「ほっ」と。キャンペーン
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串揚げと国産ワイン
某串揚げチェーン店にて。
私が日本ワインにハマッていったきっかけは断片的にいろいろあるんですが、実はここのルバイヤートもその一つ。串揚げとよく合うんだよなー。この日は贅沢に赤白を同時注文(ちなみにどちらも1/2しかありません)。 この強力タッグなら、肉でも魚介でもなんでも来いです。

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(と思ったら赤のほう、ブショネだった…。涙。)
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by inwine | 2008-04-27 13:53 | 日本ワインを飲む
「ボー・ペイサージュ リリースパーティー」 夜の部編
ボー・ペイサージュのリリースパーティ、夜の部の会場は麻布十番のイタリア料理店「ラ・ブラーチェ」です。

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この街に来るのはホント久しぶりでした。昔は仕事場が近くて日常的に来ていたのですが、「麻布十番」という名の駅ができた辺りからほとんど縁がありません。それでも街全体の雰囲気は当時とあまり変わっていない気がします。

店へ向かう前に、この3月に閉店してしまった麻布十番温泉の建物へ。今から十数年前、会社に泊まりこんでいた頃は毎日、ここの銭湯「越の湯」に入りに来ていました。
お湯はちょっと黒っぽい源泉。地元の人でいつもにぎわっていたのを思い出します。
歴史ある場所だっただけに、閉店は残念なニュースでした。

少しだけ感慨に浸った後、テクテクと会場へ。
昼の部のカジュアルなスタイルとうって変わって、店内は大人の雰囲気でした。参加者の年齢層も昼よりかなり高め。男性はスーツにネクタイの方が大半です。私のように、さっきまで漫画喫茶で酔い覚ましの昼寝してたヤツは一人もいないはず。この昼夜のギャップはちょっと予想外でした。

さあ、宴の開始です。昼と同様、岡本さんと主催の鹿取みゆきさんの挨拶でスタート!
岡本さんは昼と同じTシャツ&ジーンズで登場。なんだか安心です。(何が?)

「『こういうワインを作ろう』と思ったら、葡萄も環境も造り手もみんなストレスを感じてしまう。僕はできたもの、あるがままをすべて受け入れていこうと思います。」

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ワインはまず赤から。ピノ・ノワールです。

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コレコレ。これが飲みたかった!外見はわずかにガーネットがかったルビー色。ピノ好きなら誰でもたちまち魅惑される美しさです。
ピノ・ノワールは生産本数が少ないため、入手はかなり困難。今回の夜の部では、一番楽しみにしていたワインでした。

岡本さんのコメントは
「単純に可愛いワインです。ピノノワールは難しいワインで、手を出してはいけない分野だと思っていました。僕のは今の時流とは異なる古いスタイルなので、受け入れられないと思っていたけれど、多くの人に気に入っていただけた。なかなか大変ですが、今、少しずつ増やしているところです。」

料理は前菜として「塩トマトのゼリーとブラータチーズ」「鮪とサーモン、有機野菜のテリーヌ 桜のヴィネグレット ボー・ペイサージュの蜂蜜風味」。(写真はバッチリ撮り忘れました)

実は「ボー・ペイサージュの蜂蜜」は昼の部でも登場。岡本さんが飼育しているミツバチのモノです。
「ピノノワールにマグロが合う」という話はよく耳にします。「なるほど、そうかもね」と思う一方、実際に家や寿司屋さんで試してみる気にはなかなかなりませんでした。相性が楽しみです。

注がれたワインに早速、鼻を近づけると…。
紅茶、土、アンズの香りがゆったりと広がります。実にイイ感じ。楽しみにしてた甲斐はありました。
口に含むと、やはりしっかりした酸を感じます。アタックの印象は比較的穏やかですが、タンニンも十分で骨格の力強さが伝わってきました。やがてピノらしい上品な甘さとミネラル感。旨みが口いっぱいに広がる感じです。
「繊細」という言葉がぴったりくる一方、しっかりした芯の強さがあります。やはりこれも長い熟成に耐えうるワインではないかなと感じました。

ところでマグロとの相性は?

おお、合うじゃんか!
ヴィネグレットの酸味と蜂蜜の甘さ、そしてマグロの鉄っぽさ。これはピノの個性とも合致します。
つまり昼の部の馬肉の寿司とよく似た手法といえるかもしれません。偶然なのでしょうが「桜のヴィネグレット」と「桜の葉の塩漬け」も通じ合うところがありそうです。

いつまでも名残惜しい感じですが、次のワインへ。
今度はシャルドネ。昼の部とは違う「LIB2006」です。

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「LIB」と通常のシャルドネの違いは亜硫酸添加の有無だけとのこと。はたして味わいの違いは?

(ちなみに「LIB」とは「Let It Be」の略。「あるがままのことを受け入れよう」という思いがこめられているそうです。ボトルの裏やTシャツの文章は「Imagine」をモチーフにしたものだったし、岡本さん、ビートルズファンなのでしょうか。)

シャルドネについては「2006年は7月に雨が多くて大変な年でした。収穫量も前年よりだいぶ減りましたが、優しいワインができました。」というコメント。

トップノーズから、ハチミツや溶かしバターの香りがムンムン。こ、これは…!
同席した方がムルソーに例えていらっしゃいましたが、実際、ブルゴーニュの上質な白ワインとよく似た要素を感じます。とはいえ樽の要素は控えめで、ワイン自体のボリューム感が凄い。ミルキーなニュアンスと酸が並び立ち、絶妙なバランスを保っています。ウマ~イ! まさにうっとりするような味わいでした。

ただし昼の部のシャルドネとどう違うのかは、私にははっきりとは分かりません。香りに関しては夜の部の方が印象的だったのは確か。でも味わいはかなり似ていた気がします。今回、感じた違いがキュベとしての明確な差かどうかは、何ともいえないところです。

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合わせた料理は「鶉もも肉のグリルとカルチョフィのマリネ」。(カルチョフィとはアーティチョークのことだそうです。)

赤とマグロ、白とウズラという組み合わせは(そしてワインの順番も)なかなかレストランの「たくらみ」を感じさせます。
ふっくらと焼きあがったウズラの肉は濃厚なシャルドネとぴったり。ワインのボリュームを考えると、淡白な魚のポワレより軽いジビエという選択は大アリでしょう。こちらもさすがのマリアージュです。

次は「ル・ヴァン」。例年のセパージュと違い、今年はカベルネ・ソーヴィニヨン100%だそうです。
こちらもトップノーズから全開。香水のような華やかな香りがグラスに溢れています。
口に含むとアタックは柔らかですが、中盤は黒系の果実を連想させる官能的な甘さが続きます。そして長い長い余韻。
ブラインドで出されたら、カベルネ100%と当てるのはかなり難しいのではないでしょうか。文句なしに美味しいです。

料理は「和牛ロース、白菜、エストラット入りペンネ、アッラビアータ」。これも意外な組み合わせでした。
写真はまたも撮り忘れです。

次は「ラ・ボア」。昼と同じカベルネ・フランのワインです。
今回は香りの中に若干、獣っぽいニュアンスを感じました。またミネラル感と中盤の甘みがより印象的だった気がします。他の赤ワインと比べると、アタックは最も強め。明快に美味しさが伝わってきます。

料理は「白身魚と東八カブ、原木椎茸のリゾット」。

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これもまた意表をつくお皿ですが、やはりカブや椎茸の土っぽさとワインとの共通性がテーマなのでしょう。また淡白な味付けは、メイン前の「膝代わり」的な役目もありそうです。

最後に登場したワインは「ラ・モンターニュ」の「LIB」。
土、鉄のニュアンスやキャンディ的な甘い香りとともにボー・ペイサージュ特有のミントっぽい清涼感がはっきりと感じられます。

この清涼感について岡本さんにお聞きしたところ、収穫をできるだけ遅らせていることと関係しているのではないかというお話でした。
味わいは昼のモンターニュより、土っぽさが強いような気がします。よりワイルドというか、いい意味で強さを感じました。このキャラクターがメイン料理「白神産子羊のロースト ヴァルドスターナソース」と抜群の相性! 岡本さんの葡萄の枝でスモークされていて、運ばれてきた途端、まず香りにやられました。そして焼き加減と肉質も最高! 脂身がこれほど美味しいと思った羊は初めてかもしれません。

ワインとの組み合わせも、この日のうちで文句なしにベスト。今までの組み合わせがいささか変化球ぽかったため、最後にど真ん中へ剛速球を決められた気分でした。これぞ王道マリアージュといったところです。(あまりのウマさに、またしても写真は撮り忘れました。)

最後にデザートとエスプレッソもしっかり楽しんで、宴は終了。夜の部でも同席した方と楽しく時間を過ごすことができました。感謝感謝です。

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会のシメにはパンを提供してくれた「ル・ヴァン」の樽井さんのご挨拶もありました。

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「人前で話すのは苦手」と話していた岡本さん。昼の部に比べてさすがに少々、お疲れの様子がうかがえました。長い一日、本当にありがとうございました。

昼の部の方でも書きましたが、(岡本さんのワインに限らず)日本のワインは、年ごとの出来不出来というレベルとは別の次元で、少しずつ成長を続けているのだと思います。その歴史を見守ることができるのは、本当に幸運なことなのかもしれません。

いやー、それにしても贅沢な一日でした。バチが当たるのが怖いです。
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by inwine | 2008-04-18 11:30 | 日本ワインを飲める店
「ボー・ペイサージュ リリースパーティー」 昼の部編
ボー・ペイサージュのリリースパーティーに参加してきました。例年は夜だけだったそうですが、今年は昼夜の2部開催です。

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新ヴィンテージ、注文はしたものの買えるかどうかは不明。でもひと通り飲んでみたいしな…と迷ったあげく、思い切って昼夜参加を決意しました。
出されるワインはそれぞれ違うので、全部で9種類のワインを味わえることになります。いやー贅沢。バチが当たりそう。

昼の部の会場は渋谷の「bongout noh」。あの目黒の名店、「キッチン・セロ」と同系列のお店です。パーティーには女将の岩倉さんも参加。料理の説明などをしてくれました。
前菜は「サヨリのカルパッチョ トマトのジュレとともに」そして「カリフラワーのクレームブリュレ」です。

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真ん中のステッィクはサヨリの皮を焼いて香りを出したモノ。ジュレの酸味、皮の香ばしさ、クレームブリュレのクリーミーさをシャルドネのそれぞれの要素と合わせる作戦だそうです。

うん、どれもウマイ!特にクレームブリュレのほのかな甘みと濃厚さが、ふくよかなシャルドネとバッチリでした。さすがです。

シャルドネの外観は見事な金色。アタックでは酸がしっかりと感じられますが、口に含んでからの味わいはまさにクリーミー。豊かな果実味と同時に、甘い木の実のような独特の香りが印象的です。

次に登場したのはメルロー100%の「ラ・モンターニュ」。2005年と2006年の垂直です。合わせる料理は「馬肉の2種のお寿司」と「独活・タラの芽・蕗の薹のフリット」、さらに「おまけの馬肉のカルパッチョ」。

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お寿司は桜の葉の塩漬けで香り付け。米はワインと同じ津金産の玄米だそうです。
バルサミコのソースがかかっているモノと何もかけていないモノの2種類があり、それぞれ2006、2005と合わせてみてくださいとのこと。凝った仕掛けに期待が高まります。

フリットの横に添えられた赤い塩は、沖縄の塩とモンターニュを煮詰めて作ったもの。これがワインとフリットをつなぐ役目をするということでしょう。

馬肉と春の山菜をメルローで合わせるなんて大胆な試みに思えますが、はたして相性は?

ウン、悪くない! 山菜は苦味が先にたつ気がしたのですが、土っぽい感じがメルローの同じ要素とうまく結びついて何とも魅力的。ナルホド、こういうことか~。

馬肉のお寿司もやはり和と洋がうんぬんというより、肉の鉄っぽさと酢の穏やかな酸味がメルローのがっしりしたボディを引き出している感じです。

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2006の方はシャルドネ同様、酸がしっかり。輪郭のはっきりしたワインという印象ですが、時間経過とともに次第に柔らかみを帯びてきました。やはりボー・ペイサージュならではの官能性がはっきり感じられます。これは数年寝かせておくと、スゴイワインになりそうな気がします。

2005は2006に比べ、色や香りに明らかに熟成感があります。しかしボリューム豊かでチャーミング。特に香りはすばらしいの一言。草や土の香りの中に、どうしようもなく魅力的な甘い何かが立ち上ってきます。味わいのバランスも、1年熟成した分だけ2006年よりまとまっている印象です。

岡本さんによれば2005年は非常に恵まれた年で、2006年は厳しく収穫量も少なかった年だったそうですが、ワインのポテンシャルは2006年のほうがあるような気もしました。たぶん年を重ねるだけ良くなっていくのでしょう。「樹齢の高さ云々の話はあまり信用していないけれど、そういう要素もあるのかもしれないと思いました」と岡本さん。来年も再来年もさらに楽しみです。

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そしてメインは丸茄子とペコロス。右端に肉もありますが、このお皿の主役は肉でも野菜でもありません。なんと「ソース」。仔羊を煮詰めたモノだそうで、野菜はこのソースを食べるためにあるとのこと。こちらも楽しい仕掛けです。

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ワインはカベルネフランの「ラ・ボア」。
・・・。いやー、すごいワインでした。変な言い方ですが、カベルネフランとはとても思えません。この品種にはやや地味で単調な味わいという印象が強かったのですが、ワインは一言で言って「芳醇」。スケールの大きさを感じさせながらも、角張ったところはまったくありません。メルローよりもやや果実味が前に出ながら、旨みの余韻がいつまでも続きます。

もちろん料理も絶品でした。野菜の滋味とソースのコクが、繊細なワインを引き立てる印象です。

今回、テーブルでご一緒した方はお二人。もちろん初対面でしたが、最高のワインと料理を楽しみながら、楽しくお話をさせていただきました。

「料理ウマイ→ワイン進む」の法則に伴い、ついついお代わりも何杯か…。夜の部のことが頭をよぎりつつも、気合の入った料理とワインを堪能した会でした。(夜の部編に続く)
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by inwine | 2008-04-16 17:17 | 日本ワインを飲める店
「ワイン東京2008」
浜松町・産業貿易センターで開かれた「ワイン東京2008」に参加してきました。到着したのは午前11時。会場の混み具合はこんな感じです。

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日本ワインはほとんどが1つの区画に固まっていて、コンパクトな配置。1歩移動すれば、次のワイナリーに到着というラクチンシステムです。

参加ワイナリーはアルプス、勝沼醸造、シャトー酒折、神戸みのりの公社、ココ・ファーム、サッポロ、四恩醸造、信濃ワイン、シャトレーゼ勝沼、信州まし野ワイン、高畠ワイン、たかやしろファーム、林農園、フェルミエ、フジッコ、北条ワイン、本坊酒造、メルシャン、大和葡萄酒などなど。
イイ感じのメンバーが揃ってます!

しかしなぜか、まずは輸入ワインコーナーへ。「ニューヨークのリースリング、ウマ!」などと浮気です。実は以前行ったFoodexのように、今まで知られてなかった地域のワインも出展しているのでは?と思ったのですが、中心はやはりフランスやイタリアなどワイン大国のモノでした。他にはニュージーランドやオーストラリア、南米、アメリカがちらほら。

ざっと回って感じたのは、やはり「自然派」の台頭です。数年前までは「変わったワイン」というような位置づけだったこのジャンルが、いまや中心的存在になりつつあるんだな、ということを実感しました。はたしてこの傾向は日本ワイン市場にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

海外ワインブースを歩いていると、見覚えのあるエチケットを発見しました。

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そう、那須ワインです。こちらは「Tokyo Wine Complex」という団体のメンバーとして出展。醸造家の渡邊さんもいらっしゃっていて、お話をうかがうことができました。

「葡萄ができてからどういうワインができるか考えるのではなく、どういうワインを作りたいかを最初から設計しているのです。」と渡邊さん。「どんなワインが受けるかということよりも、自分の思い描くワインを作ることの方が重要。だからそのワインを受け入れたくない人がいても仕方がありません。」という言葉には造り手としての強いプライドを感じました。

さて、いよいよ日本ワインが集結するブースへ。
今回も多くのワイナリーから醸造担当の方が見えていました。前にも書いた気がしますが、醸造家と直接話ができるというのは国産ワインならではの強みです。

まず注目したのは「神戸ワイン」。

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すっきりした甘さのスパークリングがウマい!シャルドネ100%ですが、穏やかながらしっかりした酸が葡萄のポテンシャルを感じさせます。瓶内二次発酵ではなく発酵はすべてタンク。ドサージュはしていないそうです。シャルドネの畑は六甲山の裏にあるとのこと。10年以上前に行った神戸の風景がちょっと頭に浮かびました。
赤の品種はメルロー、カベルネのボルドー品種ブレンド。こちらの畑は海の近くにあるそうで「ボルドーみたいですね」と言ったら、「ええ、それで白はブルゴーニュなんです。」との答えが返ってきました。なるほど。価格帯もお手ごろだし、コレは要注目のワイナリーです。

鳥取の「北条ワイン」も今回が初対面。

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鳥取といえばすぐに浮かぶのが「砂丘」ですが、やはり葡萄畑の土壌は完全な砂地だそうです。「鳥取の甲州」。はたしてどんな味わいかと飲んでみると、コレもウマイ!山梨のワインとはひと味違う、独特の個性が感じられました。甘さは決して強くはないのですが、他にはない熟した果実のような風味が広がります。またミネラル感がしっかりとあったのも印象的でした。自社畑を中心に葡萄はすべて地元産を使用しているとのこと。志の高いワイナリーをまたひとつ見つけることができました。

「たかやしろワイナリー」はシードルの美味しさに大注目。まとめ買いしようかな。「たかやしろルージュ」は自社栽培の黒葡萄を全品種ブレンドしたワイン。メルロー・カベルネソーヴィニヨン・カベルネフラン・ピノノワール・シラー・ツヴァイゲルトレーベのブレンドなんて、絶対に当てられません。

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メルシャンでは「きいろ香」をはじめ、数種を試飲させてもらいました。感想は「やっぱりメルシャンは美味しい」。作りが実に洗練されていてきれいです。このブレのなさはさすがの貫禄といったところでしょう。

シャトー酒折のブースでは、甲斐vinでごあいさつした井島さんと杉山さんと再会。ワイナリーにうかがうことを、改めてお約束しました。

シャトレーゼ勝沼ブースには醸造家・戸澤さんの姿が。しかし大人気でなかなか近づけません。さすがです。お昼をご一緒させていただいたのですが、試飲できたのはイベント終了直前でした。今回の注目アイテムはコレ。

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銀座の某レストランのリクエストで作ったという、海外品種&日本品種のブレンドモノです。エチケットも他とは違うシンプルでシックなモノ。柔らかなアタックと濃厚なアフターが印象的なワインでした。どんな食事と飲むかを考えたくなるような味わいです。私のイメージは肉の煮込み系でした。

シャトレーゼのお隣には、先日お会いした新潟・フェルミエの本多さんがいらっしゃいました。バッカス、やはり美味しいです。
「新潟の新しいワイナリーです!」と来場者に声をかけるお姿が印象的でした。戸澤さんとともに、貴重なツーショット。

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高畠ワインでは新しいピノノワールの畑について、じっくりとお話をうかがうことができました。

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大手のイメージがありますが、いろんな意味で戦っているワイナリーなんだな、ということをいつも感じます。ワインづくりに真正面から取り組もうとする姿勢は本当にすばらしいです。

シャトーマルスでは「日之城」のシャルドネとカベルネメルローを飲ませていただきました。

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5000円↑の高級アイテムです。さすがにウマー。ありがとうございます。こちらのワインは一度じっくりと、いろいろなアイテムを飲んでみないと。

大和葡萄酒の萩原さんは、やはり強烈なキャラクター。神田のワイン会と同じ特別講義を聞かせてもらいました。すごいパワーです。

フジッコの雨宮さんとは甲府のワインフェスでお会いして以来でした。今回は営業の桑村さんともご挨拶。実は意外な接点があり、次回お会いすることをお約束しました。ワインで印象的だったのは「フジクレールセレクション 樽甲州」。

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アメリカンオークで熟成させた甲州は初めてでした。やはり賛否両論あったようですが、私は完全に「アリ」だと思います。

そして、たぶん今回最も混雑していたのが四恩醸造。醸造家の小林さんとは以前、平塚のワイン会でお会いしています。

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新しいワイナリーということもあるのですが、エチケットや醸造スタイルなどにも多くの注目が集まっていることをはっきり感じます。小林さん、大忙しで接客に当たっていました。最後の最後で少しだけ試飲させてもらいましたが、やはりワインは個性豊か。葡萄の個性をはっきりと感じる美味しさです。ボトルの最後のほうだったので、酒石がたっぷり。なぜか得した気分でした。

来場したときはまあまあの混み具合だった会場ですが、お昼を過ぎた頃から強烈な人の波が。最後の頃は満員電車のような賑わいでした。

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全ワイナリーを回りたかったのですが、時間の都合でお話をじっくりうかがえなかったところもありました。今回、お邪魔できなかったところは今後の宿題です。

国産ワインコーナーの人出は本当に予想以上でした。その多くはレストラン関係の方だったように見受けられます。国産ワインの熱はすでに飲食業界の中では静かに盛り上がり始めているのかもしれません。この熱が一般消費者に届くのも、もうまもなくのような気がします。

来場者と出展者の熱気に包まれた「ワイン東京2008」。国産ワインの未来は明るそうです。
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by inwine | 2008-04-11 12:05 | そのほか
「アッサンブラージュの会」
山梨県の若手醸造家グループが五反田・ゆうぽうとで開いた「アッサンブラージュの会」に参加してきました。

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今回、参加したのは下記の6社。併記したのは出品ワインです。

蒼龍葡萄酒:シトラスセント甲州 2007

甲斐ワイナリー:かざま甲州辛口 2007

ダイヤモンド酒造:シャンテY.A ロサード2007

アルプスワイン:AWプラチナコレクション M・ベリーA 2006

麻屋葡萄酒:麻屋ノワール 2005

塩山洋酒醸造:大正ロマン ベリーアリカント

いずれも比較的小規模なワイナリーで、メンバーは20~30代。皆、個性豊かなワイン作りをしている人たちばかりです。
ワインは品種も価格帯もさまざま。非常にバラエティに富んだラインアップが揃いました。

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各ワイナリーのあいさつの後、代表である麻屋葡萄酒の雨宮一樹さんが30分ほどセミナーを行いました。内容は山梨のワイン醸造の現状や葡萄品種の解説など、全体をざっと横断するような概論です。

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その後は醸造家が各テーブルを順繰りに回ってお話。15分間ずつの「ファンとの集い」です。(ただしダイヤモンドの雨宮さんは到着が遅れ、こちらには不参加でした。ザンネン。)

最初は塩山洋酒の萩原さん。
ベリーアリカントは日本で交配された品種で、色は強烈な紫。唇が染まってしまいそうな濃さですが、口当たりは意外に柔らかで、酸もしっかりとあります。通常はブレンドに使われることが多い品種だそうですが、こちらは100%ベリーアリカント。なかなか面白いワインです。さらに目を引くのはエチケット。

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古きよき「カフエー」の女性が描かれた可愛らしいデザインですが、実はこの絵、萩原さんのお父さんの手によるものだそうです。

2番目は甲斐ワイナリーの風間さん。実は今回の「かざま甲州辛口」は先日の甲斐vinで私が投票したワイン。投票結果でも見事に2位になっていました。

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試飲のときも感じましたが、実にすっきりとしたワイン。食事との合わせやすさを念頭に、さっぱりした作りを心がけているというお話でした。甲州葡萄の良さを引き出すのがテーマだと風間さん。甘さと酸のバランスが絶妙!やっぱり美味しいです。
2006年は2100本ほどの生産でしたが、2007年は梅雨などの影響で数が激減してしまうとのことでした。ワインづくり、やっぱり大変です…。
お父さんと2人で栽培・醸造をしているのですが、「ものすごく」ケンカするそうです。殴り合いになりかけたのも1度や2度ではないとの話。「山梨のワイナリーはみんな親子ゲンカしてますよ」と笑っていました。
今後はバルベラの栽培に挑戦していくとのこと。今後も期待大のワイナリーです。

次はアルプスワインの前島さん。外見もなかなかイケイケな感じですが、トークも絶妙。テーブルで爆笑を起こしてました。
今回の出品ワインはベリーAですが、特別に甲州も。

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ベリーAの方はカベルネを15%ブレンド。その効果で、香りにも味わいにもふくらみが感じられます。誰にでもすすめられるような、クリーンなワインでした。その感想を伝えると、「よく言われるんですよ、ワインと醸造家が合わないって。」 やっぱり面白い方です。
「発酵中は思わず樽に話しかけてしまうんです。でも気づいたら後ろにお客さんがいて、すーっと逃げていきました。」
濾過は荒くかける程度。澱引きを何回も行うことで泥臭さを消しているそうです。

ワインは自由に飲んでほしい、と前島さん。量り売りしたワインをお客が好きなようにブレンドするのもアリだし、甲州にサイダーを入れて飲んだっていいんだと語ってくれました。

甲州も赤同様、きれいで洗練されたワインでした。やはりベリーAと同じスタイルが感じられ、美味しいです。

4番目は蒼龍葡萄酒の鈴木さん。「シトラスセント甲州」は「きいろ香」で有名なVL3酵母を使用したワインです。爽やかな独特の香りと柔らかい酸が魅力的でした。

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タンクを分けて別の酵母でも発酵を行い、最善の結果を模索し続けているそうです。「ずっと試行錯誤の連続です。」と鈴木さん。今回参加したワイナリーの中では比較的大手といえますが、未来に向け努力は怠っていません。
テーブルでは醸造について、細かいお話をいろいろとおうかがいしました。

最後は麻屋葡萄酒の雨宮さん。
ワインは甲斐ノワール100%の「麻屋ノワール」です。甲斐ノワールらしいワイルドさがストレートに出た味わいでした。

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食事は何が合うかお聞きしたところ、「モツ煮込みや砂肝などの内臓系やジビエ」との答えが返ってきました。
ワインの色に合わせた黒のエチケットもインパクト大。なんとコルクまで真っ黒です(シリコン製)。「花鳥風月」というシリーズの一環だそうです。(ちなみに「花」はベリーA、「鳥」が甲斐ブラン、「風」が甲州。コレが「月」です。)
麻屋では甲斐ノワールを、今後の赤品種の中心的アイテムとして考えているそうです。将来が楽しみ。

まもなく終了という頃に、渋滞に巻き込まれたダイヤモンド雨宮氏が到着。
詳しい話はお聞きできませんでしたが、ワインはしっかり味わいました。先日の甲斐vinの2次会でも飲ませてもらった「シャンテY.A ロサード2007」です。

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微発泡が感じられるドライな口当たりのロゼ。ほんのりとした甘さがなんともイイ感じです。ロゼと言えども酸はしっかりで、瓶の底には巨大な酒石が! ガリガリかじれそうな大きさでした。

いろいろな個性が集った「アッサンブラージュの会」。新しい発見や出会いがたくさんありました。
山梨まで足をのばさなくても、作り手のお話付きでワインを楽しめる贅沢な会。近々また開催されるそうなので、日本のワインにご興味のある方は、参加オススメです。ワイン好きな方も、普段はあまりなじみのない方も気軽に楽しめると思うので、ぜひ。

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by inwine | 2008-04-09 16:40 | 日本ワインを飲む
プチコニシ「造り手セミナー / ココファーム」
中野坂上の酒屋さん、藤小西主催の「造り手セミナー」へ行ってきました。栃木県足利のワイナリー、ココファームの醸造家・ブルース・ガットラブさんを招いての試飲&セミナーです。会場はお店の奥にある立ち飲みワインバー「プチコニシ」。

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ブルースさんのお話はまずワイナリーの母体、こころみ学園の歴史から始まりました。こころみ学園は、知的ハンディキャップを持つ人々のための施設。ワイナリーは彼らの働く場所として設立されたという経緯があり、そのため運営方針そのものも他のワイナリーとは少し異なっています。
つまり利潤は利潤として追求しながらも、最優先すべきなのはあくまで「学園の利用者が働ける場所」であること。たとえ可能であっても、現在(総生産数約20万本)以上の規模拡大はしないそうです。

ブルースさんにとって、原料葡萄の総国産化は長年の念願だったそうですが、実は今年のビンテージで目標は実現したとのこと。これはワイナリーにとって記念すべき節目といえるはずです。自社畑の比率は6分の1。残りの多くはブルースさん自身が全国の畑を回り、質の高い葡萄を作る農家と契約しているそうです。

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いよいよ試飲開始!
まずは「足利呱呱和飲 2006年」。クリーンでスッキリと美味しい甲州で、フレッシュな果実味を楽しめます。1992年以来のワイナリー定番ワインだそうです。
2番目のワインも甲州ですが、こちらは醸しの「甲州F.O.S. 2005年」。偶然にも初めてプチコニシに行ったとき、グラスで飲んだワインです。スタイルは「呱呱和飲」とはまさしく好対照。醸し独特のしっかりした風味が魅力的です。

「甲州は苦味や渋みが強く、決して『かわいい』葡萄ではありません。その個性をワインで出したかったのです。」とブルースさん。天然酵母による発酵、無濾過、無清澄という大胆な作りですが、「甲州ぶどうはこういうワインになりたがっていると思います。」という言葉が印象的でした。
ちなみに使っている葡萄は「呱呱和飲」は勝沼産が80%、「F.O.S.」が勝沼産100%だそうです。

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次は「農民ドライ 2006」と「北海ケルナー 2006」が登場。
どちらもドイツ系品種・ケルナー中心のワインで、産地はいずれも北海道の余市。フリーランを天然酵母で発酵させる手法も同じです。違いは「ぶどうの質」。
北海ケルナーのほうが完熟したぶどうを使っているというお話でした。確かに「農民ドライ」のほうが軽くすっきりとした味わいで、「北海ケルナー」のほうがボリューム感があるタイプです。

「北海ケルナー」は発酵が途中で止まり、乾燥酵母を加えて発酵を続けるかどうか迷ったそうです。結局、天然酵母だけの発酵にこだわり、残糖を残すかたちにしたとのこと。そのため甘みは強めですが、すっきりとした美味しさです。
こうして飲み比べると、違いがはっきりと分かって面白い。こういうところが試飲会の楽しさです。

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そして「農民シャルドネ 2005」と「山のシャルドネ 2005」。
やはりどちらも産地は同じ(山形・上山)で、違いは「ぶどうの質」。
「農民シャルドネ」の方は農協ルート。各地で一律に収穫された葡萄です。一方、「山のシャルドネ」は指定農家2軒と面積辺りの契約をしたうえで、きっちり収量制限した葡萄。さらに収穫時期も9月中旬(「農民シャルドネ」) / 11月初旬(「山のシャルドネ」)とまったく違います。
葡萄のポテンシャルの差は、やはりワインにはっきり反映されている気がしました。

最後は「農民ロッソ 2005」と「風のルージュ 2006」。「風~」の方はバレルサンプルで、亜硫酸無添加のものでした。
「農民ロッソ」は上山のメルロー&カベルネに自社のアメリカ系品種、ノートンのブレンド。以前に飲んだ時も、美味しくて驚いたワインです。
「風のルージュ」は北海道のツヴァイゲルトレーベ100%。これもすごくウマイ!2006年はすごく良い年だったけれど、2007年はイマイチだったそうなので、リリースされたら買い逃さないほうが良いかも。

「赤ワインの葡萄は果肉だけでなくて、皮も種も熟さないと醸造段階でエグ味が出てしまう。日本ではなかなかそこまで葡萄を完熟させるのは難しい」という話はなかなか興味深かったです。

ところで、はっきりと口にはされていませんでしたが、ブルースさんはビオに関しては一定の距離を置いた考え方のようです。そのクールな視点にちょっとアメリカ人気質を感じたような気がしました。

あっという間でしたが、すでに終了時刻はとっくにオーバー。
試飲終了後は、店頭で買った「農民ロッソ」にサインしてもらいました。ミーハーです。

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by inwine | 2008-04-06 14:18 | 日本ワインを飲める店