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『ボー・ペイサージュと和のテイストのマリアージュ』

地元の名店イタリアン『ラ・マンチーナ』でボー・ペイサージュの会を開催!
今回は国産ワインをあまり飲んだことがないという方、
そしてワインは『飲むのは好きだけど、銘柄などに特にこだわりはない』という
お店の常連さんを中心にお招きしました。
予備知識なしにボー・ペイサージュを飲んでいただき、どんな感想が聞けるか楽しみです。

しかも料理は日本ならではの食材を盛り込んだ、この日だけの特別メニュー。
題して『ボー・ペイサージュと和のテイストのマリアージュ』です。

登場した料理はこんな感じ。

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うーん、ウマそう!
メニューを見てるだけでおなかが減ってきます。

ワインは2007ヴィンテージのアソートセット『A02』。
中身は…

Chardonnay 2007 ★★☆(自然発酵・酸化防止剤不使用)
Chardonnay 2007 ★★★(自然発酵・酸化防止剤不使用・無補糖)

la bois 2007 ★☆★(自然発酵・無補糖)

la montagne 2007 ★★☆(自然発酵・酸化防止剤不使用)×2
la montagne 2007 ★★★(自然発酵・酸化防止剤不使用・無補糖)


リリースから半年近く。今はどんな姿を見せてくれるのか、こちらもかなり期待大です。

まずはキザンのスパークリングで乾杯です。
最初の一品はアミューズの『岩のりとじゃこのゼッポリーニ』。

海苔を使うのは一般的なレシピですが、
今回は中にジャコも隠れていて、さりげなく「和」を演出しています。
(写真撮り忘れました)

ちなみにアミューズってイタリア語では「ストゥッツィキーノ」っていうそうです。
舌噛みそうですね。

ワインはバランスのよい、完成度の高い味わい。
泡も細かく、心地よい口当たりが魅力的です。
甲州らしい爽やかな酸味の一方でシャンパーニュ的な香ばしい風味もあり、イイ感じでした。

そして一緒に桃のカッペリーニを。
ねっとりした黄金桃の甘みとの相性は抜群です。

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この組み合わせですぐに連想されるのは桃とスパークリングのカクテル、ベリーニ。
でも今回の生の桃と甲州には、バーで出てくるあの味よりも、
より親しみやすい日本的な要素が感じられた気がします。

前菜が終わり、ワインもいよいよ主役が登場。
最初は「Chardonnay 2007 ★★☆」です。

リリースパーティーのとき、このシャルドネをムルソーに例えた人がいました。
たぶん、それはグラスに注いでしばらくしてから立ち上ってくる
蜂蜜やバターのような香りのことを指していたんだと思います。

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「穴子のカルボナーラ 山椒の香り」は
クリームの濃厚な味わいと穴子のしっかりした旨みが絶妙にマッチしていて
ボリュームのあるシャルドネとすばらしく合います。
さらに、ほのかな山椒の香りが「和」のスパイスとして
ワインの複雑味を引き出している感じ。

さらに無補糖の★★★も注がれ、飲み比べを。

香りも味わいも違いが感じられますが、印象的だったのは
中盤からフィニッシュのあたりの厚みが、無補糖のほうに
より強く感じられたこと。
ただ、このあたりの微妙な違いはボトル差などの可能性もある気がするので
あまり断言はできません。

やがてワインは白から赤へ。
カベルネ・フランの「la bois」に「北海道産仔鹿のカルパッチョ」を合わせます。

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軽く火を通した仔鹿は柔らかく、クセはほとんどありません。
脂よりも肉そのものの旨みを堪能できる、優しい味わいの料理で、
繊細なワインの香りともうまくバランスがとれています。

紅茶のような香りがなんとも魅力的な「la bois」は
個人的にもとても好きなワインです。
ボー・ペイサージュ独特のミントっぽい香りや甘い果実、オレンジの皮、
土っぽさ、そしてフランらしい青いニュアンスも少しだけあったり
鼻を近づけるたびに、新しい発見をするような楽しさがあります。
参加されたある方は「花束のような香り」と表現されていました。
なるほど。確かにまさしくそんな感じです。

メインの前の一品は「鴨と里芋のアランチーニ」。

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アランチーニとは、いわゆるライスコロッケのこと。
里芋を使うことで、日本の土っぽさがほんのりと感じられ、
やはり土のニュアンスを感じさせる「la montagne」と綺麗につながります。

最後は主菜の「オリエンタルスパイス薫る鴨のロースト 焼き茄子としいたけ添え」。
中華でよく使われる五香粉(ウーシャンフェン)を香り付けに使った鴨の料理です。

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「同じ葡萄品種でもフランス、日本と土地が違えば、ワインの味わいが変わってくるのは当然のこと。
むしろ変わらないほうが不自然。」という岡本さんの言葉通り、
ボー・ペイサージュのワインは他とはまったく違う、独特の個性を持っています。
東洋のスパイスを少し効かせた日本の鴨の味わいも、当然のことながら
フランスの鴨料理とは別モノ。
そのどこか懐かしい味わいは、やはり岡本さんのワインとよく合っていました。

茄子と椎茸の付け合せが、日本の秋らしさを感じさせてくれたのも印象的。

リリース直後は若干、還元的な感じがした「la montagne」ですが
半年たって、かなりいい感じにこなれていました。

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ひととおり食事を終え、思い思いに残ったワインを飲んでいると
自然と話題は岡本さんの話に。
ワイン造りを越えた食と自然、農業などの話題から
青森の佐藤初女さんのことを連想したという方もいらっしゃいました。

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夜もすっかり更けたところで解散。楽しい時間を過ごすことが出来ました。
参加していただいたみなさん、ありがとうございました!

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さらに翌月にはフランの代わりに
プティヴェルドーが入ったラインナップで第二回も開催しました。
このときは国産ワイン好きの面々も二人ほど誘い、やはり楽しい会に。

第一回は会の3時間前に抜栓してイイ感じだったので
第二回は4時間前に抜栓してみました。
かなり開いていて悪くはなかったのですが、もう少し遅くても良かったかなという気もしました。
なかなかむずかしいですね。

プティヴェルドーは、一般的には濃くてインパクトの強烈な品種とされていて
ボルドーではブレンドの際の補助的な役割をしていますが、岡本さんのワインは
土や赤い果実のニュアンスの中に、繊細さが感じられる素晴らしい味わいでした。

前述したように、今回はお店の常連の方々を中心に招いた会でしたが、
皆さん、それぞれに楽しんでもらえたようでほっとしました。
また機会があれば、こんな会をしてみたいなと思います。
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by inwine | 2009-10-28 15:43 | 日本ワインを飲む