも楽しめるような軽いボディを想像していた。
しかし実際は豊かなミネラル分を感じる、しっかりとした骨格のワインだった。
連れ合いの感想は「ソーヴィニヨンブランみたい。」 そう、確かに良質のソーヴィニヨンブランによくある、かすかな塩気を感じる。魚介類との相性はぴったりだろう。文句なしのコストパフォーマンスだと思う。いいワインをまたひとつ見つけることができた。
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by inwine | 2007-10-30 15:42 | ワイナリー訪問