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「日本ワインを楽しむ会 小布施ワイナリー編」
またまた平塚で開かれた国産ワインの会に参加してきました。今回は長野の「小布施ワイナリー編」。作り手の曽我さんは若手醸造家の中でも代表格的な存在で、一度お話を聞きたいと思っていました。

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長野は勝沼よりちょっと遠いので、なかなか簡単には足を伸ばせません。今回のような会は願ってもない機会です。
ただし参加したのはディナーではなく、テイスティング主体の第一部のみ。場所は夜の会場・アッシュエムの弟分に当たるモト・ロッソです。スタートは午後3時半でした。

登場したワインはコレ。「小布施ワイナリーの最終的な方向性を示すワインを持ってきた」とのことでした。新たな試みとなるビオの2本は、まだリリース前のアイテムだそうです。

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最初の白ワイン「小布施ブラン」はドイツ系中心の5品種のブレンド。何とも優雅な香りです。連れ合いの印象は「アールグレイ」。いわれてみれば、まさにそんな芳香でした。

「スパークリングEメルロロゼ」はメルローだけあって、しっかりとした味わい。いろんな料理、たとえば中華のコース料理に最初から最後まで合わせられそうな、奥行きのあるワインです。

「シャルドネオーディネール05」は良い意味で教科書のようなシャルドネ。ぶどう品種本来の味わいが存分に楽しめました。

「小布施ルージュ07」はメルロー主体。価格帯は低く、最高峰のワインとは別の意味でワイナリーの「顔」となるアイテム。自然と「美味しい」という言葉が出る柔らかな味わいでした。日々の食卓にピッタリという感じです。

「オーディネールメルロ05」は「小布施ルージュ07」より少しだけ高い価格帯。やはり「ルージュ」と同じ流れの柔らかな味わいですが、より骨格のしっかりした印象です。こちらは旨みの多い肉料理なんかに合わせたくなりました。

そして今年からリリースされる「ビオ」の2本。今回はこの2本だけが、いわゆる「ドメーヌモノ」です。どちらも実にエレガントで、繊細なワインでした。ボトル裏には「ビオ一年目」という内容の記載が。曽我さんの誠実な人柄を語るような記述です。

主催者のブルゴーニュ魂・西方さんが振る形で、話題はこのビオワインから始まりました。
曽我さんは、生まれたばかりのこの2本が「可愛くて可愛くて仕方がない」そうです。しかし一方で「可愛くてもしつけはしっかりしないといけないから、ぜひ厳しいコメントをください」とも。まさに子供を世間に送り出す親の表情です。

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長野という地で、山梨とは違う路線、つまり欧州系ぶどう中心のワイン作りを目指すという曽我さん。欧州品種でも世界とは違う味わい、日本食に合うワイン作りを目指すというのが基本コンセプトだそうです。

お話のテーマは小布施の気候や地形、地球温暖化(かなりの脅威を感じていて、すでにイタリア系品種などの栽培も視野も入れているとのこと)、ブルゴーニュの修行期間で学んだことなど、多岐にわたりました。

印象的だったのは「日本ワインの父」麻井宇介さんの思い出話。曽我さんが帰国直後のイケイケだった頃に、ピノ・ノワールを大量に植えようとしてたしなめられた話など、興味深くうかがいました。
「お客さん以上に、麻井さんにほめられたくてワインを作っていた」という言葉は特に心に残りました。

お店のオーナー、相山さんの「長野以外でワイン作りをするとしたら?」という質問には、「やっぱり日本。北海道でシャルドネとピノ・ノワールを作ってみたい」との答えが。

その他にも話題は栽培・醸造の苦労などさまざま。曽我さんの人柄に触れることもできて、本当に最高の一日となりました。

この日、出た料理は「バル」的なおつまみでした。

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平塚産泥つき葱の白ワインビネガーのマリネ。
ひよこまめと長ひじきのサラダ。
いもとハム・ブロッコリーのオムレツ。
お店のスペシャリテ・白レバーのムース。

どれも見事にプロのお仕事で、絶品でした。思わず一通りの種類を新たに詰めてもらって、おみやげにしたほどです。

湘南・平塚の地で開かれる充実の国産ワインの会。次回も楽しみになってきました。

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by inwine | 2008-02-22 13:40 | 日本ワインを飲める店