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九州の旅<1> 安心院葡萄酒工房

ぽっかりと大きな時間が空いたので、九州に出かけました。
最大のお目当ては、もちろん各地のワイナリー。
かなり直前に行くことを決めたのでバタバタしましたが
なんとか準備オーケー。
実は九州に行くこと自体が初めてなので、かなり楽しみです。
ウマいもんもいっぱい食うぞ!

まず最初に訪れたのは、安心院葡萄酒工房。
3月のたこやき坊主さんのワイン会でお世話になった古屋さんを訪ねました。
大分空港からリムジンバス→タクシーと乗り継いで到着です。

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まず醸造設備を見学させてもらいました。
ずらりと並んだ樽の中身はベリーA。作業中の周囲には甘~い香りが漂っていました。

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現在、醸造スタッフの仕事はボトリング作業が中心とのこと。(お忙しいところスミマセン!)
こちらは樽の洗浄作業風景。

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貯蔵タンクから試飲させてもらった2008年のシャルドネは、オークの風味と果実味のバランスが抜群。
ボディもふくよかで、非常にスケールの大きなワインです。

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グラスに注いだばかりのときはやや閉じ気味でしたが、
少しスワリングするうちに、シトラス系の香りがどんどん立ち上ります。
完熟したグレープフルーツの皮の香りといったイメージ。
そこにほんのりとした樽の香りがうまい具合にのってます。
(ちなみに新樽比率は10~20%とのこと。)

「『素顔も美人だけど、化粧も綺麗に整ってる』って感じですね。」と言うと、
「そうでしょ?」と嬉しそうに答えてくれました。

次にワイナリー裏にある自社畑へ。
決して大規模な広さではありませんが、こちらの葡萄は赤のフラッグシップワイン
「メルロー・リザーブ2005年」にも使われています。

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ちなみに「リザーブ」と名のつくワインは何種類かありますが、
いずれも畑ごとに決めているわけではなく、
収穫した葡萄をワイナリーで選果する際、どれを使うか決めているそうです。
ただし仕込んだ後でも「リザーブ」という名にふさわしくないと判断すれば、
リリース自体しないとのこと。
実際に2006年の「メルロー・リザーブ」は世に出ていません。

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こちらの畑は樹齢7年。まだかなり樹勢が強く、暴れ気味だそうです。
大きな葉が印象的でした。

現在はシラーやテンプラニーリョなども試験栽培中。サンジョヴェーゼも検討中とのお話でした。

最後に売店のカウンターで、試飲をさせていただきました。
今回、特に印象的だったのは「安心院ワイン赤 マスカットベリーA」。
ヴィンテージ表記のないこのボトル、豊かな果実味と熟成感が見事に共存していて、
なんだかブルゴーニュの熟成ワインのよう。実はこの味わい、ブレンドの妙味の成果なんだそうです。
こういうやり方もあるんですねー。古屋さんの熟練テクに脱帽という感じでした。

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ワイントーキョーでお会いした岩下さんとも再会。
「ワインが瓶詰めされて初めて、やっと一息つける」という言葉には
台風直撃の危険に毎年さらされる、九州の造り手さんならではの切実さがありました。

葡萄栽培の話から、農家さんの話になり、
話題は受賞ワインとしてもおなじみの「イモリ谷」の話に。
実はこの畑を所有する方はまだ20代の若者だそうです。
お父さんの跡を継いで、葡萄栽培を行っているとのこと。
全国的に農業従事者の高年齢化が危惧される昨今ですが、
安心院ワインの未来はかなり明るいかもしれません。

醸造に関して目からウロコのようなお話も聞けて
疑問に思っていたこともいくつか解決。とても収穫のある訪問となりました。

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最後はこの日の宿泊地、別府までの交通手段まで丁寧に調べていただきました。
古屋さん、岩下さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました!
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by inwine | 2009-06-01 21:35 | ワイナリー訪問