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中野坂上・プチコニシ 『日本ワインフェスタ2010』

毎年行われている、セミナー形式のイベント。
今年のゲストは島根県・奥出雲葡萄園の安部紀夫さん。

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スライドを見ながら、ワイナリーの歴史や栽培、醸造の取り組みについて
いろいろな話を聞くことができました。

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このスライド、安部さんご自身がお作りになったものだと思いますが
分かりやすいうえに、見ている人の関心をひきつける素晴らしい完成度でした。

醸造に関しては丸藤で修行されたそう。
実は25歳頃まではお酒が非常に弱く、夕食には牛乳を飲んでいたというお話が印象的でした。

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安部さんのお話が約1時間。ワインの試飲が6種類。それにチーズやサラダの軽食がつくスタイル。
個人的には、こんな堅苦し過ぎないセミナー形式はとても好きです。

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『シャルドネ樽発酵 2008』は穏やかな樽の風味の中に、果実の柔らかさやふくらみが感じられるワイン。
すごく美味しい。
小公子は人気が高くレアな商品だそうですが、いわゆる山葡萄的なニュアンスが抑えられた洗練された味わい。
今回は抜栓5~6時間での提供とのことですが、ワインの力強さがしっかり感じられます。
色も濃く、ディスクの厚みもかなりのものでした。

乳製品の会社が母体ということもあり、食の安全に関する真摯かつ現実的な考え方には
とても共感する部分があり、勉強になりました。
こうしたかたちでワインに触れると、ただ飲む場合よりも興味がふくらむ気がします。
とても充実した会でした。
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by inwine | 2010-05-19 20:59 | 日本ワインを飲める店
プチコニシ「造り手セミナー / ココファーム」
中野坂上の酒屋さん、藤小西主催の「造り手セミナー」へ行ってきました。栃木県足利のワイナリー、ココファームの醸造家・ブルース・ガットラブさんを招いての試飲&セミナーです。会場はお店の奥にある立ち飲みワインバー「プチコニシ」。

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ブルースさんのお話はまずワイナリーの母体、こころみ学園の歴史から始まりました。こころみ学園は、知的ハンディキャップを持つ人々のための施設。ワイナリーは彼らの働く場所として設立されたという経緯があり、そのため運営方針そのものも他のワイナリーとは少し異なっています。
つまり利潤は利潤として追求しながらも、最優先すべきなのはあくまで「学園の利用者が働ける場所」であること。たとえ可能であっても、現在(総生産数約20万本)以上の規模拡大はしないそうです。

ブルースさんにとって、原料葡萄の総国産化は長年の念願だったそうですが、実は今年のビンテージで目標は実現したとのこと。これはワイナリーにとって記念すべき節目といえるはずです。自社畑の比率は6分の1。残りの多くはブルースさん自身が全国の畑を回り、質の高い葡萄を作る農家と契約しているそうです。

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いよいよ試飲開始!
まずは「足利呱呱和飲 2006年」。クリーンでスッキリと美味しい甲州で、フレッシュな果実味を楽しめます。1992年以来のワイナリー定番ワインだそうです。
2番目のワインも甲州ですが、こちらは醸しの「甲州F.O.S. 2005年」。偶然にも初めてプチコニシに行ったとき、グラスで飲んだワインです。スタイルは「呱呱和飲」とはまさしく好対照。醸し独特のしっかりした風味が魅力的です。

「甲州は苦味や渋みが強く、決して『かわいい』葡萄ではありません。その個性をワインで出したかったのです。」とブルースさん。天然酵母による発酵、無濾過、無清澄という大胆な作りですが、「甲州ぶどうはこういうワインになりたがっていると思います。」という言葉が印象的でした。
ちなみに使っている葡萄は「呱呱和飲」は勝沼産が80%、「F.O.S.」が勝沼産100%だそうです。

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次は「農民ドライ 2006」と「北海ケルナー 2006」が登場。
どちらもドイツ系品種・ケルナー中心のワインで、産地はいずれも北海道の余市。フリーランを天然酵母で発酵させる手法も同じです。違いは「ぶどうの質」。
北海ケルナーのほうが完熟したぶどうを使っているというお話でした。確かに「農民ドライ」のほうが軽くすっきりとした味わいで、「北海ケルナー」のほうがボリューム感があるタイプです。

「北海ケルナー」は発酵が途中で止まり、乾燥酵母を加えて発酵を続けるかどうか迷ったそうです。結局、天然酵母だけの発酵にこだわり、残糖を残すかたちにしたとのこと。そのため甘みは強めですが、すっきりとした美味しさです。
こうして飲み比べると、違いがはっきりと分かって面白い。こういうところが試飲会の楽しさです。

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そして「農民シャルドネ 2005」と「山のシャルドネ 2005」。
やはりどちらも産地は同じ(山形・上山)で、違いは「ぶどうの質」。
「農民シャルドネ」の方は農協ルート。各地で一律に収穫された葡萄です。一方、「山のシャルドネ」は指定農家2軒と面積辺りの契約をしたうえで、きっちり収量制限した葡萄。さらに収穫時期も9月中旬(「農民シャルドネ」) / 11月初旬(「山のシャルドネ」)とまったく違います。
葡萄のポテンシャルの差は、やはりワインにはっきり反映されている気がしました。

最後は「農民ロッソ 2005」と「風のルージュ 2006」。「風~」の方はバレルサンプルで、亜硫酸無添加のものでした。
「農民ロッソ」は上山のメルロー&カベルネに自社のアメリカ系品種、ノートンのブレンド。以前に飲んだ時も、美味しくて驚いたワインです。
「風のルージュ」は北海道のツヴァイゲルトレーベ100%。これもすごくウマイ!2006年はすごく良い年だったけれど、2007年はイマイチだったそうなので、リリースされたら買い逃さないほうが良いかも。

「赤ワインの葡萄は果肉だけでなくて、皮も種も熟さないと醸造段階でエグ味が出てしまう。日本ではなかなかそこまで葡萄を完熟させるのは難しい」という話はなかなか興味深かったです。

ところで、はっきりと口にはされていませんでしたが、ブルースさんはビオに関しては一定の距離を置いた考え方のようです。そのクールな視点にちょっとアメリカ人気質を感じたような気がしました。

あっという間でしたが、すでに終了時刻はとっくにオーバー。
試飲終了後は、店頭で買った「農民ロッソ」にサインしてもらいました。ミーハーです。

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by inwine | 2008-04-06 14:18 | 日本ワインを飲める店