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「Calvet」で、アルプスワインの会

三鷹のいかしたワインバー「Calvet」で、アルプスワインの会。
醸造家・前島良氏を迎えて盛り上がりました。
ほとんどのお客さんがお店でアルプスワインを知ってファンになった常連さん。
立ち飲みスタイルの店内は凄い熱気でした。うーんロックンロールだ。

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そしてさらに素晴らしかったのは料理。
銀座の某グランメゾン出身という驚異の経歴を持つマスターが
「本気出した」(本人談)メニューです。

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なんとコレ、一品ずつワインとの相性を考えて作ったという贅沢さ。
エスカルゴ風のツブ貝にデラを合わせたり、ベリーA用に牛蒡を使ったりとか、
日本ワインへの理解と愛情がビンビン伝わる内容でした。

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なかでも出身店のスペシャリテという
「クレソンと海老のサラダ 苺とシェリーヴィネガーのソース」と
「Japanese Style マスカット・ベリーA」の組み合わせにはビックリ。

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いやー面白いワイン会でした。


オマケで料理とメニューの組み合わせを全部書いときます。
よかったらマリアージュのご参考に。

ウドとタケノコのバリグール風×Japanese Style甲州 2009
ツブ貝のブルゴーニュ風×デラウェア・オールドファッションド
タコのマリネ ピンクグレープフルーツ風味×アサンブラージュ TypeRロゼ 2009
クレソンと海老のサラダ 苺とシェリーヴィネガーのソース×Japanese Style マスカット・ベリーA 2009
仔鴨フィレのロースト 黒胡椒の香り ゴボウ添え×アサンブラージュ TypeR赤 2008
牛タンの赤ワイン煮×AWプラチナコレクション シラー2008
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by inwine | 2010-05-27 11:45 | 日本ワインを飲める店
収穫シーズン!!

あっという間に10月。各地の葡萄畑では収穫シーズン真っ盛りです。
今年も9月の頭から山梨でお手伝いをしています。

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今年の夏は梅雨明け宣言後に雨が降り続きました。
その影響で、栽培家や農家の方は苦労が絶えなかったようです。

でもその後は好天が多くなり
日中の気温が上がる一方で、夜間は涼しいという理想的な日が増加。
最終的にはとても良い作柄になりそうだということでした。

「2009年ヴィンテージ」の登場は早くて来年、熟成モノは再来年以降。
まだまだ気は早いけれど、どうやらかなり期待して待っていていいようです。

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シャトレーゼのシャルドネは張りのある粒が印象的。
糖度もかなり上がっているというので、実際にかじらせてもらうと…

おお! 確かにびっくりするほどの甘さです。
このまま食卓でデザートとして出してもいいくらい。
とはいえ、もちろん酸もちゃんと残っていて、
ワインになった時の骨格を想像することができました。

ソーヴィニヨン・ブランもかなり良い出来。

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仕込みは順調に進んでいるようです。

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醸造担当の戸澤さんはこの品種で毎年、さまざまな試みを重ねています。
そのためワインは年によって多種多様な個性。

今年も何種類かに分けて仕込み、
戸澤さんがイメージする、複雑で絶妙なバランスのワインを目指しています。
今年のヒントは「官能的な日本のソーヴィニヨン・ブラン」。
なんだか楽しみでしょう?

メルロは粒が大きめ。色づきもかなりよく、ボディ豊かなワインが頭に浮かんできます。

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戸澤さんはこの葡萄を、どんな風に料理するんでしょうか。
シャトレーゼのメルロは個人的にも大好きなワインなので、こちらも楽しみで仕方ありません。

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忙しさピークのこの時期。少しお疲れモードです…。



アルプスワインの収穫にもお邪魔しました。

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メルロは病気がほとんどなく、しっかりとしたボリュームのある房が印象的。

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醸造の前島さんも戸澤さん同様、毎年わくわくするような試みにチャレンジするタイプです。
このメルロもどんなワインになって目の前に現れるのか、まだ分かりません。

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ちなみに今年瓶詰めされたデラウェアも、今までにはなかったタイプ。
アタックの鮮烈な酸の一方でほどよい甘みがあり、骨格も十分感じられます。
先日の「アサンブラージュ体験」でも、ブレンド用として出ていたんですが
「これだけ瓶詰めして持って帰る!」という人がいたほどでした。
酸のしっかりしたタイプがお好きな方は、ぜひお試しあれ。
ちなみにちくわの磯辺揚げとのマリアージュは世界チャンピオン級でした。

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前島さんは収穫の合間に、NHKの番組の撮影も。人気者ですね。
今年は文部科学省から醸造技術に関して表彰されたり、乗りに乗ってます。




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収穫のあとはやっぱりワイン… じゃなくて、

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ウマー!

(このオチ、前にもやったような…)
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by inwine | 2009-10-02 10:04 | ワイナリー訪問
横浜・軍鶏郭茶寮『アルプスワイン前島良氏と独創軍鶏料理の夕べ』

横浜・軍鶏郭茶寮で行われた「アルプスワイン前島良氏と独創軍鶏料理の夕べ」に行ってきました。

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この会のテーマは「アサンブラージュの達人」。
ワインには1種類の葡萄のみで作る場合と、複数の品種をブレンドして作る場合があります。
ざっくりいうと前者の代表がブルゴーニュの赤ワイン、後者の代表がボルドーの赤ワインです。
アルプスワインの前島さんは、このブレンド=アサンブラージュのワザがキラリと光る名ヴィニュロンなわけです。
こんなにお茶目ですが。

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当日は細長いお座敷に大勢のお客さんが大集合。ワイワイガヤガヤと楽しい会になりました。

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出されたワインはコチラ。

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AWプラチナコレクション・シャルドネ 2008
JAPANESE STYLE WINE甲州 2007
ASSEMBLAGE Type R ロゼ 2008
AWプラチナコレクション・シラー 2008
AWプラチナコレクション・マスカットベリーA 2006
アリカント 2007

2008年のシャルドネは樽を使わず、MLFも行わないという個性派。
まさにどスッピンなシャルドネです。
海外の多くのワインと違い、日本のシャルドネは化粧気があまりないタイプがよくあります。
実際どれもアリだと思うんですが、ここまで潔く素顔丸出しなのは珍しい。
当然のことながら、もとの顔に自信がなければこんな芸当はできません。
しかも除梗はいっさいせず、搾汁は強めだそう。プレスラン(搾った果汁)はかなり茶色だというお話でした。

こんな話だけを聞くと正直かなり荒っぽい、雑味の多い出来上がりのような気がしてきます。
しかし実際のワインはあら不思議。実にみずみずしい爽やかな味わいです。
ほかのシャルドネでは樽の香りの陰に隠れがちな、品種そのものの個性がハッキリ浮かぶ。
『シャルドネってこういう葡萄なのかー』と改めて知った気がしました。


甲州も品種の個性がはっきりと出ている直球なワイン。美味しいです。
柑橘系、土っぽさ、酸、苦味。さまざまな要素が、どれも甲州そのものを感じさせます。
前島さんの「苦味を残すのが仕事だと思うんですよ」という言葉は、とても印象的でした。


ロゼは今回、特別出品という形だったのですが、個人的に非常に注目なワイン。
使われている葡萄はマスカットベリーA、メルロ、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨン。
それが『達人の技』でブレンドされています。
香りはベリーAのイチゴ香。でもその後ろにシラーの柔らかなスパイス、
味わいの第一印象はカベルネ。でも飲み込むと後口にメルロも感じられる…と
コレはまさに『味の弦楽四重奏やぁー。』
そしてなにしろ甘さや酸のバランスが絶妙。なのでストレスなく、するするといつまでも飲めてしまいます。

口に含んだとたん、『おおおー!!』と森や宇宙が頭に浮かんでくる…、とかそういうアレではなく、
いつのまにかどんどん飲んじゃって、気がつくと『えっ? もうないの!』とビックリするような感じ。
これぞ究極のデイリーワインかも。


そしてシラー。日本でもこの品種はいくつかのワイナリーで作られていますが、
アルプスのシラーも日本を代表するワインといえます。
オーストラリアのいわゆる『シラーズ』とは趣のまったく異なるエレガントなタッチ。
本家(?)の北部ローヌのスタイルを感じさせます。
原料となる葡萄の樹齢は10年以上だそう。柔らかな果実味と洗練されたスパイスの風味が魅力的です。
本家のフランスでシラーに合わせる定番料理は鹿やウサギなどのジビエですが、
こちらは砂肝の串焼きなんかと合わせたくなる繊細な味わいでした。


ワインの一応のメインはマスカットベリーA。
自社管理のベリーA、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドです。(カベルネの比率は15%)

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グラスに鼻を近づけると、まず感じるのはカベルネの香り、
そして口に含むとベリーAの良さであるチャーミングな果実味が、とてもよく引き出されているのが分かります。

海外のワインを好きな方の中には、ベリーAが苦手という人がよくいます。
原因はたぶん、トップノーズに現れるやや泥臭い香りでしょう。
ワタシ自身はあまり嫌いじゃないんですが、
そのことを指摘したくなる気持ちは分かるような気がします。

実はアルプスのベリーAを飲んで、まず頭に浮かんだのはそういう人たちでした。
このワインなら抵抗なく飲んでもらえそう。
カベルネとベリーAのそれぞれの良さが引き出されていて、ストレートに楽しむことができます。

ベリーA単体のワイン、カベルネ単体のワインにはない新しい個性。
こういうワインを飲むと「アサンブラージュ」とは要するに「設計」なんだな、ということを感じます。

こういう味わいのワインを造りたい。そのためにはどういうデザインをすべきで、どういう技術が必要なのか。
それは建物や構造物を生み出すための設計のメカニズムとよく似ている気がします。

ワインメーカーの方々は農民だったり、化学者だったりといろんな顔を持っていますが、
実は優れた設計家でもなければならないのかもしれません。


『一応のメイン』と書きましたが、最後に出てきたのは『アリカント』。
こちらはいわば「ボーナストラック」でしょうか。

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一般的にはあまりなじみのない品種ですが、特徴はまず色の濃さ。
歯が黒く染まってしまいそうな気がするほどです。
通常は色づけ用のブレンド品種として使われることが多いとのこと。
黒い皮の果物を思わせる、親しみやすい果実味。そしてしっかりしたボディ。
ワイルドな土っぽさも魅力的で、スペインバルでがぶ飲みしたいような楽しいワインです。
こちらも他にはあまり見られない、とびきりの個性を持った1本でした。


ところでワインもさることながら、料理もバツグンでした。
「マリアージュ」って最近良く聞く言葉ですが、
現実には相性にこだわっているワイン会ってほとんどありません。

実は今回の会は、少しだけ裏方として開催に関わらせてもらったのですが
料理の試食会に参加したときは「ええー、そこまで考えるの?」とびっくりしました。
もちろん実際に料理とワインの相性はバッチリ。
あんまりお世辞をいう気はありませんが、こういう風に食事を楽しめるのは
かなりぜいたくな気がします。
ワイン会は定期的にやっているようなので、食事とワインの相性に興味のある方は
こちら↓をチェックしてみては?

http://www.makersdinner.com/

ちなみに今回の会のシェフ、塩月さんも最後にご挨拶に登場。ごちそうさまでした!

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by inwine | 2009-04-02 14:23 | 日本ワインを飲める店
山梨 『アルプスワイン』

山梨のアルプスワインに行ってきました。
春になるとピンク色のきれいな花が一面を埋め尽くす、桃の町・笛吹市一宮町にあるワイナリーです。

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ワイナリーのショップは、こんな可愛らしい外観。中のインテリアも勝沼などではあまり見られないオサレな雰囲気です。

そして迎えるワインメーカーは、この人。

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前島良さん。男っぽいルックスとお茶目なトークが魅力の異色の醸造家です。

南仏のシャトーのような建物と、中にいるこの王様との間には若干のギャップがあるような気も…。
さらに前島さんのワインを飲んでみたら、もっと意外な感じを受けるかもしれません。
実録ヤクザ映画をこよなく愛する前島さんのたたずまいは、ワイルドという言葉がぴったりくる雰囲気。

でも手がけるワインの味わいは非常に繊細です。

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特に上位シリーズであるプラチナシリーズの味わいは、トップノーズやひと口目の優しさが本当に印象的。
マスカットベリーAやシラーのしなやかさには本当に驚かされます。

なので最初は「ワインと造る人は違うんだな」と思うかもしれません。
でもワインをさらに飲み、前島さんと話すとその印象は少しずつ変わっていきます。

前島さんの言葉は荒っぽいながらも楽しく、すっと相手をひきつける魅力を持っています。
また細かい気遣いが、言葉の端々から見え隠れするのも分かるはず。

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そしてワインはちょうどその逆。飲んでいるうちに、単なる飲みやすさだけではなく
奥に、まさにワイルドでしっかりとした骨格を持っていることが分かってきます。
実は赤ワインの多くは除梗をしていないとのこと。
どうりで柔らかさだけでなく、タンニンや酸もしっかりあるわけです。

そう。実はワインと造り手は、とてもそっくりだったわけです。

こうした発見こそが、ワイナリー訪問の醍醐味。
『ワインは造り手そのもの』ということをいつもしみじみと実感できる瞬間です。
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by inwine | 2009-02-01 10:11 | ワイナリー訪問