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小布施ワイナリーのカベルネフラン
小布施ワイナリーの「ドメイヌソガ 1er カベルネフラン 2005」を飲んでみました。

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抜栓直後はかなり閉じた印象の酸とタンニン。ただしポテンシャルの豊かさは、香りを嗅ぐだけでも伝わってきます。
少しずつ味わっているうちに、いかにも華やかに開きそうな旨みも感じました。

これはすぐに飲んだらもったいない。デカンタージュする手もありましたが、ここはバキュバン装着でしばらく置いてみることに。
飲んだ感じからみて、たぶん数日待ってみても大丈夫なはずです。

そしてセラーに入れて3日後。大きめのグラスに再び注いでみると…。

やっぱり開いてました!
スパイスや枯葉、それに煙草の葉のような香りがエレガントに立ち上ります。味わいも全体が丸みを帯び、ふくらみのある甘さが出てきました。
うーん、これはかなりスケールの大きいワインです。

食事を合わせるならラムのローストなんかが良さそう。今飲んでも十分に楽しめたのですが、本当の飲み頃はもう少し後かもしれません。
なんというか、今はまだ少しよそよそしい感じ。もう少し寝かせれば、こちらにニッコリと微笑んでくれるような気がします。
(とか何とか言いながら、もちろん飲んじゃいましたけど。)
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by inwine | 2008-10-03 10:37
阿佐ヶ谷 「志ノ蔵」
阿佐ヶ谷の「志ノ蔵」へ行ってきました。名古屋コーチンの鍋が食べられるお店です。

この季節、メニューは鍋のコースのみ。予約の時点で「ひきずり鍋」か「どて鍋」のどちらかを選ぶシステムです。
選んだのは「ひきずり鍋」。簡単にいえば鶏肉のすきやきで、たまり醤油を使った割り下と鶏のダシで野菜と肉を煮て、卵にくぐらせて食べます。

まずは生ビールで乾杯。生は静岡と岐阜の地ビールが時期によって入れ替わるそうです。この日は岐阜・中津川の博石館ビールでした。程よい甘さが印象的な、すっきりとした飲み心地です。

グビグビと喉をうるおしていると、店主の木村さんが前菜を運んできてくれました。
赤軸ほうれん草とコーチンを酒粕で和えたもの。そして手羽先と蕪を米酢で炊いた煮物です。
(実はもう一品、スープもあったのですが、そちらは写真を失敗しました…。(涙))

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どれも優しく、体にじんわりと染みこむようなウマさ。ゴテゴテとした過剰さはなく、食材の良さが素直に実感できます。

それもそのはず、実は志ノ蔵のテーマは「国産」。
肉や野菜などはもちろん調味料や料理酒、そして器にいたるまで日本中から選び抜かれたこだわりのモノばかり。ほっとするような日本の味に、メインの鍋への期待が高まります。

ビールを飲み終えたら、お次はワイン。そう。こちらも当然、国産です。

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今のところ銘柄は2種類。金井醸造場と小布施ワイナリーというセレクトからも、木村さんのこだわりが伝わってきます。

まずお願いしたのは「キャネー甲州・万力山2006」。先日、下高井戸の「おふろ」で飲んだワインです。やはり若干、閉じ気味な印象ですが、温度が上がるにつれて硬い酸が和らぎ、旨みが前面に出てきました。独特のスケール感が感じられるワインです。野菜の甘さと甲州の渋苦さがイイ感じでマッチしました。

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「ワインをご注文なら、和え物は酒粕じゃなくてオリーブオイルを使った方が良かったですね。」と木村さん。いえいえ、バッチリ合ってます。そっちも食べたいけど。
ちなみにオリーブオイルももちろん国産。産地は小豆島だそうです。もともと生産量は多くはないのですが、今年はオリーブ植栽100周年という節目も重なり、さらに人気が上がって入手難になってしまったとのこと。味はやはり外国産に比べて、柔らかく感じられるようです。

さて、いよいよ鍋の登場。

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胸肉やモモ肉、内臓がきれいにお皿に並んでいます。豆腐、ねぎ、椎茸、こんにゃくも美味しそう。

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作り方を聞いて、しばらくグツグツと。「この辺かな」というところで箸を伸ばしました。

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ウマイ!今まで名古屋コーチンには「野性的な味」というイメージを持っていました。でも猛々しさはあまりなく、噛むたびに肉の旨みだけが口に広がります。これは割り下の絶妙な塩加減のお陰でしょう。内臓系ももちろん嫌な匂いなどは一切ナシ。それぞれの個性だけが感じられます。いやー、実に洗練された肉料理です。

ここですかさず赤ワインも注文! 小布施の「Le vin Naturel Merlot」。
先日、アッシュエムのワイン会で飲んだ「ビオ一年目」です。

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実はワイン会の時、とてもエレガントなワインだとは感じたのですが、反面、力強さには欠ける印象がありました。だから今回のような鍋にはどうかな、と不安もあったのですが、開けてみてびっくり。線の細さなどまったく感じられない、骨格のしっかりしたワインです。全然、違うじゃん!

メルローの個性がはっきりと出つつ、するすると滑らかに喉を通っていきます。エレガントさは同じですが、中盤からフィニッシュにかけての旨みの強さと余韻の長さはまるっきり別モノ。パワフルなコーチンの味わいに全然負けていません。うーん、どういうこと?

しかしともかく、ホントに豪華なマリアージュでした。野菜も美味しかったのですが、特に印象に残ったのはこんにゃく。普段、口にするモノとは明らかに違います。こんにゃく独特のエグ味のようなものがゼロ。一緒に行った友人も絶賛でした。

最後には残ったつゆと溶き卵で親子丼的な雑炊。旨すぎる~。大人になって良かった!

お店は木村さんお一人で切り盛りされています。ご苦労も多いと思いますが、お一人だからこそここまでのこだわりが通せるのかもしれません。

幸せな夕食でした。再訪を心に誓いお店を後に。次回はどて鍋だ!
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by inwine | 2008-03-22 13:21 | 日本ワインを飲める店
「日本ワインを楽しむ会 小布施ワイナリー編」
またまた平塚で開かれた国産ワインの会に参加してきました。今回は長野の「小布施ワイナリー編」。作り手の曽我さんは若手醸造家の中でも代表格的な存在で、一度お話を聞きたいと思っていました。

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長野は勝沼よりちょっと遠いので、なかなか簡単には足を伸ばせません。今回のような会は願ってもない機会です。
ただし参加したのはディナーではなく、テイスティング主体の第一部のみ。場所は夜の会場・アッシュエムの弟分に当たるモト・ロッソです。スタートは午後3時半でした。

登場したワインはコレ。「小布施ワイナリーの最終的な方向性を示すワインを持ってきた」とのことでした。新たな試みとなるビオの2本は、まだリリース前のアイテムだそうです。

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最初の白ワイン「小布施ブラン」はドイツ系中心の5品種のブレンド。何とも優雅な香りです。連れ合いの印象は「アールグレイ」。いわれてみれば、まさにそんな芳香でした。

「スパークリングEメルロロゼ」はメルローだけあって、しっかりとした味わい。いろんな料理、たとえば中華のコース料理に最初から最後まで合わせられそうな、奥行きのあるワインです。

「シャルドネオーディネール05」は良い意味で教科書のようなシャルドネ。ぶどう品種本来の味わいが存分に楽しめました。

「小布施ルージュ07」はメルロー主体。価格帯は低く、最高峰のワインとは別の意味でワイナリーの「顔」となるアイテム。自然と「美味しい」という言葉が出る柔らかな味わいでした。日々の食卓にピッタリという感じです。

「オーディネールメルロ05」は「小布施ルージュ07」より少しだけ高い価格帯。やはり「ルージュ」と同じ流れの柔らかな味わいですが、より骨格のしっかりした印象です。こちらは旨みの多い肉料理なんかに合わせたくなりました。

そして今年からリリースされる「ビオ」の2本。今回はこの2本だけが、いわゆる「ドメーヌモノ」です。どちらも実にエレガントで、繊細なワインでした。ボトル裏には「ビオ一年目」という内容の記載が。曽我さんの誠実な人柄を語るような記述です。

主催者のブルゴーニュ魂・西方さんが振る形で、話題はこのビオワインから始まりました。
曽我さんは、生まれたばかりのこの2本が「可愛くて可愛くて仕方がない」そうです。しかし一方で「可愛くてもしつけはしっかりしないといけないから、ぜひ厳しいコメントをください」とも。まさに子供を世間に送り出す親の表情です。

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長野という地で、山梨とは違う路線、つまり欧州系ぶどう中心のワイン作りを目指すという曽我さん。欧州品種でも世界とは違う味わい、日本食に合うワイン作りを目指すというのが基本コンセプトだそうです。

お話のテーマは小布施の気候や地形、地球温暖化(かなりの脅威を感じていて、すでにイタリア系品種などの栽培も視野も入れているとのこと)、ブルゴーニュの修行期間で学んだことなど、多岐にわたりました。

印象的だったのは「日本ワインの父」麻井宇介さんの思い出話。曽我さんが帰国直後のイケイケだった頃に、ピノ・ノワールを大量に植えようとしてたしなめられた話など、興味深くうかがいました。
「お客さん以上に、麻井さんにほめられたくてワインを作っていた」という言葉は特に心に残りました。

お店のオーナー、相山さんの「長野以外でワイン作りをするとしたら?」という質問には、「やっぱり日本。北海道でシャルドネとピノ・ノワールを作ってみたい」との答えが。

その他にも話題は栽培・醸造の苦労などさまざま。曽我さんの人柄に触れることもできて、本当に最高の一日となりました。

この日、出た料理は「バル」的なおつまみでした。

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平塚産泥つき葱の白ワインビネガーのマリネ。
ひよこまめと長ひじきのサラダ。
いもとハム・ブロッコリーのオムレツ。
お店のスペシャリテ・白レバーのムース。

どれも見事にプロのお仕事で、絶品でした。思わず一通りの種類を新たに詰めてもらって、おみやげにしたほどです。

湘南・平塚の地で開かれる充実の国産ワインの会。次回も楽しみになってきました。

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by inwine | 2008-02-22 13:40 | 日本ワインを飲める店