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タケダワイナリー 『サン・スフル白 2009』

デラウェアならではの親しみやすい、ほっとするような香り。
味わいも肉厚な甘みが口の中に広がる一方で
はしゃぎすぎを優しく制するような酸があります。

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いくら飲み続けても、単調さを感じることはありません。
もうひと口、もうひと口とグラスが自然に進んでしまいます。

チャーミングで楽しいワインですが「開放的な爽快感」というよりは
「居心地の良さ」を感じさせてくれるワインです。

なんだか子供の頃、風邪で熱を出した時によく飲ませてもらった
すりおろしリンゴを思い出しました。
まあ、これは子供は飲んじゃいけないんですが。
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by inwine | 2009-11-13 11:02 | 日本ワインを飲む
山形ワイナリーめぐり<4> タケダワイナリー&天童ワイン

山形の旅、最終日はまずタケダワイナリーへ。

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午後1時にうかがう予定だったのですが、少し早めに着いてしまいました。
ワイナリーはまだ昼休み。
「よかったら畑でも見ていてください」のお言葉に、すぐ裏手の畑を見せてもらいました。

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垣根で仕立てられたシャルドネ。樹齢の高そうな幹です。

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下草の奥に隠れた土を、少しすくってみました。

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ふかふかでいかにも水はけがよさそう。鼻を近づけると健康そうないい匂いがします。
自然の力が伝わってくるような土でした。

敷地をさらに進んだ畑もちらっと拝見。こちらは青々した草が生い茂っていました。

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なぜか敷地内ではスプリンクラーが激しく稼動中。
芝があるわけではないのにと不思議だったのですが、この理由は後で判明します。

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1時にワイナリーの昼休みは終了。合図の鐘が鳴り響きます。
まもなく出先から岸平和寛さんが戻られました。

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岸平さんは醸造を担当する社長・典子さんのご主人。
忙しく営業活動に歩き回られ、ワイナリーの顔として活躍されています。
この日も夜から、東京・千駄木ののだやさん主催のワイン会に出席される予定。
ご多忙の中、少しだけごあいさつさせていただきました。

ピノ・ノワールの畑の場所を教えていただき、案内役のスタッフの方と一緒に向かうことに。
ワイナリーの前にはこんな雄大な風景が広がります。

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見渡す限りの葡萄畑はすべて自社の所有です。圧巻の風景でした。
ちなみに先ほど鳴った昼休み終了の鐘は、ちゃんと山の上にも届くそうです。

この日は総出で草刈りの真っ最中。
職場体験に参加していた中学生も作業に加わっていたそうです。
そういえば、駅で改札してくれたのも中学生たちでした。

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しばらく歩いたあと、これかなという場所を発見。
大粒の房がついています。ピノ・ノワールの樹はわずか2列のみ。

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道すがら、栽培担当の方とも立ち話。
「ピノ・ノワールを見に行ったっていうから、場所分かるかなって話してたんですよ。いい葡萄でしょう?」

はい。ホントに元気そうな葡萄でした!

ワイナリーに戻り、設備を見学。まず向かったのは地下の貯蔵室です。

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実はさっきのスプリンクラーはこの真上の地面を冷やしていたんだそうです。
おかげで中はひんやりとした涼しさが保たれていました。

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醸造設備やセラーなどもちらりと見せてもらった後、試飲室で試飲をお願いしました。

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飲んだことのあるアイテムも多かったのですが、やはり葡萄の充実を感じるものばかり。
ベリーA主体の『アサンブラージュ』赤は名前の通り、ブレンドがまさに絶妙。
白(シャルドネ&ベリーA)とともにコストパフォーマンス抜群のワインです。

コストパフォーマンスといえば、定番『蔵王スターワイン』も外せません。
1260円という価格ですが、バランスのよさと優しい味わいはお見事のひとこと。

「キュヴェ・ヨシコ」などのプレミアムワインと、こうしたお買い得なワインの両方が
ラインナップされているのが、タケダワイナリーの魅力です。

今回は『ドメイヌ・タケダ ブリュット シャルドネ 1997』、『蔵王スターアイスワイン 2007』なども購入。
壮大な畑を横目に見ながら、ワイナリーを後にしました。皆さん、お世話になりました!


かみのやま温泉駅から電車に乗り、天童駅へ。次に向かうのは天童ワインです。

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駅からはタクシー。運転手さんが偶然、ワイン好きということでなんだか話が盛り上がりました。

ワイナリーの見学は要予約ということで、今回は試飲のみをお願いすることにしました。
お相手していただいたのは、醸造の責任者・佐藤政宏さん。

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ワイナリーとしての創業は1984年。山形のワイナリーは創業が古いところが多いため、
「ウチは歴史が浅いんです」と佐藤さん。
けれど25年という月日は決して短いとはいえません。

山形に戻る前には、山梨のまるき葡萄酒で修行をされた経験も。もう30年近く前の話だそうです。
ワイン造りの苦労をお聞きしたところ、農家さんとの関係作りについて話を聞かせてくれました。

佐藤さんが山形に戻って仕事を始められた頃は、ワイン用葡萄に関する理解はまだ高くはなく
質の高い葡萄を手に入れるのに苦労したそう。
農家さんを交えてさまざまなワインを飲んだり、交流を深めながら
少しずつ信頼関係を築いていったということでした。

現在、天童ワインのフラッグシップといえるのが『原崎シャルドネ 2006』。

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この「原崎」(ばらざき)というのは地名ですが、
ワインの原料となる葡萄は一軒の農家さんの畑で作られています。
見事な斜面の写真がボトル裏にも貼られていました。

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味わいは品種の個性が真っ直ぐに打ち出された本格派。
樽も使われていますが、葡萄のポテンシャルをマスキングするような過剰な強さはなく
充実した果実の魅力が伝わってきます。中盤のボリュームがしっかりと感じられ、骨格も十分。
また丁寧に作られたことがうかがえる、クリーンさも備えています。
「こういうワインが作りたい」という造り手の思いが伝わってくるようでした。

よりリーズナブルな『山形シャルドネ 2008』もそうした個性の面はまったく同じ。
すっきりと飲める、清清しいワインです。迷わずゲットしました。

「ベリーAはお好きですか?」と聞かれたので「ハイ」と答えると、
「これはよく酸っぱいっていわれちゃうんですけど」と
『荒谷原マスカットベリーA』を注いでくれました。

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エチケットには「マロラクテッィク発酵」の文字がありますが
シャープでキレのある酸がとても美味しい。
山形独特のこの酸がワインにしっかりした骨格を与えています。
「酸っぱい」どころか、魅力そのものだと思いました。

もうひとつ驚いたのは『山形メルロー』。

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シャルドネ同様、メルロの品種個性がトップノーズからはっきり伝わります。
果実味もしっかりとあり、やはり葡萄のよさがうかがえます。
これはいいワインと思い、値段をみるとなんと1500円台。
思わず「安いですねー!」と言ってしまいました。こちらも購入決定です。

「栽培の契約をお願いするには、仕事だけでなく人間性も大事」と佐藤さんは言います。
ここだと決めた農家さんとは、収穫量が決まる前に契約してしまうそうですが
ときにはそうした全面的な信頼を裏切られ、苦い思いもしたことも。
さまざまな苦労を重ねた結果、現在は高品質の葡萄を確保しています。

ただ現在は農家の高齢化が悩みの種。
どの地方でも共通の問題ですが、自社畑を持たないワイナリーではより深刻といえます。
佐藤さんも解決策を模索中。きっと新しい道を見つけ、高品質のワインを造り続けてくれるはずです。

いろいろな興味深い話を聞かせていただき、思った以上に長時間、滞在してしまいました。
佐藤さん、お付き合いいただきありがとうございました!

タクシーを呼んでいただき、ふたたび天童駅へ。
これで今回の山形の旅は終わりです。

全部で7社のワイナリーを回りましたが、栽培、醸造、ワイン造りの方向性など
お会いした方の数だけ違う要素もあり、とても興味深い体験ができました。
一方でどなたもが共有する思いや課題があったのも確かです。
駆け足でしたが、今まで深く知らなかった山形ワインの魅力に、
少しだけ触れることができたような気がします。

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今回も実りのある旅でした。温泉も最高だったし、またすぐにでも出かけたい気分です。
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by inwine | 2009-07-16 17:18 | ワイナリー訪問
「GINZAワインマーケット」
銀座・松屋で開催された「GINZAワインマーケット」に行ってきました。
「ヨーロッパ地域以外で生産されたワイン」の有料試飲・即売のイベントです。ここに日本のワイナリー数社も「ニューワールド」の一つとして参加。私が行った日は白百合醸造の内田多加夫、タケダワイナリーの岸平典子の両氏がトークショーのゲストとして登場しました。

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仕事の用事がキャンセルになって時間が空いたので、予定より早い午前11時すぎに到着。すると8階の大催場はすでに大混雑でした。「朝からワイン飲みに来る人なんてそんなにいるのかなー」なんて、自分のことを棚にあげて思っていたのでビックリしたのですが…

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実は混雑の原因は、隣で同時開催していた「中古カメラ市」お目当ての人々。
よく見るとワインイベントの来場者はちらほらといった程度でした。

今回のイベントは21枚綴りのチケットを2100円で購入。各ワインの値段にあわせて、所定の枚数と交換するシステムです。
早速、受付でチケットを入手。まずは先日のワイン会で飲んだ那須ワインを、何アイテムか味見しました。

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うーん、美味しいけど白ワインがぬるい…。デパートの中だけあって、会場内はかなりの温度。正直、ワインはかなり温まっていました。
それはともかく、ワインはまさに「洋の装い」。ワイン会で飲んだときも思ったのですが、他の国産ワインとは少し違う方向を目指しているような気がします。でもその志は「異端」などではなく、ある意味「王道」と言えるのかもしれません。

山梨ワインの野沢さんがブース内にいらっしゃったのでご挨拶。お話を聞くと、やはり開場前から人が行列しているのを見て「さすが銀座!」と思ってしまったそうです。

その後、NZピノなんかにもちょっと浮気していると、内田さんのトークが始まりました。
戦後から現在に至るまでの甲州ワイン醸造史や現在のワイン作りへの取り組み方、勝沼ワイナリークラブをはじめとする普及活動など、話は幅広く展開。ワイナリーの方々の熱が伝わってくるような内容でした。

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さらにこの後は、横浜のバー「コンズコーナー」のキヨさんとも遭遇。(以前アップしたスーパー飲み会の主催者です。)いろいろしゃべっているうちに、岸平さんのトークも始まりました。

タケダワイナリーでは古くから欧州品種を作っているため、ぶどうの樹齢が国内では例外的に高いこと、「葡萄の声を聞いてワインを作れ」というお父様の教えや、「日本の気候は降水量が多いので、ワイン作りには向かない」というソムリエ教本の記述に憤慨した話、寒いと思われがちな山形も、実は積算温度はラングドック並みという話など、興味深いエピソードばかり。

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途中でビオディナミの話が少し出たので、トークの後に質問もしてしまいました。すでに4年前から実践中で、まもなく畑は改植する予定だそうです。ちなみに製品としてはリリースされていませんが、味わいは「後味が長い気がする」とのことでした。

今回は中央葡萄酒の三沢さんにもお会いして、シャブリのワイナリーで樽の使い方を学んだ話などを聞くこともできました。

気になったのは海外ワインコーナーと日本ワインコーナーの扱いが同じだったところ。海外ワインの方は単なる展示即売会化していましたが、日本ブースにはわざわざ作り手が来ていたのですから、主催者側にもう少し工夫があっても良かったのでは、という気がしました。もったいない…。

でも個人的にはいろいろと実のあるイベントでした。いろいろ文句を書きましたが、またやってくれないかな。
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by inwine | 2008-02-26 10:17 | 日本ワインを飲む
タケダワイナリー「ピュア・シャルドネ」とパスタ
タケダワイナリーの「ピュア・シャルドネ」を飲んでみました。
特徴は樽熟成を一切していないこと。甲州ワインの場合は樽をかけてないモノもよく飲むのですが、シャルドネではこれまであまり機会がありませんでした。「ピュア」の名前どおり、きっとぶどうの個性がストレートに味わえるはずと期待が膨らみます。

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一緒に食べたのはツナとベーコン、オリーブ、キノコ、ナスなどを入れたトマトソースのパスタ。ちょっとプッタネスカ風といえなくもない感じです。

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よく冷やして白用のグラスに注ぐと、すぐに良い香りがふわっと立ち上がってきました。いい感じです。第一印象はレモンのような柑橘系の爽やかな香り。
そして花を連想させる甘い芳香と共に、どこか土っぽいニュアンスも感じます。

口に含むとフレッシュな果実のような甘み、そしてやや鋭角的な酸と収斂性を感じさせる渋みが広がり、しっかりした骨格を形づくっています。なかなか腰のすわったお酒という印象です。それぞれの個性は決してバラバラではなく、トータルでワインの魅力を生み出しています。

当然ですが樽に由来するナッティな風味はなく、濃厚なタイプのシャルドネとはかなり印象が違います。「バターや生クリームの風味とぴったり」というタイプではありません。

「ピュア」な形で出すだけあって、ぶどうのポテンシャルはかなり高いようです。エチケットには「当社のシャルドネは古木とも呼べる平均樹齢20年をこえるものがほとんどで、深い味わいのワインが出来あがります。」とありました。
あの名高いスパークリング「キュベ・ヨシコ」を生み出すワイナリーですから、さもあらんという感じです。
抜栓から時間が経ち、多少温度が上がってもシャープな酸はダレることはありませんでした。

今回はワインのいろいろな構成要素が、ごた混ぜの食材とそれぞれうまく結びついたような気がして美味しかったんですが、本当は味のしっかりした魚のポワレなんかがバッチリ合いそう。あと西京焼きなんかも良いかも。もう1本買って、いずれ試してみます。
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by inwine | 2007-12-18 12:18 | 日本ワインを飲む