カテゴリ:日本ワインを飲める店( 35 )
「ボー・ペイサージュ リリースパーティー」 夜の部編
ボー・ペイサージュのリリースパーティ、夜の部の会場は麻布十番のイタリア料理店「ラ・ブラーチェ」です。

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この街に来るのはホント久しぶりでした。昔は仕事場が近くて日常的に来ていたのですが、「麻布十番」という名の駅ができた辺りからほとんど縁がありません。それでも街全体の雰囲気は当時とあまり変わっていない気がします。

店へ向かう前に、この3月に閉店してしまった麻布十番温泉の建物へ。今から十数年前、会社に泊まりこんでいた頃は毎日、ここの銭湯「越の湯」に入りに来ていました。
お湯はちょっと黒っぽい源泉。地元の人でいつもにぎわっていたのを思い出します。
歴史ある場所だっただけに、閉店は残念なニュースでした。

少しだけ感慨に浸った後、テクテクと会場へ。
昼の部のカジュアルなスタイルとうって変わって、店内は大人の雰囲気でした。参加者の年齢層も昼よりかなり高め。男性はスーツにネクタイの方が大半です。私のように、さっきまで漫画喫茶で酔い覚ましの昼寝してたヤツは一人もいないはず。この昼夜のギャップはちょっと予想外でした。

さあ、宴の開始です。昼と同様、岡本さんと主催の鹿取みゆきさんの挨拶でスタート!
岡本さんは昼と同じTシャツ&ジーンズで登場。なんだか安心です。(何が?)

「『こういうワインを作ろう』と思ったら、葡萄も環境も造り手もみんなストレスを感じてしまう。僕はできたもの、あるがままをすべて受け入れていこうと思います。」

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ワインはまず赤から。ピノ・ノワールです。

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コレコレ。これが飲みたかった!外見はわずかにガーネットがかったルビー色。ピノ好きなら誰でもたちまち魅惑される美しさです。
ピノ・ノワールは生産本数が少ないため、入手はかなり困難。今回の夜の部では、一番楽しみにしていたワインでした。

岡本さんのコメントは
「単純に可愛いワインです。ピノノワールは難しいワインで、手を出してはいけない分野だと思っていました。僕のは今の時流とは異なる古いスタイルなので、受け入れられないと思っていたけれど、多くの人に気に入っていただけた。なかなか大変ですが、今、少しずつ増やしているところです。」

料理は前菜として「塩トマトのゼリーとブラータチーズ」「鮪とサーモン、有機野菜のテリーヌ 桜のヴィネグレット ボー・ペイサージュの蜂蜜風味」。(写真はバッチリ撮り忘れました)

実は「ボー・ペイサージュの蜂蜜」は昼の部でも登場。岡本さんが飼育しているミツバチのモノです。
「ピノノワールにマグロが合う」という話はよく耳にします。「なるほど、そうかもね」と思う一方、実際に家や寿司屋さんで試してみる気にはなかなかなりませんでした。相性が楽しみです。

注がれたワインに早速、鼻を近づけると…。
紅茶、土、アンズの香りがゆったりと広がります。実にイイ感じ。楽しみにしてた甲斐はありました。
口に含むと、やはりしっかりした酸を感じます。アタックの印象は比較的穏やかですが、タンニンも十分で骨格の力強さが伝わってきました。やがてピノらしい上品な甘さとミネラル感。旨みが口いっぱいに広がる感じです。
「繊細」という言葉がぴったりくる一方、しっかりした芯の強さがあります。やはりこれも長い熟成に耐えうるワインではないかなと感じました。

ところでマグロとの相性は?

おお、合うじゃんか!
ヴィネグレットの酸味と蜂蜜の甘さ、そしてマグロの鉄っぽさ。これはピノの個性とも合致します。
つまり昼の部の馬肉の寿司とよく似た手法といえるかもしれません。偶然なのでしょうが「桜のヴィネグレット」と「桜の葉の塩漬け」も通じ合うところがありそうです。

いつまでも名残惜しい感じですが、次のワインへ。
今度はシャルドネ。昼の部とは違う「LIB2006」です。

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「LIB」と通常のシャルドネの違いは亜硫酸添加の有無だけとのこと。はたして味わいの違いは?

(ちなみに「LIB」とは「Let It Be」の略。「あるがままのことを受け入れよう」という思いがこめられているそうです。ボトルの裏やTシャツの文章は「Imagine」をモチーフにしたものだったし、岡本さん、ビートルズファンなのでしょうか。)

シャルドネについては「2006年は7月に雨が多くて大変な年でした。収穫量も前年よりだいぶ減りましたが、優しいワインができました。」というコメント。

トップノーズから、ハチミツや溶かしバターの香りがムンムン。こ、これは…!
同席した方がムルソーに例えていらっしゃいましたが、実際、ブルゴーニュの上質な白ワインとよく似た要素を感じます。とはいえ樽の要素は控えめで、ワイン自体のボリューム感が凄い。ミルキーなニュアンスと酸が並び立ち、絶妙なバランスを保っています。ウマ~イ! まさにうっとりするような味わいでした。

ただし昼の部のシャルドネとどう違うのかは、私にははっきりとは分かりません。香りに関しては夜の部の方が印象的だったのは確か。でも味わいはかなり似ていた気がします。今回、感じた違いがキュベとしての明確な差かどうかは、何ともいえないところです。

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合わせた料理は「鶉もも肉のグリルとカルチョフィのマリネ」。(カルチョフィとはアーティチョークのことだそうです。)

赤とマグロ、白とウズラという組み合わせは(そしてワインの順番も)なかなかレストランの「たくらみ」を感じさせます。
ふっくらと焼きあがったウズラの肉は濃厚なシャルドネとぴったり。ワインのボリュームを考えると、淡白な魚のポワレより軽いジビエという選択は大アリでしょう。こちらもさすがのマリアージュです。

次は「ル・ヴァン」。例年のセパージュと違い、今年はカベルネ・ソーヴィニヨン100%だそうです。
こちらもトップノーズから全開。香水のような華やかな香りがグラスに溢れています。
口に含むとアタックは柔らかですが、中盤は黒系の果実を連想させる官能的な甘さが続きます。そして長い長い余韻。
ブラインドで出されたら、カベルネ100%と当てるのはかなり難しいのではないでしょうか。文句なしに美味しいです。

料理は「和牛ロース、白菜、エストラット入りペンネ、アッラビアータ」。これも意外な組み合わせでした。
写真はまたも撮り忘れです。

次は「ラ・ボア」。昼と同じカベルネ・フランのワインです。
今回は香りの中に若干、獣っぽいニュアンスを感じました。またミネラル感と中盤の甘みがより印象的だった気がします。他の赤ワインと比べると、アタックは最も強め。明快に美味しさが伝わってきます。

料理は「白身魚と東八カブ、原木椎茸のリゾット」。

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これもまた意表をつくお皿ですが、やはりカブや椎茸の土っぽさとワインとの共通性がテーマなのでしょう。また淡白な味付けは、メイン前の「膝代わり」的な役目もありそうです。

最後に登場したワインは「ラ・モンターニュ」の「LIB」。
土、鉄のニュアンスやキャンディ的な甘い香りとともにボー・ペイサージュ特有のミントっぽい清涼感がはっきりと感じられます。

この清涼感について岡本さんにお聞きしたところ、収穫をできるだけ遅らせていることと関係しているのではないかというお話でした。
味わいは昼のモンターニュより、土っぽさが強いような気がします。よりワイルドというか、いい意味で強さを感じました。このキャラクターがメイン料理「白神産子羊のロースト ヴァルドスターナソース」と抜群の相性! 岡本さんの葡萄の枝でスモークされていて、運ばれてきた途端、まず香りにやられました。そして焼き加減と肉質も最高! 脂身がこれほど美味しいと思った羊は初めてかもしれません。

ワインとの組み合わせも、この日のうちで文句なしにベスト。今までの組み合わせがいささか変化球ぽかったため、最後にど真ん中へ剛速球を決められた気分でした。これぞ王道マリアージュといったところです。(あまりのウマさに、またしても写真は撮り忘れました。)

最後にデザートとエスプレッソもしっかり楽しんで、宴は終了。夜の部でも同席した方と楽しく時間を過ごすことができました。感謝感謝です。

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会のシメにはパンを提供してくれた「ル・ヴァン」の樽井さんのご挨拶もありました。

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「人前で話すのは苦手」と話していた岡本さん。昼の部に比べてさすがに少々、お疲れの様子がうかがえました。長い一日、本当にありがとうございました。

昼の部の方でも書きましたが、(岡本さんのワインに限らず)日本のワインは、年ごとの出来不出来というレベルとは別の次元で、少しずつ成長を続けているのだと思います。その歴史を見守ることができるのは、本当に幸運なことなのかもしれません。

いやー、それにしても贅沢な一日でした。バチが当たるのが怖いです。
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by inwine | 2008-04-18 11:30 | 日本ワインを飲める店
「ボー・ペイサージュ リリースパーティー」 昼の部編
ボー・ペイサージュのリリースパーティーに参加してきました。例年は夜だけだったそうですが、今年は昼夜の2部開催です。

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新ヴィンテージ、注文はしたものの買えるかどうかは不明。でもひと通り飲んでみたいしな…と迷ったあげく、思い切って昼夜参加を決意しました。
出されるワインはそれぞれ違うので、全部で9種類のワインを味わえることになります。いやー贅沢。バチが当たりそう。

昼の部の会場は渋谷の「bongout noh」。あの目黒の名店、「キッチン・セロ」と同系列のお店です。パーティーには女将の岩倉さんも参加。料理の説明などをしてくれました。
前菜は「サヨリのカルパッチョ トマトのジュレとともに」そして「カリフラワーのクレームブリュレ」です。

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真ん中のステッィクはサヨリの皮を焼いて香りを出したモノ。ジュレの酸味、皮の香ばしさ、クレームブリュレのクリーミーさをシャルドネのそれぞれの要素と合わせる作戦だそうです。

うん、どれもウマイ!特にクレームブリュレのほのかな甘みと濃厚さが、ふくよかなシャルドネとバッチリでした。さすがです。

シャルドネの外観は見事な金色。アタックでは酸がしっかりと感じられますが、口に含んでからの味わいはまさにクリーミー。豊かな果実味と同時に、甘い木の実のような独特の香りが印象的です。

次に登場したのはメルロー100%の「ラ・モンターニュ」。2005年と2006年の垂直です。合わせる料理は「馬肉の2種のお寿司」と「独活・タラの芽・蕗の薹のフリット」、さらに「おまけの馬肉のカルパッチョ」。

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お寿司は桜の葉の塩漬けで香り付け。米はワインと同じ津金産の玄米だそうです。
バルサミコのソースがかかっているモノと何もかけていないモノの2種類があり、それぞれ2006、2005と合わせてみてくださいとのこと。凝った仕掛けに期待が高まります。

フリットの横に添えられた赤い塩は、沖縄の塩とモンターニュを煮詰めて作ったもの。これがワインとフリットをつなぐ役目をするということでしょう。

馬肉と春の山菜をメルローで合わせるなんて大胆な試みに思えますが、はたして相性は?

ウン、悪くない! 山菜は苦味が先にたつ気がしたのですが、土っぽい感じがメルローの同じ要素とうまく結びついて何とも魅力的。ナルホド、こういうことか~。

馬肉のお寿司もやはり和と洋がうんぬんというより、肉の鉄っぽさと酢の穏やかな酸味がメルローのがっしりしたボディを引き出している感じです。

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2006の方はシャルドネ同様、酸がしっかり。輪郭のはっきりしたワインという印象ですが、時間経過とともに次第に柔らかみを帯びてきました。やはりボー・ペイサージュならではの官能性がはっきり感じられます。これは数年寝かせておくと、スゴイワインになりそうな気がします。

2005は2006に比べ、色や香りに明らかに熟成感があります。しかしボリューム豊かでチャーミング。特に香りはすばらしいの一言。草や土の香りの中に、どうしようもなく魅力的な甘い何かが立ち上ってきます。味わいのバランスも、1年熟成した分だけ2006年よりまとまっている印象です。

岡本さんによれば2005年は非常に恵まれた年で、2006年は厳しく収穫量も少なかった年だったそうですが、ワインのポテンシャルは2006年のほうがあるような気もしました。たぶん年を重ねるだけ良くなっていくのでしょう。「樹齢の高さ云々の話はあまり信用していないけれど、そういう要素もあるのかもしれないと思いました」と岡本さん。来年も再来年もさらに楽しみです。

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そしてメインは丸茄子とペコロス。右端に肉もありますが、このお皿の主役は肉でも野菜でもありません。なんと「ソース」。仔羊を煮詰めたモノだそうで、野菜はこのソースを食べるためにあるとのこと。こちらも楽しい仕掛けです。

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ワインはカベルネフランの「ラ・ボア」。
・・・。いやー、すごいワインでした。変な言い方ですが、カベルネフランとはとても思えません。この品種にはやや地味で単調な味わいという印象が強かったのですが、ワインは一言で言って「芳醇」。スケールの大きさを感じさせながらも、角張ったところはまったくありません。メルローよりもやや果実味が前に出ながら、旨みの余韻がいつまでも続きます。

もちろん料理も絶品でした。野菜の滋味とソースのコクが、繊細なワインを引き立てる印象です。

今回、テーブルでご一緒した方はお二人。もちろん初対面でしたが、最高のワインと料理を楽しみながら、楽しくお話をさせていただきました。

「料理ウマイ→ワイン進む」の法則に伴い、ついついお代わりも何杯か…。夜の部のことが頭をよぎりつつも、気合の入った料理とワインを堪能した会でした。(夜の部編に続く)
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by inwine | 2008-04-16 17:17 | 日本ワインを飲める店
プチコニシ「造り手セミナー / ココファーム」
中野坂上の酒屋さん、藤小西主催の「造り手セミナー」へ行ってきました。栃木県足利のワイナリー、ココファームの醸造家・ブルース・ガットラブさんを招いての試飲&セミナーです。会場はお店の奥にある立ち飲みワインバー「プチコニシ」。

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ブルースさんのお話はまずワイナリーの母体、こころみ学園の歴史から始まりました。こころみ学園は、知的ハンディキャップを持つ人々のための施設。ワイナリーは彼らの働く場所として設立されたという経緯があり、そのため運営方針そのものも他のワイナリーとは少し異なっています。
つまり利潤は利潤として追求しながらも、最優先すべきなのはあくまで「学園の利用者が働ける場所」であること。たとえ可能であっても、現在(総生産数約20万本)以上の規模拡大はしないそうです。

ブルースさんにとって、原料葡萄の総国産化は長年の念願だったそうですが、実は今年のビンテージで目標は実現したとのこと。これはワイナリーにとって記念すべき節目といえるはずです。自社畑の比率は6分の1。残りの多くはブルースさん自身が全国の畑を回り、質の高い葡萄を作る農家と契約しているそうです。

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いよいよ試飲開始!
まずは「足利呱呱和飲 2006年」。クリーンでスッキリと美味しい甲州で、フレッシュな果実味を楽しめます。1992年以来のワイナリー定番ワインだそうです。
2番目のワインも甲州ですが、こちらは醸しの「甲州F.O.S. 2005年」。偶然にも初めてプチコニシに行ったとき、グラスで飲んだワインです。スタイルは「呱呱和飲」とはまさしく好対照。醸し独特のしっかりした風味が魅力的です。

「甲州は苦味や渋みが強く、決して『かわいい』葡萄ではありません。その個性をワインで出したかったのです。」とブルースさん。天然酵母による発酵、無濾過、無清澄という大胆な作りですが、「甲州ぶどうはこういうワインになりたがっていると思います。」という言葉が印象的でした。
ちなみに使っている葡萄は「呱呱和飲」は勝沼産が80%、「F.O.S.」が勝沼産100%だそうです。

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次は「農民ドライ 2006」と「北海ケルナー 2006」が登場。
どちらもドイツ系品種・ケルナー中心のワインで、産地はいずれも北海道の余市。フリーランを天然酵母で発酵させる手法も同じです。違いは「ぶどうの質」。
北海ケルナーのほうが完熟したぶどうを使っているというお話でした。確かに「農民ドライ」のほうが軽くすっきりとした味わいで、「北海ケルナー」のほうがボリューム感があるタイプです。

「北海ケルナー」は発酵が途中で止まり、乾燥酵母を加えて発酵を続けるかどうか迷ったそうです。結局、天然酵母だけの発酵にこだわり、残糖を残すかたちにしたとのこと。そのため甘みは強めですが、すっきりとした美味しさです。
こうして飲み比べると、違いがはっきりと分かって面白い。こういうところが試飲会の楽しさです。

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そして「農民シャルドネ 2005」と「山のシャルドネ 2005」。
やはりどちらも産地は同じ(山形・上山)で、違いは「ぶどうの質」。
「農民シャルドネ」の方は農協ルート。各地で一律に収穫された葡萄です。一方、「山のシャルドネ」は指定農家2軒と面積辺りの契約をしたうえで、きっちり収量制限した葡萄。さらに収穫時期も9月中旬(「農民シャルドネ」) / 11月初旬(「山のシャルドネ」)とまったく違います。
葡萄のポテンシャルの差は、やはりワインにはっきり反映されている気がしました。

最後は「農民ロッソ 2005」と「風のルージュ 2006」。「風~」の方はバレルサンプルで、亜硫酸無添加のものでした。
「農民ロッソ」は上山のメルロー&カベルネに自社のアメリカ系品種、ノートンのブレンド。以前に飲んだ時も、美味しくて驚いたワインです。
「風のルージュ」は北海道のツヴァイゲルトレーベ100%。これもすごくウマイ!2006年はすごく良い年だったけれど、2007年はイマイチだったそうなので、リリースされたら買い逃さないほうが良いかも。

「赤ワインの葡萄は果肉だけでなくて、皮も種も熟さないと醸造段階でエグ味が出てしまう。日本ではなかなかそこまで葡萄を完熟させるのは難しい」という話はなかなか興味深かったです。

ところで、はっきりと口にはされていませんでしたが、ブルースさんはビオに関しては一定の距離を置いた考え方のようです。そのクールな視点にちょっとアメリカ人気質を感じたような気がしました。

あっという間でしたが、すでに終了時刻はとっくにオーバー。
試飲終了後は、店頭で買った「農民ロッソ」にサインしてもらいました。ミーハーです。

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by inwine | 2008-04-06 14:18 | 日本ワインを飲める店
阿佐ヶ谷 「志ノ蔵」
阿佐ヶ谷の「志ノ蔵」へ行ってきました。名古屋コーチンの鍋が食べられるお店です。

この季節、メニューは鍋のコースのみ。予約の時点で「ひきずり鍋」か「どて鍋」のどちらかを選ぶシステムです。
選んだのは「ひきずり鍋」。簡単にいえば鶏肉のすきやきで、たまり醤油を使った割り下と鶏のダシで野菜と肉を煮て、卵にくぐらせて食べます。

まずは生ビールで乾杯。生は静岡と岐阜の地ビールが時期によって入れ替わるそうです。この日は岐阜・中津川の博石館ビールでした。程よい甘さが印象的な、すっきりとした飲み心地です。

グビグビと喉をうるおしていると、店主の木村さんが前菜を運んできてくれました。
赤軸ほうれん草とコーチンを酒粕で和えたもの。そして手羽先と蕪を米酢で炊いた煮物です。
(実はもう一品、スープもあったのですが、そちらは写真を失敗しました…。(涙))

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どれも優しく、体にじんわりと染みこむようなウマさ。ゴテゴテとした過剰さはなく、食材の良さが素直に実感できます。

それもそのはず、実は志ノ蔵のテーマは「国産」。
肉や野菜などはもちろん調味料や料理酒、そして器にいたるまで日本中から選び抜かれたこだわりのモノばかり。ほっとするような日本の味に、メインの鍋への期待が高まります。

ビールを飲み終えたら、お次はワイン。そう。こちらも当然、国産です。

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今のところ銘柄は2種類。金井醸造場と小布施ワイナリーというセレクトからも、木村さんのこだわりが伝わってきます。

まずお願いしたのは「キャネー甲州・万力山2006」。先日、下高井戸の「おふろ」で飲んだワインです。やはり若干、閉じ気味な印象ですが、温度が上がるにつれて硬い酸が和らぎ、旨みが前面に出てきました。独特のスケール感が感じられるワインです。野菜の甘さと甲州の渋苦さがイイ感じでマッチしました。

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「ワインをご注文なら、和え物は酒粕じゃなくてオリーブオイルを使った方が良かったですね。」と木村さん。いえいえ、バッチリ合ってます。そっちも食べたいけど。
ちなみにオリーブオイルももちろん国産。産地は小豆島だそうです。もともと生産量は多くはないのですが、今年はオリーブ植栽100周年という節目も重なり、さらに人気が上がって入手難になってしまったとのこと。味はやはり外国産に比べて、柔らかく感じられるようです。

さて、いよいよ鍋の登場。

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胸肉やモモ肉、内臓がきれいにお皿に並んでいます。豆腐、ねぎ、椎茸、こんにゃくも美味しそう。

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作り方を聞いて、しばらくグツグツと。「この辺かな」というところで箸を伸ばしました。

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ウマイ!今まで名古屋コーチンには「野性的な味」というイメージを持っていました。でも猛々しさはあまりなく、噛むたびに肉の旨みだけが口に広がります。これは割り下の絶妙な塩加減のお陰でしょう。内臓系ももちろん嫌な匂いなどは一切ナシ。それぞれの個性だけが感じられます。いやー、実に洗練された肉料理です。

ここですかさず赤ワインも注文! 小布施の「Le vin Naturel Merlot」。
先日、アッシュエムのワイン会で飲んだ「ビオ一年目」です。

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実はワイン会の時、とてもエレガントなワインだとは感じたのですが、反面、力強さには欠ける印象がありました。だから今回のような鍋にはどうかな、と不安もあったのですが、開けてみてびっくり。線の細さなどまったく感じられない、骨格のしっかりしたワインです。全然、違うじゃん!

メルローの個性がはっきりと出つつ、するすると滑らかに喉を通っていきます。エレガントさは同じですが、中盤からフィニッシュにかけての旨みの強さと余韻の長さはまるっきり別モノ。パワフルなコーチンの味わいに全然負けていません。うーん、どういうこと?

しかしともかく、ホントに豪華なマリアージュでした。野菜も美味しかったのですが、特に印象に残ったのはこんにゃく。普段、口にするモノとは明らかに違います。こんにゃく独特のエグ味のようなものがゼロ。一緒に行った友人も絶賛でした。

最後には残ったつゆと溶き卵で親子丼的な雑炊。旨すぎる~。大人になって良かった!

お店は木村さんお一人で切り盛りされています。ご苦労も多いと思いますが、お一人だからこそここまでのこだわりが通せるのかもしれません。

幸せな夕食でした。再訪を心に誓いお店を後に。次回はどて鍋だ!
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by inwine | 2008-03-22 13:21 | 日本ワインを飲める店
横浜・元町「KON'S CORNER」
『国産ワインの消費量を増やす会』会長、キヨさんのお店へ行ってきました。名前は「KON'S CORNER」
「遊びに行こうと思うんですけど、いつ出てます?」と電話したところ、「今度、店でmimiさんの取材があるんで、そのときにしますか?」との返事が。mimiさんもブログ「つまみの女王」&ウェブマガジン「わいんちゅ.com」で有名な国産ワインラバーの中心人物です。

取材をするのは『日本のワイナリーへ行こう2008』の編集者の方。邪魔かな、と思いつつも「全然大丈夫」との言葉に甘えて同席することに。(しかもその後、私もついでに話を聞かれることになりました。)

そして当日、行ってみると…。

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キヨさんによって大量のワインが手配されていました!なかには貴重なアイテムも…。

初めて飲んだシャトー酒折のマスカットベリーA 樽熟成とキュベイケガワは、ちょっと驚きのウマさでした。それぞれ個性は違いますが、どちらもきれいで非常に洗練された味わい。こういうワインだったのかー。

開店直後の店内で取材の後、編集者の方々に甲府のゆりりんさん、「一日一絵」のイラストレーターmariさんも加わり、総勢7人でワインを飲みながら座談会(?)がスタート。正直、何しゃべったか良く覚えてません。

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肝心のお店ですが、元町で長い歴史を持つだけあって店内はかなりの渋い雰囲気。ピアノ演奏と生ボーカルが聞ける大人の店です。

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でもメニューの料金はいたってリーズナブルでした。料理はカジュアル系で、シェフの腕は確かです。
問題の国産ワインはグラス2種とボトル数種。とはいえ、そこはキヨさんの店。メニューには載ってなくても、聞いてみれば何かいいことがあるかもです。

ガッツリ飲んで眠くなったので、帰るのがメンドウに。結局、関内のビジネスホテルでバタンキュー → 翌朝の帰宅となりました。フラフラと歩いた早朝の横浜もシブかったです。
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by inwine | 2008-03-09 10:44 | 日本ワインを飲める店
目黒「キッチンセロ」&下高井戸「おふろ」
目黒のキッチンセロに待望の再訪を果たしました。

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当日午後に予約を入れて、開店直後の5時に到着。この日も店は大賑わいでした。8時から団体の予約が入っているので、7時50分までならというお約束です。

前回来たときはワインリストの充実ぶりを書きましたが、この店は食事メニューもとんでもなく豊富です。
細かい文字でびっしりと印刷された定番メニューのほかに、「季節のメニュー」的な手書きのリストも。こちらにも肉、魚、野菜など40種類以上の料理が載っています。(ちなみにこの↓写真は前回来たときのもの。)

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どれもこれも本当に美味しそうで、迷うこと間違いありません。
今回は同行した方のリクエストで野菜中心の料理をオーダー。どれも文句ナシでした。
野菜ではありませんが、特に気に入ったのはコレ。

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「鴨ムネ肉と柿のフリット」です。柔らかい鴨肉と甘い柿が口の中で溶け合うようにほぐれて、最高!オレンジソースで食べるローストも良いけれど、こちらは日本ならではのしみじみとした美味しさです。
もちろんこんな料理と一緒に飲むのは日本ワインしかありません。カウンター席の後ろには旭洋酒や小布施ワイナリーなど魅力的なラインナップが並んでいましたが、頼んだのは前回に引き続いてボー・ペイサージュ。シャルドネとモンターニュの2連発です。

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いやー贅沢贅沢。鴨と官能的なメルローの相性はやはり抜群。とろけるようなウマさでした。シャルドネも凄みを感じさせるふくよかさ。今飲んでも十分に美味しいけれど、数年寝かせたらどんな味わいになるか、想像をかきたてるようなワインです。

ちなみにこの日の国産グラスワインはココファームの農民ロッソとあづみアップルのシャルドネ。渋いとこ抑えてますなあ。

やっぱりスゴイぞ、キッチンセロ! 人に自慢したくなるような、秘密にしておきたいような名店です。もう書いてしまいましたが。

大満足で店を出た後、向かったのは居酒屋の名店として有名な下高井戸の「おふろ」。
食事のメニューは手のこんだ和食風が中心で、日本酒は「醸し人九平次」などをはじめかなりの充実ぶりです。
しかし実はこの店、ワインのラインナップも半端ではありません。ワインリストはまるで卒業アルバムのような分厚さ。そこらのワインバーでは太刀打ちできない在庫数です。

では日本ワインは?

… ありました!

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山梨だけでも結構の数が揃っています。頼んだのは金井醸造場の「キャネー甲州・万力山」。
残念ながらこのワイン、かなり閉じ気味でした。やや鋭めの酸が前面に出た感じです。真価を発揮するまで、もう少しといったところでしょうか。

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でも下高井戸という場所で、こんなワインが飲めるというのはかなり驚きです。そういえば、昔ここでドメーヌ・ソガの日本酒を飲んだことを思い出しました。

実はこの日の昼間はブルゴーニュを飲んでいたんですが、夜はまさに日本ワイン三昧となりました。こちらのリクエストにお付き合いいただいたhidepxさん、ありがとうございました!
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by inwine | 2008-03-02 10:31 | 日本ワインを飲める店
「日本ワインを楽しむ会 小布施ワイナリー編」
またまた平塚で開かれた国産ワインの会に参加してきました。今回は長野の「小布施ワイナリー編」。作り手の曽我さんは若手醸造家の中でも代表格的な存在で、一度お話を聞きたいと思っていました。

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長野は勝沼よりちょっと遠いので、なかなか簡単には足を伸ばせません。今回のような会は願ってもない機会です。
ただし参加したのはディナーではなく、テイスティング主体の第一部のみ。場所は夜の会場・アッシュエムの弟分に当たるモト・ロッソです。スタートは午後3時半でした。

登場したワインはコレ。「小布施ワイナリーの最終的な方向性を示すワインを持ってきた」とのことでした。新たな試みとなるビオの2本は、まだリリース前のアイテムだそうです。

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最初の白ワイン「小布施ブラン」はドイツ系中心の5品種のブレンド。何とも優雅な香りです。連れ合いの印象は「アールグレイ」。いわれてみれば、まさにそんな芳香でした。

「スパークリングEメルロロゼ」はメルローだけあって、しっかりとした味わい。いろんな料理、たとえば中華のコース料理に最初から最後まで合わせられそうな、奥行きのあるワインです。

「シャルドネオーディネール05」は良い意味で教科書のようなシャルドネ。ぶどう品種本来の味わいが存分に楽しめました。

「小布施ルージュ07」はメルロー主体。価格帯は低く、最高峰のワインとは別の意味でワイナリーの「顔」となるアイテム。自然と「美味しい」という言葉が出る柔らかな味わいでした。日々の食卓にピッタリという感じです。

「オーディネールメルロ05」は「小布施ルージュ07」より少しだけ高い価格帯。やはり「ルージュ」と同じ流れの柔らかな味わいですが、より骨格のしっかりした印象です。こちらは旨みの多い肉料理なんかに合わせたくなりました。

そして今年からリリースされる「ビオ」の2本。今回はこの2本だけが、いわゆる「ドメーヌモノ」です。どちらも実にエレガントで、繊細なワインでした。ボトル裏には「ビオ一年目」という内容の記載が。曽我さんの誠実な人柄を語るような記述です。

主催者のブルゴーニュ魂・西方さんが振る形で、話題はこのビオワインから始まりました。
曽我さんは、生まれたばかりのこの2本が「可愛くて可愛くて仕方がない」そうです。しかし一方で「可愛くてもしつけはしっかりしないといけないから、ぜひ厳しいコメントをください」とも。まさに子供を世間に送り出す親の表情です。

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長野という地で、山梨とは違う路線、つまり欧州系ぶどう中心のワイン作りを目指すという曽我さん。欧州品種でも世界とは違う味わい、日本食に合うワイン作りを目指すというのが基本コンセプトだそうです。

お話のテーマは小布施の気候や地形、地球温暖化(かなりの脅威を感じていて、すでにイタリア系品種などの栽培も視野も入れているとのこと)、ブルゴーニュの修行期間で学んだことなど、多岐にわたりました。

印象的だったのは「日本ワインの父」麻井宇介さんの思い出話。曽我さんが帰国直後のイケイケだった頃に、ピノ・ノワールを大量に植えようとしてたしなめられた話など、興味深くうかがいました。
「お客さん以上に、麻井さんにほめられたくてワインを作っていた」という言葉は特に心に残りました。

お店のオーナー、相山さんの「長野以外でワイン作りをするとしたら?」という質問には、「やっぱり日本。北海道でシャルドネとピノ・ノワールを作ってみたい」との答えが。

その他にも話題は栽培・醸造の苦労などさまざま。曽我さんの人柄に触れることもできて、本当に最高の一日となりました。

この日、出た料理は「バル」的なおつまみでした。

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平塚産泥つき葱の白ワインビネガーのマリネ。
ひよこまめと長ひじきのサラダ。
いもとハム・ブロッコリーのオムレツ。
お店のスペシャリテ・白レバーのムース。

どれも見事にプロのお仕事で、絶品でした。思わず一通りの種類を新たに詰めてもらって、おみやげにしたほどです。

湘南・平塚の地で開かれる充実の国産ワインの会。次回も楽しみになってきました。

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by inwine | 2008-02-22 13:40 | 日本ワインを飲める店
ワインカフェ タンブラン
下北沢の「ワインカフェ タンブラン」に行ってきました。

お店は下北沢駅の南口から10分ほど歩いたところ。駅から電話して、場所を確認してから向かいました。
こちらで出しているワインはすべて国産。ボトルワインのメニューはこんな感じです。

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メニューや店内の壁に、フランスやイタリアの地図があしらってあるのはよく見かけますが、こちらは日本地図。国産ワイン好きにはなんだか嬉しくなるデザインです。

もちろんグラスワインも充実しています。この日、リストにあったのは赤・白・スパークリング合わせて10種類ほど。その中から、まず高畠ワイナリーのスパークリングシャルドネを頼みました。
早速飲んでみると、完全なシャンパーニュスタイル。シャルドネ100%なのでブラン・ドブランということになります。しっかりした味わいで、なかなかの実力派です。高畠ワイナリーのワインは以前から好きでピノ・ブランをよく買っていました。でもスパークリングは今回が初めて。幸先良いスタートです。

メニューの多くはカジュアルな料理で、グリル系から煮込みモノ、エスニック風のものなどバリエーション豊かでした。いろいろ迷ったあげく、頼んだのはこんな料理。


ゴロゴロ野菜のラタトゥユ

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自家製チリビーンズ フライドチップ添え

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皮つきポテトフライ

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アボカドと海老・ゆで野菜の温かいサラダ

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沖縄豚のグリル 西洋わさびの香り

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どれも絶品でした。日本のワインにぴったりの優しい味わいです。こうした繊細な味はえてして中途半端な印象を受けがちですが、こちらの料理はしっかりとした完成度で美味しい!メニューには他にも「ロイヤルポークと白インゲン豆・レンズ豆のトマト煮込み」とか「トマトクリーム揚げ春巻き」、「挽肉とバジルのアジアンライス 目玉焼きのせ」など親しみやすくて美味しそうなモノがたくさんありました。この辺は次回のお楽しみです。

スパークリングを飲んだ後は、ひとまずグラスワインを。私はサッポロワインのツヴァイゲルトレーベをお願いしました。甘みや酸、タンニンがコンパクトにバランスのとれたワインで、なぜかサンジョベーゼを連想しました。連れ合いが注文した矢作洋酒の「レッド」は一升瓶で登場。ベリーA、カベルネ、甲斐ノワールのブレンドだそうです。

その後はいよいよボトルワインを注文。今回はメルシャンの長野メルロー2004にしました。2004年なら間違いないはず、という予想通り、柔らかさと複雑味を持ったすばらしいワインでした。

リストにないワインも置いているそうなので、相談してみるのも手かもしれません。

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お腹もいっぱいになり、大満足の夜でした。オーナーの大場さんもとても感じの良い方で、お話を聞いたところ、実際にご自身で飲んでみて美味しいと思ったワインをセレクトしているそうです。

お店を後に、ふたたび駅方面へ。以前訪問した「souk」といい、下北沢、なかなか侮れない街です。
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by inwine | 2008-01-19 17:14 | 日本ワインを飲める店
神田・ヴィラドゥーエのワイン会
神田のイタリア料理屋さん「ヴィラドゥーエ」のワイン会に参加してきました。
大和葡萄酒の萩原さんを招いて、いろんなアイテムを飲んでみようという企画です。


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ワインリストは↓。

1.ヴィンテージ甲州 2006
2.古代甲州 2004
3.鳥居平 甲州 2002
4.甲龍 2001
5.遅摘み甲州 2004

6.十二原 2004
7.YASUMASA 2003


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料理は
大根のピュレで和えた毛蟹と長芋のタルタル
アーモンドをまとったヒラメのポワレ、蕪のポタージュと共に
レンコンと京人参のリゾット
松阪ポークのロースト、赤ワインのソース でした。


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しかし何よりもインパクト大だったのは萩原さんのキャラ。「ウチが日本のワインの未来を開いていく」という大きな自負心のもと、ワインへの情熱を怒涛のように語ってくれました。

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会はまず、萩原さんの挨拶からスタート。ワイナリーやぶどうに関するレジメが配られ、10分ほど甲州の垣根栽培や醸造法などに関するレクチャーがありました。新宿御苑に植えられた甲州の話など、なかなか興味深い話も聞け「お、コレは結構アカデミックな会?」と思ったのですが、萩原さんがテーブルについて参加者と飲み始めると一気に陽気な雰囲気に。「ワインは楽しく飲まなくちゃ」という言葉の通り、マシンガントークが続きます。

しかし一方で、お話の端々にはワインメーカーとしてのシビアな姿勢もうかがえました。長い伝統を持つ一方、ワイン作りに関してはかなり思い切った考え方もしているようです。またブランドのイメージ作りなどに関しても、明確な戦略を打ち出しているように感じました。今回、強調されていた「ワインは物語が大事」という考え方は、和紙に葉を織り込んだエチケットなどにも表れています。手間は大変だと思いますが、なかなかのアイデアだと思いました。

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味わいで特に印象に残ったのは「甲龍 2001」。他のアイテムがわりあい派手めなイメージだったのに対して、かなり抑制の効いたワインでした。樽も抑え目でイイ感じです。すっきりした甘みがありつつ、フィニッシュの長い酸が美味しい。樹齢100年以上の古木のぶどうを原料に、毎年一樽しか作らないレア物だそうです。

最後も萩原さんの挨拶で締め。引率の先生のような「ハイ、注目!」というかけ声がかかります。「ワタシはしゃべる醸造家です!」と笑いをとって話を終えると、店をあっという間に去っていきました。まさに嵐のような方です。

お聞きしてみたいこともあったのですが、それはまたの機会に。大和葡萄酒、強烈なエネルギーで爆走するイケイケのワイナリーといった感じです。
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by inwine | 2008-01-13 15:37 | 日本ワインを飲める店
kitchen cero
いつも参考にさせていただいているブログ、「つまみの女王」で紹介されていたキッチンセロ。
記事の内容を見て「これは行かなければ」と思っていたのですが、ちょうど目黒で忘年パーティーがあったので、始まる前に少しだけお邪魔してみました。

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しかし入店すると、どうやら予約でいっぱいの様子。残念…と帰ろうとした時、「この後に団体の予約が入ってるけど、1時間ほどだけだったら大丈夫ですよ」とのお言葉が。こちらも時間制限ありなので、まったく問題ナシです。晴れてカウンターに座り、まずはグラスワインのメニューを眺めました。

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ヨーロッパ各地域からニューワールドまで、ウワサ通りの幅広いラインナップです。これだけ種類豊富なのにブルゴーニュがないところが、逆に通り一遍ではない気合いを感じさせます。(ちなみにリストは常に変わるはずです。念のため。)しかも安い!大半が600~800円です。これはやっぱりすごいぞと思いつつ、頼むのはやはり日本ワインです。今日のリストの日本代表はなんと四恩醸造の「ローズ」。

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あれ?これってこないだのワイン会のときにはまだ名前が決まってなかったヤツでは?
お店の方に聞いてみると、「そうそう、昨日来たばっかりなんですよ。」とのこと。ここで再会できるとは!感激です。

食事のオーダーは「ぬって食べるキッシュ」。メニューを見た時はどんなんだろ?と思いましたが、こんなのがアツアツでやってきました。

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そしてウワサの「鴨くんせいとボーペイサージュ岡本さんのジャム」。ぶどうはピノノワールだそうです。

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どちらもお世辞抜きに美味い!クイクイワインが進みます。
「ボーペイサージュ、今日はシャルドネが開いてますよ」との言葉に迷わずオーダー。

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初めて飲みましたが、白もスゴイです。香りを嗅ぐと、まずしっかりとした樽香。そしてすぐにその奥から、ぶどうの生命力を感じさせるような香りが広がってきます。素晴らしいの一言。

そしてお次は… 「赤はル・フーとモンターニュが両方ありますけど、飲みますか?」

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もちろんお願いしました。

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いやー、すごいです。これが全部グラスで頼めるなんて。ちょっと信じられない体験でした。
このお店ではボトルワインの値段はマジックで書いてあり、一目瞭然。ズバリ言って激安です。

結局、グラスワイン5杯を飲み干したところでお時間。忘年パーティー参加前から、すっかりいい気持ちになってしまいました。今回お話できたのはたぶん女将さんだと思うのですが、とても気風のいい方で楽しく飲むことができました。今度はゆっくりと、食事も楽しみに行こうと思います。
それにしても、いい店を教えてもらって良かった!ありがとうございます。
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by inwine | 2007-12-22 20:13 | 日本ワインを飲める店