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駆け足で <3>

x月x日

「2001年高畠シャルドネ樽発酵」を金目鯛のしゃぶしゃぶと。

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しっかりした腰の強さが樽の風味を支えるバランスの良いシャルドネ。
しゃぶしゃぶは金目のアラでダシを。脂ののった濃厚な旨みとバッチリ合います。

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ビールとも日本酒とも違う、日本ワインならではのマリアージュを楽しめました。
(スミマセン。記憶違いでちょっとゴチャゴチャになってて訂正しました。やっぱりためすぎるとダメですね。)


x月x日

阿佐ヶ谷「志ノ蔵」へ。以前にもおうかがいした美味しい鶏鍋のお店です。
このお店のこだわりは「純国産」。野菜、肉などの食材はもちろん、
オリーブオイルなどの調味料、器にいたるまですべてが選び抜かれた日本産。

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料理はシンプルな見た目ですが、じんわりと体に染みこむような滋味に満ちています。
ワインは小布施と金井醸造場を。シアワセな気分でした。

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x月x日

渋谷・クヨールにて「ボー・ペイサージュ2007 リリースパーティー」。
昨年は昼夜参加という強行スケジュールでしたが、今年はおとなしく夜だけの参加にしました。

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会場はキッチン・セロでおなじみの東美グループの新店「クヨール」。
彫刻の世界から料理界に転身して、世界の名店を渡り歩いた船越シェフの料理が話題のお店です。

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まずはシャルドネから。最初の一口はシャープな酸が印象的でしたが、時間が経つにつれ、肉厚な果実味がじんわりと。

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もちろん充分美味しいのですが、これは時間をかけて飲めば、かなり化けそうな気配です。

次は「ラ・ボワ」。カベルネ・フラン100%です。
「今年は今までより、最初から開いている」と岡本さん。
鼻を近づけると… 出ました。まさに岡本さんのワインの香り。
ミント系のハーブや甘いオレンジのような芳香が立ち上ります。
酸とのハーモニーも抜群。
チャーミングな印象ですが、こちらも時間経過とともに妖艶な香りを放ち始めていました。

3番目はメルロ100%の「ラ・モンターニュ」。
ブルゴーニュグラスに注がれたワインは、やはり少しだけスワリングすると、なんとも官能的な香りに。
一緒に出された料理は「フォアグラプリンと鰹のスープ」。
鰹とトマトの出汁でとったスープにフォアグラという、個性派シェフらしい大胆な一皿です。

まるで魚介と肉のダブルスープラーメンのような、かなりダイナミックな合体ですが、
ダマスクローズというバラのコンフィチュールを加えることによって、
見事に上品な味わいに仕上がっています。
濃厚かつ繊細なフォアグラの味わいと鰹・トマトのしみじみとした旨みの融合は最高でした。
もちろんワインとの相性もバッチリ。

そしてカベルネ・ソーヴィニヨン100%の「ル・ヴァン」。
料理は「スモークプーアール茶の鰻と土系ソース」。
こちらも新牛蒡、山椒を使った蒲焼風の意欲作。

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「岡本さんのワインをイメージしたとき、やはり「和」を意識しましたか?」とシェフに尋ねたところ、
すごく意識しました、との答え。ワイナリーや畑に足を運ぶなど、苦労の末、完成したメニューだけあって、
料理の完成度、ワインとの相性はさすがでした。

「カベルネは毎年毎年やめようと思っているけど、ワインを作ると、やっぱり来年もと思い直すんです。」と岡本さん。
香り、味わいはいわゆるカベルネのイメージとは少し違う、独特の複雑さがあります。
うまくいえませんが「東洋的なスパイス」といったニュアンスを感じました。

そしてラストのひとつ前に、再びシャルドネ。
実は最初に注いでもらったシャルドネを、この時点まで飲まずにグラスに残しておいたのですが、
改めて香りをかいでみると、ハチミツ、バターの香りがムンムン。クラクラしそうです。

料理は「蛤と仙人小屋の山菜 バターとプリザーブレモンの泡」。
ハマグリの肉厚な旨み・苦味、そして濃厚なバターの味わいはまさにシャルドネのイメージそのもの。
すばらしい組み合わせでした。

いよいよ最後はピノ・ノワール。
今年は例年に比べ、かなり若々しさが特徴的だそうです。
やはり官能的な香りと複雑なハーブ・スパイス香がなんとも魅力的。
シェフはこの香りを「日本のお香」と表現していました。なるほどー。

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料理は生で燻製を施した小鳩のローストに、八重山の香辛料、ピィヤーシを添えたもの。
ピィヤーシはなめるとほのかに甘く、シナモンのような香りがします。
こちらもマリアージュはバッチリ。実に贅沢です。

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デザートはピノ・ノワールの枝の燻香をつけたクレーマカタラーナ。もちろんこれもウマかったです。

今年も素晴らしかったボー・ペイサージュのワイン。
今から来年のリリースが楽しみになってきました。気が早すぎます。


(つづく)
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by inwine | 2009-05-11 19:20 | そのほか
駆け足で <1>

またまた、ずーっと更新をさぼってしまいました。
実はこの間もいろんなイベントに参加したり、ワインを飲んだりしてたので
書かなきゃいけないなと思うことがすっかり山積みに。
サボればサボるほど、ネタがたまっていくという悪循環です。

なので今回は空白の期間を、日記風に駆け足で書き綴ってみることにしました。
なんとか今日の日付までたどりつけるといいのですが。

x月x日

日本橋「野菜バル Marche de Vinshu」で開かれた「要注目の日本ワイン醸造家と飲みほす会」(大分・安心院葡萄酒工房)に参加。
日本ワイン界の仕掛け人、たこやき坊主さんの主催イベントです。
国産ワインコンクールなどで数多くの受賞歴を誇るシャルドネは、非常に個性豊かなワイン。
「イモリ谷」「リザーブ」など、さまざまなアイテムの飲み比べは貴重な体験でした。
アメリカンオーク樽熟成のベリーAもユニーク。

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ワイナリーからお見えになったのは醸造担当の古谷さん。興味深い話をたくさん聞かせてくれました。

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最近はソーヴィニヨン・ブランを植えたり、テンプラニーリョも検討中とのこと。
現在はもちろん、将来も目が離せないワイナリーです。

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x月x日

蒼龍葡萄酒「シトラスセント甲州辛口 2008Nouveau」。
決して難しい顔などせず、どんな人も受け入れてくれる。味わいはすっきり、柔らかく、優しい。
気の置けない人と話をしながら、スイスイ飲んでるうちに、あっという間になくなってる。
そんなワインです。

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x月x日

平塚・モトロッソで「第10回 日本ワインを楽しむ会」。ゲストはルミエールの小山田さんです。
ワインはペティヤン3種と一升瓶の「南野呂」の赤白。

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「ペティヤン2007(白)」はマグナムにて。甲州を使ったスパークリングワインです。

味わいはドライで酸がすっきり。夏にうれしい爽やか系です。
マグナムボトルに詰めたのは去年が初めてで、きっかけはなんとスタッフの結婚披露パーティー用だったとのこと。
一次発酵中に瓶詰めする、いわゆる「メトー・ド・アンセストラル」で、泡は4~5気圧。本格派です。

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「オランジェ2008」も甲州ですが、こちらは醸し仕込み。
名前どおりの「オレンジ」というほどの色ではありませんが、果皮の風味がよく出ていて美味しい。
醸しの期間は1週間ほどだそうです。個人的にはこちらのほうが好みでした。
コスト削減のため、コルクの代わりに王冠を使用。これがまたいい味出してます。

「ペティヤンルージュ2008」はベリーAを使用。香りはまさにイチゴそのものです。
チャーミングで美味しいワインでした。ピクニックに持っていきたい感じです。

一升瓶ワインはともにびっくりするぐらいの美味しさ。「こりゃウマイわ」と素でつぶやいてしまいました。

自然派の旗手として名高い小山田さんですが、「特別なことは何もしていません」と言葉は自然体そのもの。
「志が近いと思う仲間」として金井さん、小林さんの名前を挙げられていたのが印象的でした。

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x月x日

ハイランドリゾートホテル&スパにて「第7回甲斐Vinワインセレクション」。
甲州ばかりを41種類、ブラインドテイスティング。美味しいと思ったワインを投票するというイベントです。
昨年に続いての参加ですが、やっぱりこの数のテイスティングは真面目にやればやるほど大変。
ワインそのものがどうというより、自分がどんな味が好きなのかが、だんだん分からなくなる気がします。

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優勝は「発酵や熟成に樽を使用した」A部門が「甲州樽熟成甘口/フジッコワイナリー」。
樽を使わないB部門が「グレイス グリド甲州/中央葡萄酒」。

意外なようなそうでないような。昨年、A部門で優勝したシャトレーゼは惜しくも2連覇ならず。
それでもA・B両部門で3位以内に入ってるのはさすがです。

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ちなみにワタシは両方の部門で蒼龍を選んでました。シトラスセント、やっぱしウマイです。

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コンテストの後は造り手の人たちを交えてパーティー。甲斐vinはいつも食事がうまくてうれしい。
40種類以上、テイスティングできて、料理もバッチリ。ワイナリーに行かずとも醸造家の方々と話ができる。
これで4500円ははっきり言って安い。いいイベントです。楽しかった!

(つづく)
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by inwine | 2009-05-09 21:03 | そのほか
山梨県の若手醸造家グループ『アサンブラージュ』のポスター

山梨県の若手醸造家グループ、アサンブラージュのイメージポスターが
今日からJR新宿駅の地下コンコースに貼り出されています。

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某大手広告会社の実力派クリエイターが手がけた、とってもユニークなデザイン。
コピーも秀逸です。なんだかベリーAや甲州が飲みたくなりませんか?

これを見て、国産ワイン、山梨のワインに興味を持ってくれる人が増えてくれたら最高です。

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人通りの絶えない巨大ターミナル駅構内でも、かな~り目立ってます。

実は私も、このポスターの製作に少しだけ関わらせてもらいました。
なのでこうして実際に貼り出されるのを見ると、なんだか感慨ぶかいです。(大袈裟)

東京にお住まいの方、そして新宿駅にご用のある方は、ぜひちょっとのぞいてみてください。
場所は↓ココ。よろしくお願いしまーす。

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(あと、このポスターの連動企画として、やっぱり超ユニークなワイン販売も企画してるとかしてないとか。
 ご興味のある方は、4月以降にアサンブラージュのサイト、http://www.elevage.jp/をチェックしてみてください!)


(貼り出し期間中=4月2日(金)までは、この記事をトップにしときます。)
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by inwine | 2009-04-03 00:00 | そのほか
横浜・軍鶏郭茶寮『アルプスワイン前島良氏と独創軍鶏料理の夕べ』

横浜・軍鶏郭茶寮で行われた「アルプスワイン前島良氏と独創軍鶏料理の夕べ」に行ってきました。

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この会のテーマは「アサンブラージュの達人」。
ワインには1種類の葡萄のみで作る場合と、複数の品種をブレンドして作る場合があります。
ざっくりいうと前者の代表がブルゴーニュの赤ワイン、後者の代表がボルドーの赤ワインです。
アルプスワインの前島さんは、このブレンド=アサンブラージュのワザがキラリと光る名ヴィニュロンなわけです。
こんなにお茶目ですが。

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当日は細長いお座敷に大勢のお客さんが大集合。ワイワイガヤガヤと楽しい会になりました。

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出されたワインはコチラ。

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AWプラチナコレクション・シャルドネ 2008
JAPANESE STYLE WINE甲州 2007
ASSEMBLAGE Type R ロゼ 2008
AWプラチナコレクション・シラー 2008
AWプラチナコレクション・マスカットベリーA 2006
アリカント 2007

2008年のシャルドネは樽を使わず、MLFも行わないという個性派。
まさにどスッピンなシャルドネです。
海外の多くのワインと違い、日本のシャルドネは化粧気があまりないタイプがよくあります。
実際どれもアリだと思うんですが、ここまで潔く素顔丸出しなのは珍しい。
当然のことながら、もとの顔に自信がなければこんな芸当はできません。
しかも除梗はいっさいせず、搾汁は強めだそう。プレスラン(搾った果汁)はかなり茶色だというお話でした。

こんな話だけを聞くと正直かなり荒っぽい、雑味の多い出来上がりのような気がしてきます。
しかし実際のワインはあら不思議。実にみずみずしい爽やかな味わいです。
ほかのシャルドネでは樽の香りの陰に隠れがちな、品種そのものの個性がハッキリ浮かぶ。
『シャルドネってこういう葡萄なのかー』と改めて知った気がしました。


甲州も品種の個性がはっきりと出ている直球なワイン。美味しいです。
柑橘系、土っぽさ、酸、苦味。さまざまな要素が、どれも甲州そのものを感じさせます。
前島さんの「苦味を残すのが仕事だと思うんですよ」という言葉は、とても印象的でした。


ロゼは今回、特別出品という形だったのですが、個人的に非常に注目なワイン。
使われている葡萄はマスカットベリーA、メルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン。
それが『達人の技』でブレンドされています。
香りはベリーAのイチゴ香。でもその後ろにシラーの柔らかなスパイス、
味わいの第一印象はカベルネ。でも飲み込むと後口にメルロも感じられる…と
コレはまさに『味の弦楽四重奏やぁー。』
そしてなにしろ甘さや酸のバランスが絶妙。なのでストレスなく、するするといつまでも飲めてしまいます。

口に含んだとたん、『おおおー!!』と森や宇宙が頭に浮かんでくる…、とかそういうアレではなく、
いつのまにかどんどん飲んじゃって、気がつくと『えっ? もうないの!』とビックリするような感じ。
これぞ究極のデイリーワインかも。


そしてシラー。日本でもこの品種はいくつかのワイナリーで作られていますが、
アルプスのシラーも日本を代表するワインといえます。
オーストラリアのいわゆる『シラーズ』とは趣のまったく異なるエレガントなタッチ。
本家(?)の北部ローヌのスタイルを感じさせます。
原料となる葡萄の樹齢は10年以上だそう。柔らかな果実味と洗練されたスパイスの風味が魅力的です。
本家のフランスでシラーに合わせる定番料理は鹿やウサギなどのジビエですが、
こちらは砂肝の串焼きなんかと合わせたくなる繊細な味わいでした。


ワインの一応のメインはマスカットベリーA。
自社管理のベリーA、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドです。(カベルネの比率は15%)

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グラスに鼻を近づけると、まず感じるのはカベルネの香り、
そして口に含むとベリーAの良さであるチャーミングな果実味が、とてもよく引き出されているのが分かります。

海外のワインを好きな方の中には、ベリーAが苦手という人がよくいます。
原因はたぶん、トップノーズに現れるやや泥臭い香りでしょう。
ワタシ自身はあまり嫌いじゃないんですが、
そのことを指摘したくなる気持ちは分かるような気がします。

実はアルプスのベリーAを飲んで、まず頭に浮かんだのはそういう人たちでした。
このワインなら抵抗なく飲んでもらえそう。
カベルネとベリーAのそれぞれの良さが引き出されていて、ストレートに楽しむことができます。

ベリーA単体のワイン、カベルネ単体のワインにはない新しい個性。
こういうワインを飲むと「アサンブラージュ」とは要するに「設計」なんだな、ということを感じます。

こういう味わいのワインを造りたい。そのためにはどういうデザインをすべきで、どういう技術が必要なのか。
それは建物や構造物を生み出すための設計のメカニズムとよく似ている気がします。

ワインメーカーの方々は農民だったり、化学者だったりといろんな顔を持っていますが、
実は優れた設計家でもなければならないのかもしれません。


『一応のメイン』と書きましたが、最後に出てきたのは『アリカント』。
こちらはいわば「ボーナストラック」でしょうか。

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一般的にはあまりなじみのない品種ですが、特徴はまず色の濃さ。
歯が黒く染まってしまいそうな気がするほどです。
通常は色づけ用のブレンド品種として使われることが多いとのこと。
黒い皮の果物を思わせる、親しみやすい果実味。そしてしっかりしたボディ。
ワイルドな土っぽさも魅力的で、スペインバルでがぶ飲みしたいような楽しいワインです。
こちらも他にはあまり見られない、とびきりの個性を持った1本でした。


ところでワインもさることながら、料理もバツグンでした。
「マリアージュ」って最近良く聞く言葉ですが、
現実には相性にこだわっているワイン会ってほとんどありません。

実は今回の会は、少しだけ裏方として開催に関わらせてもらったのですが
料理の試食会に参加したときは「ええー、そこまで考えるの?」とびっくりしました。
もちろん実際に料理とワインの相性はバッチリ。
あんまりお世辞をいう気はありませんが、こういう風に食事を楽しめるのは
かなりぜいたくな気がします。
ワイン会は定期的にやっているようなので、食事とワインの相性に興味のある方は
こちら↓をチェックしてみては?

http://www.makersdinner.com/

ちなみに今回の会のシェフ、塩月さんも最後にご挨拶に登場。ごちそうさまでした!

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by inwine | 2009-04-02 14:23 | 日本ワインを飲める店
プチ国産ワイン会

近所の友だちと一緒に、プチ国産ワイン会やってみました。
今回のテーマは「日本中のワインを飲んでみよう!」
品種、ヴィンテージなどにこだわらず、東から西までなるべく網羅的に
各地のワインを一挙に飲んでみるというのが大まかな趣旨。
まあ正直いってどんな意味があるかは分かりませんが、その辺はノリです。

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おつまみとして某店シェフが持ってきてくれたのは、「日本のワインだから…」とお惣菜風盛りだくさん弁当。
いいですね~。めっちゃ美味しかったです。

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各地域の位置を地図で記すと、こんな感じ。『ワインで行く日本周遊旅行』です。

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まずはブラインドで飲んでみて、どの県かを当てるというムチャ振り企画を敢行しました。
要するに日本の各地域のイメージと
ワインの味わいを頭の中でだぶらせてみるという、右脳版・頭の体操といったところ。
実際は『当てる』というよりは、話のタネ的なゲームになりました。

『この県は雨が多いから、ワインはこんな感じのハズ』、『甘くて果実味が強いから九州かな』
『ドイツ系品種っぽいから北海道だ!』
などなど、飲みながらさまざまな意見が…。

ちなみに飲んだワインは以下の通り。

(北海道)ココファーム・ワイナリー / 栗沢ブラン 2007年
(山形)ココファーム・ワイナリー / 農民ロッソ 2005年
(長野)スイス村ワイナリー / ピノ・ノワール プルミエ青木原 2006年
(長野)小布施ワイナリー / サンジョベーゼ・メルロー 2004年
(山梨)メルシャン勝沼ワイナリー / メルシャンきいろ香 2006年
(山梨)ダイヤモンド酒造 / ますかっとベリーA Plus Y3 2007年
(静岡)中伊豆ワイナリー / 志太メルロー 2004年
(京都)丹波ワイン / 丹波鳥居野ピノ・ブラン 2007年
(広島) 三次ワイナリー / TOMOE Chardonnay 樽発酵 2007年
(熊本)熊本ワイン / 菊鹿 ナイトハーベスト 2007年

面白かったのは丹波ワインを飲んだ友人から「栗の風味がする」という声が出たこと。
いわれてみれば確かにそんな感じがします。
丹波といえば、そう栗の名産地。
ブラインドなので先入観なく飲んでるはずなんですが、意外な一致で盛り上がりました。

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ブラインドのあとはそれぞれが美味しいと思ったワインを飲みながら、ワイワイと宴会モードへ。

テーマのしっかりしたワイン会も楽しいですが、こんなゆるいテーマもまた面白い。
こういう飲み方も国産ワインならではの楽しみかもしれません。
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by inwine | 2009-03-26 11:16 | 日本ワインを飲む
中野坂上・プチコニシ「日本ワインフェスタ2009(高畠ワイナリーセミナー)」

日本ワイン充実の酒屋さん・藤小西主催の「日本ワインフェスタ」に今年も参加してきました。

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昨年の講師はココファームのブルース・ガットラヴさんでしたが、今年は山形・高畠ワイナリーの畑貴嘉さん。
数種のワインを試飲しつつ、興味深い話を聞くことができました。

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こうした形式のセミナーは初めてだという畑さん。
すっぽりと雪に覆われた畑や丹精に仕立てられた垣根の畑など、たくさんのスライドを交えながら、話はよどみなく続きます。

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中でも面白かったのが、高畠という土地の特殊性の話題。
「日本海側と太平洋側の植生がせめぎ合うように存在する」「標高は低いのに高山植物が自生している」
「多雪の環境に植物が自然に適応」…
さらに話はプレートの分布や太古の火山活動にも及びます。

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豊富なデータを元に高畠独特の地層に関する綿密な解説をしてくれました。
まさに目からウロコの話ばかり。いい勉強になりました。

試飲ワインは以下の通り。

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1.嘉スパークリング シャルドネ

シャルドネの香りがストレートに感じられ、フレッシュな酸が印象的です。
飾り気のない、素直に楽しめる味わい。実は家でも良く飲んでます。

2.嘉スパークリング ブラン 2007

セパージュはピノ・ブラン60%、シャルドネ20%、ピノ・ノワール20%。
「嘉スパークリング シャルドネ」にふくよかさが加わった感じ。
絶妙なバランスは、まさにブレンドの妙味でしょう。
将来的には、よりどっしりした骨格にしていきたいというお話でした。

3.嘉スパークリング ロゼ

メルロ、マスカットベリーAのブレンド。爽やかな甘さがイイ感じのチャーミングなワイン。
「辛口ばっかりでも仕方ないから」という理由で造ったそうですが、ベリーAのイチゴ香がとても魅力的です。

4.高畠シャルドネ樽発酵 2001

樽の香りが華やかさと重厚さを醸しだしています。酸とナッティな品種の個性がバランスよくマッチ。
何というか『素性のよさ』を感じます。これもわが家のセラーの常連。

5.嘉シャルドネ樽熟成 2002

こちらは2001のワインより、やや樽のニュアンスは弱めかもしれません。
MLF由来(?)のやや濃厚な風味とナチュラルな酸を楽しめるワインです。

6.メリタージュ(仮)2006

ワイナリーより特別提供のワイン。名前の通り、ボルドー品種のブレンドワインです。
セパージュはプティ・ヴェルドー、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン。
柔らかな酸、スパイシーな風味で骨格はしっかりしています。
個人的にはカベルネ・ソーヴィニヨンの個性を強く感じました。


参加者の質問にゆっくりと丁寧に答える畑さんの口調は、端正な高畠ワインの味わいと重なってみえるようでした。
数年後には自社畑ピノ・ノワールをリリースするなど、今後も楽しみな高畠ワイン。目は離せません。
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by inwine | 2009-03-24 18:46 | 日本ワインを飲める店
ボーペイサージュ / hosaka「   」(no name) 2008

孤高のヴィニュロン、岡本英史さんのボー・ペイサージュ。そのマスカットベリーAと甲州を飲みました。

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この2つのアイテムは酒類製造免許の取得条件を満たすため、特別に造られたもの。
そのためブドウは農協からの、いわゆる「買いブドウ」です。
ただし選別や仕込みは、やはり入念を極めた岡本スタイルとのこと。
これまでのワインとは明らかにスタンスが異なりますが、それでもやはり気になるワインです。
岡本さんが手がけるベリーAと甲州って???

ボー・ペイサージュのスタンダードなワインは
品種を問わず、どれも岡本さんならではの個性を感じるのが特徴。
メルロやカベルネ・フラン、ピノ・ノワール、あるいはシャルドネを飲んでも、
香りを嗅いだだけで、「ああ、ボー・ペイサージュ!」と思わず心の中でつぶやく感じです。

この甲州とベリーAも、やはりあの独特な個性を感じるでしょうか?

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結論からいうと、予想ははずれました。
ベリーAも甲州も、圧倒的なほど品種の個性が豊かに感じられます。
どちらもスタイル云々というより、ブドウの可能性を最大限に引き出した
スケールの大きなワインという印象です。

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香りも味わいも実に生き生きとしていて、
なんだか妙な表現ですが『静かな躍動感』というようなものを感じました。

世間で「自然派ワイン」と称されるワインには、実はなかなか難しいモノが多かったりします。
でも飲んだ人が素直に生命力を感じられるような、こんなお酒こそが
実は本当の「自然なワイン」なんじゃないかな、なんてことを思いました。
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by inwine | 2009-03-23 17:35 | 日本ワインを飲む
フジッコワイナリー / 無濾過ワイン・蔵出しセミヨン
地元スーパーでみつけた1本。ノンフィルターで微発泡のシュワシュワした喉越し。
エチケットによれば「初音・濁り仕立て」だそうです。

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嫌味のないすっきりした甘さが心地いい。アルコール度数も低く、クイクイいけました。
味わいはあくまで優しく、飲むとなんだかほっとします。国産セミヨン、ウマいです!

こんな、ピクニック風おつまみと一緒に。

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お花見のときに飲んでも、楽しいかもしれません。

飲んでる間は「濁り」はあまり感じませんでしたが、最後にボトルの底をみたら…。

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これがウマさの元ですね。
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by inwine | 2009-03-23 16:40 | 日本ワインを飲む
地元のお店で国産ワイン

このブログでは、日本ワイン充実のお店をときどき紹介していますが、
最近はわざわざ電車に乗って都心などに出かけなくても
地元で、なにげなく日本ワインと遭遇する機会が増えてきました。

まずはご近所トラットリアのKくんに、昨年末に連れて行ってもらったお店。
大通りから路地へ入り込んだ、隠れ家風の飲み屋さんです。
ここで見つけたのは、こんなワイン。

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意外な発見にびっくりでした。
お店の方に話を聞くと、特別に日本ワインに力を入れているわけではないそう。
ほかの国のワインを選ぶのと同じスタンスで、国産をリストアップされてるとのことです。
なんだかうれしくなって、ワインを3人で4本。

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料理もイベリコ豚の生ハムや白いんげんとソーセージの煮込みなど、お世辞抜きに美味しい。
内装もお洒落で落ち着けます。千歳烏山にお住まいの方はぜひお出かけを。
店名は『Ho 100%drunker』です。名前もいいでしょう?


次はやはり京王線沿線の仙川にある『二合半』。
実は1年ほど前にもこのブログに書いた、安価で美味しいコースが楽しめるフグ専門店です。

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刺身も鍋もどれも文句ないんですが、私が目がないのは唐揚げ。白ワインとの相性も抜群です。
店内は落ち着いた雰囲気で、チェーン店の多い仙川駅周辺ではかなり貴重な存在といえます。

で、こちらでいつも飲んでるのはコレ。勝沼醸造のイセハラです。

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イセハラの伸びやかでボリュームのある味わいと、フグの肉厚な旨みはかなり幸福なマリアージュ。
ヒレ酒にも惹かれるんですが、結局いつもワインを飲んでしまいます。

写真のように、大勢でいけばヴィンテージ違いも楽しめます。
ただし06年はすでに売り切れてしまったとのこと。ザンネン。ちなみにクラレーゼなんかもあります。

どちらのお店も、決してマニアックなワインを揃えたお店ではありません。
要するに単純に美味しいから、置いているのだと思います。
日本ワインの成熟と浸透をなにげなく実感できた気がします。
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by inwine | 2009-03-17 14:22 | 日本ワインを飲める店
甲州ワイン会in真鶴!
ブログ「ぶどう絵日記」というか、日本ワインHPのパイオニアともいうべきサイト、
「訪問 日本のワイナリー」のkurouhouganさんが地元・真鶴で開いたワイン会に参加させてもらいました。
甲州13本(!)をブラインドでテイスティングしてお気に入りを2本選ぶという趣向です。
こういうのやると、たいてい普段飲んでないワインを選ぶんだよな~。

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十数人の参加者で、一生懸命テイスティング。
旭洋酒、蒼龍、グレイス、シャトー勝沼、サントネージュ、モンデ、フジッコ、マルス、
サントリー、シャルマンワイナリー、シャトー酒折、シャトレーゼ…。

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本家のほうでまだ発表されてないようなんで、ここでは詳しく書きませんが
集計の結果、人気が集まったのはちょっと意外なタイプのワインでした。
ちなみに私が選んだのはいつも飲んでる造り手の銘柄と、今まで飲んだこともない銘柄。うーむ。

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ブラインドの後は、各自が飲みたいワインを飲みたいだけ。まさに甲州尽くしの夕べです。
すぐ空になるワインがあれば、結構残ったりしてる瓶も。この辺は、人それぞれ好みがストレートに出て面白いところです。

今回の宴には最近結婚されたお二人が参加。
そのためシャンパンタワーならぬ甲州スパークリングタワーも開催されました! おめでとうございます~。

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そして登場したのは、待ってました! 地上がりの新鮮な魚たち。
料理をしていただいたのは、やはり「訪問 日本のワイナリー」の主宰であるkurouhouganさんのお兄さんです。
ほうぼうや伊勢海老など豪華なラインナップによだれが…。

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これぞ『海の幸』という感じでした。贅沢~。やっぱり海は最高だぜ。今回の会場は海岸沿いの民宿。
一歩、外へ出ればこんな光景が広がります。泊めていただいた翌朝、思わず海岸沿いを散歩してしまいました。

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ちなみに宴には、いつもお世話になってる勝沼の某ワイナリーの某氏も参加。
やはり早朝から、海をずっと眺めていたそうです。うーん、山はあるのに山梨県!(意味不明)

昼からはkurouhouganさんに車を出してもらい、4人で伊豆のシャトーT.Sへ。
いやー、日本にこんなワイナリーあるんですねー。とにかくでかい。大きな鐘のある建物はまさに『シャトー』の風情です。

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中に入り、まず屋上に上がってみると、こんな富士山がお目見え。迫力満点でした。

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建物の中もなんだかとにかく豪華。有名な地下セラーのオーパスワン・コレクションも「おおー」という感じです。
さらにプレ・フィロキセラのワインもずらり。オークションで落札した逸品でしょうか。スゴイです。

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シャトーの外にはきれいに仕立てられた垣根の畑が一面に広がり、なかなかの壮観です。

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観光バスのお客さんでにぎわう売店で試飲後、「志太 メルロー2006」を購入しました。
なかなかしっかりした造りで美味しいワインです。

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伊豆とはいえ、修善寺は東京からはなかなかの距離。いい機会に恵まれました。
kurouhouganさん、ありがとうございます! ワイン尽くしの楽しい一泊旅行でした。
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by inwine | 2009-03-11 18:20 | 日本ワインを飲む