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夏の日記

今日で8月も終わり、選挙カーの演説も終わり。
夏休みを満喫してた子供たちにとっては、一年で一番寂しい日です。

7月、8月とワイナリーをいくつか訪問したのですが、
例によっていろんなワインを飲み、イベントにも参加したりしてました。
だいぶ時差がありますが、そんなこんなをまとめて、また日記形式にしてみます。

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x月x日

タケダワイナリー・サンスフルシードルを、近所で買ってきたパンと一緒に。

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シードルとはリンゴの発泡酒。サンスフルとは亜硫酸無添加のこと。
というわけで、外観はこんな感じ。

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なつかしい日本のリンゴの味がしました。

x月x日

某百貨店の山形展にて。酒井ワイナリーのお姉さん、紀子さん。

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ホントに魅力的な方です。

x月x日

山形で食べた美味しいモノ。

赤湯名物、赤湯ラーメン。

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スープに浮いた辛味噌を溶かして食べるんだけど、コレが辛いんだ。ハヒー。

山形名物の「だし」をのせた冷やしぶっかけ蕎麦。

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だしというのはいろんな野菜を細かく刻んで混ぜ合わせた、いわば野菜の和風万能ソース。
ご飯や冷奴にのせるとメチャうまだけど、蕎麦もウマカッター。

出た。米沢牛。すきやき。ムフフ。

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x月x日

萬集にて、シャトー酒折のワイン会。
栽培家・池川さんの話はこの日も熱く、そして驚きに満ちていました。

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ベリーAのルーツをめぐる講義には、思わず少し興奮。

この日は特別に超貴重ワイン「kisvin甲州」が振舞われました。

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繊細さと力強さを併せ持つ味わいは、甲州の未来を感じさせてくれます。

もちろん料理も三重丸。見るからに美味しそう。

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x月x日

店で買ってきたキッシュ。

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ソーセージと野菜のポトフ。

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そしてココロゼ。

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イイ感じのマリアージュでした。

x月x日

マイミク、あーちゃんさん主催の北海道ワイン会へ。
場所は「レストラン中村孝明 横浜店」。高島屋の中のお店ですが、適度に仕切られた空間が快適でした。
手のかかった和食とともに、北海道のワインが続々と登場。

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いつもながらあーちゃんさんのワインへの熱意には頭が下がる思いです。

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ウワサの奥尻ワインの塩っぽい感じが、なんとも気になるなー。

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x月x日

山梨・アルプスワインの「アサンブラージュ体験」に再び参加。
赤白のいろんなワインを混ぜて、自分だけのワインを作ろう!ってイベントですが
ワタシは高速バス渋滞のため遅刻。アサンブラージュ作業の前に、朝礼に遅れる気まずい感じを久々に体験しました。

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しかししかし、開始15分で「マイブレンド」が早々に完成。
誰よりも早く瓶詰めしてしまいました。エッヘン!

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誰よりも集中力がないからだという噂もありますが、
一応マスター前島も「旨いじゃねえか!」って言ってくれたし。

イベント後はマルサン葡萄酒の畑へ。プリッツが誇らしげな醸造家・辻さんです。

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後日、アルプスのロゼ「Fukuno」を飲みました。やっぱプロは違うわ。当たり前だけど。

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x月x日


某所で某氏に、こんなワインをごちそうに。

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この夏、一番ビックリした一本でした。マジでヤバイです。
ほんま日本ワインのレベルは天井知らずやで!

そのあとは某こんな店にも。

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x月x日


三鷹のワインバー「calvet」のマスターと一緒に山梨のワイナリーを6軒訪問。

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「calvet」はワインバーといっても、立ち飲みメインの楽しいお店。
いろんなワインを気軽に楽しめます。これから日本ワインもバシバシ置いてくれる…かも。

実はマスターは某グランメゾンの出身。料理もワインも間違いありません。
東京のこっち側に住んでる方、こっち側に用事のある方、機会があればぜひ。
三鷹駅南口商店街を歩いていって、丸正の向かいを右に。餃子のハルピンの並びです。

店にはアサンブラージュのポスターも。

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(忙しい時期に相手していただいたワイナリーの皆さん、ありがとうございました~。)
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by inwine | 2009-08-30 15:47 | そのほか
「国産ワインコンクール」 その4

国産ワインコンクール公開テイスティング、後半は気になるワインをひたすら飲みまくりです。
朝10時に開場して、途中表彰式をはさみ、イベント終了が午後4時。
6時間もの長丁場でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。

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おなじみのワイン、初めてお目にかかるワイン。出品数はなんと268種類もあるので、
正直、長いどころか時間が足りないくらいです。(あと肝臓パワーも)
いろんな方と話に花も咲き、ホントに楽しい一日でした。
ひとまず印象に残ったワインを。

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欧州系品種赤の最優秀カテゴリー賞を受賞した
小布施ワイナリー「Domaine Sogga Merlot 2e 2007」は
樽の風味と柔らかくしなやかな果実味、そしてミントのような清涼感が一体となり、
体に染み渡るような美味しさです。さすが!

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井筒ワイン「NACカベルネ・フラン2008」は
葡萄の完熟感が感じられ、また動物的なニュアンスがなんとも官能的。

「サンクゼールシャルドネ2007」はバランスのとれたきれいな味わい。
中盤のトロピカル系の甘さが魅力です。

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「シャトーマルス キュベ・プレステージ穂坂日之城カベルネ&メルロー 2005」は
葡萄の充実がはっきり伝わるスケールの大きなワイン。
ブレンド加減もイイ感じです。

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「月浦ミュラートゥルガウ2007」はほのかな甘さが魅力的ですが、一方でしっかりとした酸があり、
決してだれることはありません。ワインとしての緊張感が保たれた素晴らしいバランスです。

蒼龍葡萄酒の「Traditional Rich Taste 甲州 2008」は
今の甲州のスタイルのひとつのスタンダードを提示してくれているような気がします。

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エーデルワイン「いわて銀河葡萄園」はイチゴジャムそのもののような香り。
「ジャミーな」という表現はワインを表すときによく使われますが、
これほどイチゴジャムに近い香りは初めてかも。ちょっとびっくりでした。

びっくりといえば、丸藤葡萄酒「2004ルバイヤートメルロー」も。

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なぜに今2004が?


シャトレーゼ勝沼ワイナリー「2008年鳥居平甲州シュール・リー」は、
個人的には『金賞!』という感じ。おいしいです。

熊本ワインの「菊鹿セレクション小伏野 シャルドネ樽発酵2008」はナイトハーベストに並ぶ、
新たなフラッグシップワイン。これまたレベル違いの美味しさ! いやー凄いワイナリーです。
試飲ブースには醸造の幸山さんみずからが出陣!

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まだまだ美味しいワインはいっぱい。そして飲んでないワインもいっぱいですが、
イベントは終了!(涙)

帰りに甲府駅前の小作でおみやげほうとうを購入。
ウチで食べながら、こんなワインを開けてみました。

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うわー、旨いわ。このワイン。葡萄のポテンシャルがビンビン伝わってくる。
リリース直後にも飲んだんですが、今のほうが美味しいかも。凄い甲州です。
もちろん、おほうとうとの相性もバッチリ! ウマイウマイ汗汗でシアワセに飲み、食べました。
真夏のほうとうも良いもんですな。日本ワインバンザイ!

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by inwine | 2009-08-29 22:14 | そのほか
「国産ワインコンクール」 その3

次は「国内改良等品種 赤」の金賞・銀賞を飲み比べ。

銀賞のアルプスワイン「AWプラチナコレクション マスカット・ベリーA 2008」は
チャーミングな果実味と洗練されたボディのバランスが見事。

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葡萄は20%だけ除梗。絶妙な骨格を感じさせてくれます。
アサンブラージュの名手、前島さんならではの見事なワインです。

金賞の岩の原葡萄園「マスカットベーリーA 2007」はきれいな果実味が引き出されたワイン。
有機農法で育てられた葡萄の自然な美味しさが魅力的です。

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酸と果実のバランスがイイ感じ。
葡萄の実そのものが感じられるような味わいでした。

もうひとつのベリーA「岩の原ヴィンテージ 2007」も銀賞を受賞。
こちらは「マスカットベーリーA 2007」とは方向性がまったく異なるワインです。

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果実の鮮烈さは金賞ワインに一歩譲るとしても、
全体のバランスからみると、「ヴィンテージ」のほうが完成度が高いような気がしました。

「川上善兵衛”直系”のウチがとらなければいけない賞だったので、本当にうれしいです。」
というワイナリーの方の言葉もとても印象的でした。

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同じく金賞のフジッコワイナリー「フジクレールMBA樽熟成2006」も、
1年樽熟成ながら、オークの風味よりも果実感がダイレクトに伝わるワイン。

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リキュールのような凝縮感のある甘みが魅力的です。

3アイテムを飲み比べて感じたのは、
(すべてのアイテムを飲み比べたわけではないので、うかつなことはいえませんが)
「果実味の豊かなワインが上位に来ているのかな」という点です。

この後、もう少しいろんなワインを飲んで、比較をしてみようかなと思います。
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by inwine | 2009-08-29 14:47 | そのほか
「国産ワインコンクール」 その2

夏休み最後の土曜日で、高速は少し混んでました。
予定より30分ほど遅れて、会場に到着!

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受付を済ませて、テイスティング開始です。

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まずは赤白泡の4種で金賞を受賞した、メルシャン勝沼ワイナリーのブースへ。

スパークリングワイン金賞の「勝沼のあわ2008」は勝沼の甲州をメインに穂坂産もブレンド。
そのため酸とボリュームをあわせ持つ絶妙のバランスになってます。

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瓶内二次発酵ではありませんが、泡も細かくて飲み心地もイイ感じでした。

欧州系品種金賞の「長野シャルドネ2007」は残念ながら、ストックがなく今回は試飲できず。
銀賞の「北信シャルドネ2007」をいただきました。
鼻を近づけると、すぐに樽発酵由来のオークの香りがしっかりと立ち上ります。
白桃のような濃厚でボリュームのある果実味も樽の風味に負けていません。

欧州系品種金賞の「城の平 カベルネ・ソーヴィニヨン2005」は、
日本のカベルネらしい繊細な果実味を持ちつつ、
22ヶ月の樽熟成をしっかりと受け止める骨格の強さを感じます。

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少しだけ青さは感じますが、無濾過ならではの味わいの豊かさが魅力的でした。さすがは金賞。

さて次は何を飲もうかな。
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by inwine | 2009-08-29 14:16 | そのほか
「国産ワインコンクール」 その1

今日は甲府富士屋ホテルにて国産ワインコンクール。
これから高速バスで、甲府まで向かいます!

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by inwine | 2009-08-29 07:36 | そのほか
軽井沢・クーカル「つくり手たちと飲み、食い、語らう日本ワインの会」
軽井沢・クーカルのイベント「つくり手たちと飲み、食い、語らう日本ワインの会」へ行ってきました。

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今回のイベントは屋外がメイン。立食で料理とワインを楽しむというカジュアルなスタイルです。
夏本番といった感じの天気の中、まるでキャンプに来たような楽しさがありました。
参加したワインメーカーは下記の通り。(主催者の一人、鹿取みゆきさんの「TRIPPA通信+1より転載」)


北海道 「ドメイヌ・タカヒコ」 曽我貴彦さん
     「ナカザワヴィンヤード」 中澤一行さん
山形 「タケダワイナリー」 岸平典子さん
    「酒井ワイナリー」 酒井一平さん
山梨 「ルミエールワイナリー」 小山田幸紀さん
    「四恩醸造」 小林剛士さん
長野 「Kidoワイナリー」 城戸亜紀人さん
    「小布施ワイナリー」 曽我彰彦さん

通常、こうしたイベントでは造り手の方々がワインをサーブしたりすることが多いのですが
今回は参加者と同じスタンスで、共に料理を食べワインを飲むという形式。
肩の力を抜いていろんな話ができるわけで、これはかなり貴重な体験です。
実際、あちこちで老若男女の参加者と醸造家・栽培家の皆さんが盛り上がっていました。

しかも供される料理はそれぞれのワイナリーの地元素材を使ったもの。
ひとつひとつのマリアージュを楽しめるという夢のような企画です。

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まずはウェルカムドリンクの四恩醸造・クレマチスロゼを一杯。

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そして主催者の皆さんの挨拶のあと、タケダワイナリーのサンスフル白で乾杯!
いよいよ会のスタートです。

8人の方々とお話をしながら、次々に運ばれるワインと料理をいただきます。
ワイン会でよくお会いする方ともお話につきあっていただきながら、楽しい時間を過ごすことができました。

タケダワイナリー・岸平さんの普段見ることのできない、お茶目な素顔は本当に魅力的。
「ビオカレンダーは教科書です」という言葉もちょっと意外でした。

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乾杯のサンスフルはワイナリー所蔵の2008年。
新酒的な扱いのワインですが、年を越した今、少し熟成感が出てきて
ますます美味しくなってました。さすがです。

酒井ワイナリー・酒井さんは山形の若手のワインを引っ張っていくという決意を語ってくれました。
でもお酒はあんまり強くないらしく、会の終わり頃は強烈に眠そうな姿がチャーミングでした。

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スペシャルブレンド2007年は相変わらずの美味しさ。
合わせた料理は高畠産の豚肉のチャーシュー。
スパイスの香りがワインの香りを引き出して、相性バッチリでした。

ルミエールの小山田さんは軽妙でざっくばらんなトークが大人気。
酒井さんとの掛け合いは絶妙で、大爆笑でした。

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南野呂のベリーAは前にも書きましたが、ホントに美味しい。山梨でも屈指の一升瓶ワインだと思います。

四恩の小林さんもノリノリ。
岸平さんの料理を奪って食べちゃったり、まるでガキ大将です。
最近、桃の栽培も始めたそうで
「桃は虫には強いけど病気に弱い。育てるのは大変です」とのこと。

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ちなみにこの日は「つよぽんが育てた桃のサラダ」が登場。
冷たいクレマチスロゼとばっちりの相性でした。ごちそうさまです!

城戸ワイナリー・城戸さんは去年の秋の塩尻のイベントでお会いして以来。
最近、スタッフがお一人加わったそうです。
大学の醸造科などではなく、ハローワーク経由で募集されたそうですが、
その理由は「ワイン造りは派手なイメージがあるけれど、現実は地味で大変な作業。
だからきちんと社会人経験のある堅実な人を採用したかった」とのこと。
物静かで、情熱を内に秘めた城戸さんらしいお話でした。
城戸さんのお話にはいつもはっとさせられるような刺激があって、
ついついいろんなことをお聞きしてしまいます。
そのせいか、写真を撮り忘れてしまいました…。

持ってきていただいたワインは最近発売されたばかりの
プライベートリザーブのメルロとシャルドネ2007年。
柔らかで深みのある果実味が体に染みこむようなワインでした。

小布施の曽我さんにはいろんな話の中で、酸化防止剤に関するお話を聞いてみました。
「答えは単純です。僕は伝統的なワイン造りに反することはしないのがモットー。
 酸化防止剤は樽の硫黄燻蒸という形で、昔から添加されてきました。
 その手法を否定するのは18世紀以降のワイン作りを否定するようなものです」
なるほどー。
ちなみに弟の貴彦さんの意見はまた少し違いました。
当たり前かもしれませんが、兄弟でも考え方は少しずつ違うものですね。

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最近、ご結婚されたとのこと。おめでとうございます!

ワインはやはりリリースしたばかりのルヴァン・ナチュレル・カベルネ・フラン。
フランのナチュレルは初だそうですが、コレ、めちゃめちゃ美味しいです!
買わなきゃならないワインがいっぱい見つかっちゃって、頭痛い…。

初めてお会いしたのは北海道のお二人。
ナカザワヴィンヤードの中澤さんには、北海道のワイン造りの現状、可能性と問題点や
ご自身の今後の展望などいろんなお話をお聞きすることができました。
苗木作りに関する、ちょっとびっくりするようなお話も。
とても勉強になりました。

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ワインはもちろんクリサワブラン。
このワイン、時間を空けて定期的に飲む機会に恵まれましたが
どんどん美味しくなっていく気がします。

ドメイヌ・タカヒコの曽我さんには
これからのワイン造りについていろいろとお聞きしました。
詳しいことはアレですが、どうも近い将来、かなりすごいワインが世に出るのは間違いないようです。

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話に夢中で料理を食べ損なったりしてしまいましたが、ホントにとても楽しい会でした。
目黒・キッチンセロのスタッフも総出でサービスを担当していただきました。
意外な食材とワインの組み合わせには、まさに目からウロコ。ベリーAとマトンがこれほど合うとは思いませんでした。

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びっくりしていると「山形ではよく食べますよ」と岸平さん。そうなのかー。

ちょうど会が終わる頃、雨が。4時間以上もの会でしたが、あっという間でした。
従来のワイン会とは少し違う、広がりや可能性を感じることができたイベントで、本当に楽しい時間でした。
その分、主催者側には通常以上のご苦労も多かったはずです。
スタッフの皆さん、そして醸造家、栽培家の皆さん、ありがとうございました!

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by inwine | 2009-08-15 11:29 | 日本ワインを飲める店
長野「マンズワイン・小諸ワイナリー」
長野県小諸にあるマンズワインのワイナリーへ。
1時間半ほどしか時間の余裕がなかったので、駆け足で見て回りました。

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途中、小諸駅近くの地元酒屋さんでちょっとムフフなワインをゲットしつつ、ワイナリーへ向かいます。

入口を入ってすぐ、建物の間にある畑には試験栽培の品種がこれでもかっていうぐらい並んでいました。
さすが業界のリーダー。

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もちろん「信濃リースリング」「浅間メルロ」など、マンズが交配して実際にワインとなっている品種も。

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「万力」という葡萄、不勉強にも初めて知りました。

まさに葡萄品種の生きた教科書といったところです。しばらくウロウロしてしまいました。
ご本家、レインカットの説明もこんな感じで。

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棒仕立ての実物もあったり。

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いやー、これは楽しい。勉強になりました。

このあたりの樹は樹齢20年以上。迫力あります。

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裏手には巨大な屋外貯蔵タンクがそびえ立っています。さすが大手という感じでした。

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樽もタランソー、ヴィカールなどの高級品がずらりと並びます。

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では試飲を。以前は上級銘柄のソラリスも無料だったそうですが、今は3種類で500円必要です。
そういえばワインの価格も一気に上がったのを思い出しました。
(ただし購入の場合はキャッシュバックしてくれます。)

試飲スタッフの方といろいろお話していて、信濃リースリングの話題になったとき、
「これは私が交配したんですけどね」とボソリと一言。
えっと思いよくよくお聞きしてみると、なんと志村富雄さんと一緒に交配を手がけた中山正男さんでした。
(ちなみに『独立行政法人 果樹研究所』のサイトにもしっかりとお名前があります。)

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今は会社から請われて、非常勤スタッフとして売店にもいらっしゃるそうです。
こんなスゴイ人に会えるなんて、ちょっとビックリでした。

小諸ワイナリー設立当時のメンバーだったという中山さん。
当時の興味深いお話をいろいろとお伺いすることができました。

最初はまったく思い通りのワインができなかったこと。
コツコツと毎年細かいデータを蓄積しながら、土壌や天候を分析して、葡萄の品質を高めていったそうです。
研究の結果、契約農家の畑をすべて違う品種に改植してもらったことも少なくなかったといいます。
歴史の生き証人のような方の言葉は、やはり重みが違います。
中山さん、貴重なお話をありがとうございました!

数アイテムを試飲させてもらい、購入したのはまず『ソラリス 信州小諸メルロー 2006』。
柔らかく洗練された果実味と樽の上品な香りがバランスよくマッチしています。

そして『ソラリス 信濃リースリング 2007』。
ズースレゼルヴェ(発酵前のジュースを添加)の手法を用いた甘口ワイン。
以前に辛口をいただいたことがあるのですが、今回は甘口を。
中山さんのお話を聞けた記念の意味もこめて買わせていただきました。

(ちなみに偶然ですが、ちょうど同時期に結果発表された国産ワインコンクールで、どちらも銅賞を受賞していました。)

短い時間でしたが、本当に有意義な体験ができました。
今回は大手ということもあり、軽い観光程度の期待しかしていなかったのですが、
やはりワイナリーは行ってみないと分からないものですね。
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by inwine | 2009-08-12 12:46 | ワイナリー訪問
長野「ヴィラデスト・ガーデンファームアンドワイナリー」
ココファームの後は、長野県東御市の「ヴィラデスト・ガーデンファームアンドワイナリー」へ。
この地の標高はなんと850メートル。最寄り駅のひとつ、上田駅からもかなりの道のりがあります。

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到着したのはすでに夕方5時過ぎ。しかも雨がかなり降っていました。
ワイナリーの扉を開けると、そこにはどこかで見た顔が。
そう、オーナーの玉村豊男さんです。
お忙しそうにすぐにどこかへ行ってしまったのですが、ちょっとビックリしました。
もちろんご本人がいらっしゃっても、全然驚く理由はないんですが。

もともとカフェで夕食をとる予定で来たのですが、その前にワイナリー前の畑を見せてもらうことに。

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シャルドネとメルロ。ていねいに世話をされていることが伝わってくる綺麗な垣根の畑です。

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ワイナリーそばの一角ともう少し離れた場所の、ふたつの区画の畑を見たのですが
幹の様子からも樹齢の違いは明らか。

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奥の畑はかなり立派な太さです。

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周囲の壮大な風景に溶け込み、とても美しい風景でした。

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葡萄の樹のすぐそばにはトマトの畑も。さまざまな品種の名札がつけられていました。

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ワイナリーの建物と道をはさんで反対側にあるガーデンにも、
いろいろな果物や野菜、花々が植えられ、訪問者の目を楽しませてくれます。
ちょっとした散歩をするには、絶好のロケーション。

高台から見下ろす街や、見渡す限り広がる空もすばらしい景観でした。
これはかなりオシャレ。観光スポットとしてもかなりイイ感じです。

ただしこちらでは無料・有料を問わず、試飲コーナーは用意されていません。
なので、いろんなワインを試してみたいという人にはあまりオススメはできないかも。

そもそもワイン自体がかなりの人気のため、多くが売り切れ状態。
販売中のアイテムは種類が限られているので、やむを得ないかもしれません。

私も畑を見せていただいた後、すぐに食事をとることにしました。
カフェの窓際の席からも、畑が見えます。

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スタッフの方と相談して決めたメニューはこちら。

サーモンの燻製と野菜サラダ。

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若鶏の胡桃ソース焼き。

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どちらもビストロ風の美味しいフレンチです。
野菜がたっぷりで、ボリュームも見た目以上でした。
ここまで本格的な料理が食べられるワイナリーは、あまり多くはないはず。

そして肝心のワインはヴィニュロンズリザーブのシャルドネとメルローを。

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実は勝手にオーク樽の風味や果実味の強い、肉厚なワインを想像していたのですが
いい意味で裏切られました。
ともに葡萄のポテンシャルが素直に伝わってくるワインです。

シャルドネは最初、きれいな品種香。温度が上がるにつれ、青リンゴのような爽やかな香りが立ち上ります。
アタックは熟しかけた柑橘系フルーツの印象。ほんの少し苦味も感じます。
厚みのある中盤のあと、フィニッシュにもほのかな甘みと心地よい収斂味。

メルロも、いかにもこの品種らしい土っぽさと凝縮した果実味が魅力的。
地の新鮮な野菜の旨みと、メルロの滋味がよく合いました。

少しだけ顔を見せた夕日を見ながら、ワイナリーを後に。

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本当に素晴らしい景観です。
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by inwine | 2009-08-11 17:13 | ワイナリー訪問
栃木 ココ・ファーム・ワイナリー

栃木県・足利のココ・ファーム・ワイナリーに行ってきました。

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東京から足利駅までは約1時間半。そこからタクシーに15分ほど乗って到着です。
今回は毎日行われている見学コースに参加してみました。

まずは山一面に雄大に広がる畑の前で、ワイナリーに関する簡単な説明を受けます。

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有名な話ですが、母体は知的ハンディキャップを持つ人々のための「こころみ学園」。
園生の運動のために斜面に葡萄を植えたのが栽培の始まりだったそうです。
そこから次第にワイン作りに着手。
やがてアメリカから醸造コンサルタントのブルース・ガットラブさんを招聘して、
ワイナリーとして今日の名声を築いていきました。
しかし、今に至るまでの道のりは決して平坦なものではなかったはずです。

「よくないワインができたときにも、絶対にハンディキャップのせいにはしない」という
川田園長とブルースさんの約束のもと、
「同情ではなく品質でワインを買ってもらう」ことを誓って歩んできた誇り高きワイナリー。
その志の高さには多くのことを考えさせられます。

ところでこの斜面、ウワサには聞いていましたが、実物は予想以上の迫力。

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最も急なところで45度の傾斜だそうです。
スキーの上級者コースが35度程度らしいので、かなり強烈な急勾配といえます。

まずは醸造機器を見学。とはいってもこの時期、醸造は完全にお休み中です。

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プレス機も除梗破砕機も選果台もみんな端のほうに片付けられていました。

次はセラー。

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そしてシャンパーニュスタイルのスパークリング、「ぐらんのぼ」のセラーへ。
ピュピトルにずらりとボトルがささっていました。

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これを毎日、少しずつルミュアージュするという、クラシカルなスタイルで作業を行っているそうです。
ドサージュ機も打栓機も昔ながらのこんな手動式がバリバリ活躍中。

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印象的だったのは、このスタイルを採用したきっかけです。
スタッフがシャンパーニュに視察に行った際、動瓶作業を見て「これは園生の作業として取り入れられる」と閃いたとか。
伝統的な手法の陰に、そんなエピソードがあったとは!

次はいよいよ畑へ。
一番下部にある生食用のブラックオリンピアの前で、畑の話をお聞きします。

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遥か遠くに見える頂上部に植えられているのはマスカット・ベリーA。
フラッグシップワインのひとつ「第一楽章」に使われている葡萄です。

その下は意外にも甲州三尺×リースリングの交配品種、リースリング・リオン。
これはスパークリングの「のぼブリュット」に使われています。

そこから下へ順番にノートン、タナ、カベルネ・ソーヴィニヨン、プティ・マンサン。

畑の獣害について聞いてみたところ、最近はイノシシが多いとの話。対策は夜間に照明を当てることだそうです。

「興味があれば、上まで登ってもらって構わないですよ」との言葉をいただき、斜面に挑んでみることにしました。
いちおう舗装された道はあるのですが、勾配はやっぱりかなり急。足首が縦に曲がる感じです。

葡萄の樹はすべてスマート・マイヨルガー方式の棚仕立て。
しかし、ここの畑をこまめに見て回るのは大変だろうなー。

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畑の陰でひそかに咲く百合を見つけたり。

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途中で下を見下ろすと…。

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でもやっぱり歩き始めてすぐに息が切れてきました。結局“五合目”ぐらいで下山を決意。
この後、試飲もしたいので勇気ある撤退です。

「この辺にしといてやるか」とつぶやきつつ、さきほどの場所まで戻ると、
栽培担当のスタッフ・島野さんを発見。

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作業中にお邪魔かとは思ったのですが、少しだけ立ち話に付き合っていただきました。
見上げるような斜面ですが、一番上のほうも見た目ほどは気温は変わらないそうです。
ただ夜温は少し低めとのこと。

今年の生育状況についても聞いてみたところ、
やはり梅雨明け宣言後の雨が続いたことが、かなり悩みの種のようです。
それでも例年通り、よい葡萄ができそうとのことでした。来年のワインも楽しみです。
話をするうちに、なんとこのブログのことを知っていてくれたことも判明。ちょっとうれしかったです。

ではワイナリーの建物に戻り、カウンターで試飲を。

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案内をしていただいた加納さんにワインを注いでいただきながら、
ワインをめぐるいろんな話で盛り上がりました。

リリースされたばかりの北海ケルナー2008は野生酵母使用(現在はほとんどのワインが野生酵母で発酵させているそうです)。
発酵が途中で止まったため、残糖を残したタイプになったとのことですが、アルコール分は14.5%もあります。
すっきりした甘さと太い骨格をあわせ持つワインです。

「園長先生の白ワイン」のイラストが南伸坊画伯だったとは知りませんでした。
この人の「面白くっても大丈夫」という本は中高生の頃、大好きでした。関係ないけど。
ちなみにボトルの中身はときどきスーパーでも見かける「足利呱呱和飲」。やわらかくて面白いワインです。

「マタヤローネ」はアマローネをもじった甘口ワイン。
こちらもリリースされたばかりで、ワイナリー以外ではあまり出していないようです。

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ベリーAの香りがはっきりと感じられる(当たり前ですが)デザートワインで、なんだかうれしくなる美味しさでした。
ワインの名は園生たちが農作業のあと、「またやろうね」と言い合う言葉が由来だそう。いい話です。

定番の農民ロッソや農民ドライも、もちろん文句なしの美味しさでした。
農民ロッソの07ヴィンテージはカベルネソーヴィニョン/メルロー/ツヴァイゲルトレーベ/ベリーA/カベルネ・フランのブレンド。
ブレンド具合はまさに絶妙です。香り、アタック、中盤、フィニッシュと「ワインの設計」を感じます。

試飲のあとは併設のカフェでプレートランチ。野菜がすごく美味しかったのが印象的でした。

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この時期だけぐらんのぼが特別にグラス売りされていたので、それも注文。
テラス席から見る畑はこんな感じ。

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お腹もいっぱいになったところで出発。ココ・ファーム、楽しいワイナリーでした。
さて次の目的地に向かいます!
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by inwine | 2009-08-09 11:38 | ワイナリー訪問