カテゴリ:日本ワインを飲める店( 35 )
中野坂上・プチコニシ「日本ワインフェスタ2009(高畠ワイナリーセミナー)」

日本ワイン充実の酒屋さん・藤小西主催の「日本ワインフェスタ」に今年も参加してきました。

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昨年の講師はココファームのブルース・ガットラヴさんでしたが、今年は山形・高畠ワイナリーの畑貴嘉さん。
数種のワインを試飲しつつ、興味深い話を聞くことができました。

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こうした形式のセミナーは初めてだという畑さん。
すっぽりと雪に覆われた畑や丹精に仕立てられた垣根の畑など、たくさんのスライドを交えながら、話はよどみなく続きます。

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中でも面白かったのが、高畠という土地の特殊性の話題。
「日本海側と太平洋側の植生がせめぎ合うように存在する」「標高は低いのに高山植物が自生している」
「多雪の環境に植物が自然に適応」…
さらに話はプレートの分布や太古の火山活動にも及びます。

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豊富なデータを元に高畠独特の地層に関する綿密な解説をしてくれました。
まさに目からウロコの話ばかり。いい勉強になりました。

試飲ワインは以下の通り。

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1.嘉スパークリング シャルドネ

シャルドネの香りがストレートに感じられ、フレッシュな酸が印象的です。
飾り気のない、素直に楽しめる味わい。実は家でも良く飲んでます。

2.嘉スパークリング ブラン 2007

セパージュはピノ・ブラン60%、シャルドネ20%、ピノ・ノワール20%。
「嘉スパークリング シャルドネ」にふくよかさが加わった感じ。
絶妙なバランスは、まさにブレンドの妙味でしょう。
将来的には、よりどっしりした骨格にしていきたいというお話でした。

3.嘉スパークリング ロゼ

メルロ、マスカットベリーAのブレンド。爽やかな甘さがイイ感じのチャーミングなワイン。
「辛口ばっかりでも仕方ないから」という理由で造ったそうですが、ベリーAのイチゴ香がとても魅力的です。

4.高畠シャルドネ樽発酵 2001

樽の香りが華やかさと重厚さを醸しだしています。酸とナッティな品種の個性がバランスよくマッチ。
何というか『素性のよさ』を感じます。これもわが家のセラーの常連。

5.嘉シャルドネ樽熟成 2002

こちらは2001のワインより、やや樽のニュアンスは弱めかもしれません。
MLF由来(?)のやや濃厚な風味とナチュラルな酸を楽しめるワインです。

6.メリタージュ(仮)2006

ワイナリーより特別提供のワイン。名前の通り、ボルドー品種のブレンドワインです。
セパージュはプティ・ヴェルドー、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン。
柔らかな酸、スパイシーな風味で骨格はしっかりしています。
個人的にはカベルネ・ソーヴィニヨンの個性を強く感じました。


参加者の質問にゆっくりと丁寧に答える畑さんの口調は、端正な高畠ワインの味わいと重なってみえるようでした。
数年後には自社畑ピノ・ノワールをリリースするなど、今後も楽しみな高畠ワイン。目は離せません。
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by inwine | 2009-03-24 18:46 | 日本ワインを飲める店
地元のお店で国産ワイン

このブログでは、日本ワイン充実のお店をときどき紹介していますが、
最近はわざわざ電車に乗って都心などに出かけなくても
地元で、なにげなく日本ワインと遭遇する機会が増えてきました。

まずはご近所トラットリアのKくんに、昨年末に連れて行ってもらったお店。
大通りから路地へ入り込んだ、隠れ家風の飲み屋さんです。
ここで見つけたのは、こんなワイン。

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意外な発見にびっくりでした。
お店の方に話を聞くと、特別に日本ワインに力を入れているわけではないそう。
ほかの国のワインを選ぶのと同じスタンスで、国産をリストアップされてるとのことです。
なんだかうれしくなって、ワインを3人で4本。

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料理もイベリコ豚の生ハムや白いんげんとソーセージの煮込みなど、お世辞抜きに美味しい。
内装もお洒落で落ち着けます。千歳烏山にお住まいの方はぜひお出かけを。
店名は『Ho 100%drunker』です。名前もいいでしょう?


次はやはり京王線沿線の仙川にある『二合半』。
実は1年ほど前にもこのブログに書いた、安価で美味しいコースが楽しめるフグ専門店です。

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刺身も鍋もどれも文句ないんですが、私が目がないのは唐揚げ。白ワインとの相性も抜群です。
店内は落ち着いた雰囲気で、チェーン店の多い仙川駅周辺ではかなり貴重な存在といえます。

で、こちらでいつも飲んでるのはコレ。勝沼醸造のイセハラです。

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イセハラの伸びやかでボリュームのある味わいと、フグの肉厚な旨みはかなり幸福なマリアージュ。
ヒレ酒にも惹かれるんですが、結局いつもワインを飲んでしまいます。

写真のように、大勢でいけばヴィンテージ違いも楽しめます。
ただし06年はすでに売り切れてしまったとのこと。ザンネン。ちなみにクラレーゼなんかもあります。

どちらのお店も、決してマニアックなワインを揃えたお店ではありません。
要するに単純に美味しいから、置いているのだと思います。
日本ワインの成熟と浸透をなにげなく実感できた気がします。
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by inwine | 2009-03-17 14:22 | 日本ワインを飲める店
三軒茶屋 『夕-SEKI-』

三軒茶屋の居酒屋さん『夕 -SEKI-』に行ってきました。
(例によって、こちらも昨年の訪問です。情報が古くてスミマセン。)

最寄の駅は、東急世田谷線の若林駅。(三軒茶屋駅からも行けます。)
地図を見ながら歩いたんですが、例によって道に迷ってしまいました。

なんとかたどり着くと、店はかなりの盛況。
正直言って決して繁華街とはいえない立地で、これだけの人が集まっているというのは
お店に実力があるという何よりの証拠です。

案内されてカウンターへ。
ひとまず『キリン プレミアム無濾過』の生で喉をうるおします。
さてワインは? リストを開いてみると…


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揃ってますねー。
かねがねウワサは聞いていたのですが、国産ワインの充実度はかなりのものです。

これは迷うなと思ったので、お酒より先に料理を選ぶことに。
でも料理のメニューも食欲をそそるような美味しそうなものばかりです。こちらでもやっぱり迷うハメになりました。

宮城県、五島列島、青森県、山梨県、信州。全国の産地名とともに旬の食材がずらり。
料理のジャンルも和食をベースに、バラエティに富んでいます。

結局、私たちが選んだのは…

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『青森県・八戸産 天然ブリのしゃぶしゃぶお造り』


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『千葉県産 桜美鶏のもも肉と三元豚肩ロースの岩塩焼き盛り合わせ』


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『茨城県産 地ごぼうの唐揚げ』


どれもボリューム、味ともに大満足。
ちなみに突き出しはアンキモでした。これもウマかった…。

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そしてワインは結局、お店の高橋さんと相談して、コレを飲むことにしました。

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ルミエールの『レザンファン・メルロ 2005』。
柔らかく、繊細な味わいながらも土の匂いがほのかに感じられ、ごぼうとよく合いました。
もちろん、鶏肉や豚肉ともぴったり。華やかな果実味が印象的で、親しみやすい魅力に溢れています。
まさに食事とともにするすると飲めるワインです。

活気溢れるオープンキッチンの店内は、清潔で落ち着ける雰囲気。人気があるのも納得です。
ゆっくり食事をしていたら、サラリーマンの方や学生、若い女性など
さまざまな顔ぶれで、テーブルはほぼ満席になっていました。

料理も担当される店主の川久保さんは、各地のワイナリーにも頻繁に足を運んでいるとのこと。
その情熱は豊富なラインナップを見れば、すぐに伝わってきます。

仕事の後、肩の力を抜いて全国各地の美味しい料理とお酒を味わうなんて、まさに贅沢そのもの。
普段、日本酒や焼酎しか飲まないという人たちが、このお店での出会いをきっかけに
日本のワインを飲み始めることも多いはずです。
国産ワインにとって、こうしたお店は本当に心強い味方でしょう。

私たちも、ひとときの楽しい時間を過ごして家路に。ごちそうさまでした!
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by inwine | 2009-01-30 15:49 | 日本ワインを飲める店
『国産のお酒とお料理の店 Naorai』

神楽坂にある『国産のお酒とお料理の店 Naorai』に行ってきました。

…なんて言いつつ、実はお伺いしたのはもうずいぶん前のこと。
ブログの更新をさぼってて、なかなかアップできませんでした。スミマセン。
なのでメニュー等も変わっている可能性があります。ご了承ください。

実はお店のウワサはオープンした頃から聞いてたんですが、気になっていたのは『紹介制』というシステム。
そのなんだか秘密な響きにちょっとビビッてたじろぎ、足が向きませんでした。
今回、訪ねてみることにしたきっかけは、たまたまあるワイン会で同席した方に「いい店ですよ」とオススメされたこと。
『そんなに国産ワイン好きなんだったら、行かなくちゃ!』とのイチ押しを受けて、改めて興味が湧いてきたわけです。

緊張のあまり手にじっとりと汗をかきながら(嘘)、予約の電話をしてみたら…。

「はい、お二人さまですね。お待ちしてまーす。」



全然、怖くないじゃん!

あとでオーナーのりえぞぅさんこと、渡邉さんに聞いてみたところ、
きちんとお店の趣旨(つまり国産のお酒、食材へのこだわり)を理解してくれる人なら、
別に初顔でも全然オーケーとのこと。
要するにきちんと予約して来店して、あんまり行儀悪くしなければ大丈夫ってことのようです。

実際、お店の中は肩の力を抜いてくつろげる、とても良い雰囲気でした。
もちろんこちらをギロッとにらむ頑固親父なんかはいないので、ご安心を。(オレだけか、心配してるの。)

さてゆったりとしたカウンター席について、まずお願いしたのはビール。
宮崎の「ひでじビール」というメーカーのピルスナーです。

すっきりながら、しっかりした飲みごたえも。美味しいです。都内では、生を出すお店はかなり珍しいとのことでした。

さて、おつまみは…。
メニューの中心は各地のいかにも美味しそうな特産品。
いろいろ迷ったり、渡邉さんと相談したりしながら、数品を選出。
シメに「宮崎県延岡産・子持ち鮎飯」を食べることも決めときました。

そんなこんなしてるうちに、ビールを飲み終わり、いよいよワインの時間です。
もちろんオンリストされているのは国産ワインのみ。常時80種以上が用意されているそうです。スゴイ!

どれにすっかなー、といろいろ目移りしていたのですが、ここはオススメを聞いてみることにしました。
で、選んでいただいたのはコレ。


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マンズの『ソラリス 信濃リースリング2004』です。
マンズのワインって、実は普段飲むことがあまりないので、いいチャンスだと思ってお願いすることにしました。
信濃リースリングを飲むのも、これが初めて。
シャルドネとリースリングを日本で交配した品種だそうですが、不勉強のため知りませんでした。

味わいはシャープな酸が特徴的。すっきりとした爽やかなワインです。
交配種ですが、『親』にあたるどちらの品種とも違った個性を感じました。ドライな飲み口のため、どんな食事にも合わせやすいはず。
名前のイメージから甘さを連想すると、意外に感じるかもしれません。
とはいえリースリングは甘さだけでなく、しっかりした酸も特徴的な品種。その意味では、親の個性を受け継いでいるといえるのかも。

ワインを飲んでいるうちに、おつまみも到着し始めました。


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まずは『トマトとオクラのジュレ』。
トマトは甘さやコクをしっかり感じます。それに加えてオクラの食感が楽しい。
さっぱりと美味しい一品でした。

そして『高知県産 鰹の生ハム カルパッチョ仕立て』。

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これも意外な食感が魅力。驚きのあるメニューは楽しいですね。白ワインには、まさに絶好のつまみです。

『新潟県魚沼産 健康豚のひと口だんごメンチ』と『宮崎県土々呂町産 ひろし燻ソーセージの盛り合わせ』も。

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ともにシンプルながら、優しくしみじみ美味しい一品でした。

食事のメニューは、ワインや日本酒をじっくりと楽しむためのおつまみばかり。
それぞれの土地の風土を思い浮かべながら、特産品とお酒を静かに楽しむなんて、ホントにぜいたくな時間です。
日本に生まれてヨカッター!!

カウンター越しにうかがった渡邉さんのお話も興味深いものでした。
国産酒に向ける情熱は、並大抵ではありません。もちろん日本酒も焼酎もこだわりの品揃えです。

うかがったのは、ちょうど汚染米が世間で大騒ぎになっている頃でした。
あの騒動の中で、無関係ながら打撃を受けた良心的な焼酎メーカーがたくさんあったそうです。
『その蔵を応援することにしたんです。』という、渡邉さんの話には強い感銘を受けました。
しかし行政っていうのは、なんでああもアレなんですかね。ゴニョゴニョゴニョ…。
あと山梨の某ワイナリーの某氏がたまに来店するという話なんかも。

そんなこんなであっという間に時間が経ち、気づけばそろそろ料理もシメの時間。心に決めていた鮎が到着です。

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うーん、ウマかった。美味しくて、リラックスできた楽しい時間でした。
神楽坂にお立ち寄りの際は、ぜひ予約&来店をオススメします。怖い親父はいません。しつこいって。
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by inwine | 2009-01-21 18:31 | 日本ワインを飲める店
横浜「蒼龍葡萄酒の会」

横浜・コンズ・コーナーで開かれた蒼龍葡萄酒・鈴木大三さんを囲むワイン会に参加してきました。

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(写真は暗くてボケボケのうえ、目はフラッシュでまっ赤。
 今回はほかに撮った写真もほとんど使い物になりませんでした。スミマセン。)

参加者はmixiのグループの方々が中心。なので最初から和気あいあいと盛り上がりました。
鈴木さんは内心「マジメなカンジのワイン会で、たくさん喋らなきゃいけなくなったらイヤだな。」と思ってたそうですが、そんな心配は一切無用の雰囲気でした。
主催された方のこんな手作りメニューも。力作です。

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まずは新酒を6種類(!)。葡萄を収穫した順に楽しむという趣向です。
デラウェア、アジロン、巨峰、甲斐路、マスカットベリーA、ナイアガラ。
大半が生食用の品種ですが、こうして飲むと収穫時期の違いが分かって楽しい。
個人的にはデラウェアが好きだったけれど、いずれもすっきりした甘さで、ぶどうそのものの個性が感じられるワインでした。
いろんなぶどうの食べ比べって考えると、ぜいたくな気分です。

そして甲州のスパークリング、「マディ甲州」。
瓶内二次発酵で、デゴルジュマンはしていないという意欲作。おいしそうです。

ガスは純粋に発酵由来で、5気圧という結構な高さです。
「すっごく吹くよ!」という醸造家じきじきの言葉に、一同固唾を呑んで見守りましたが、
サービスをしてくれた日本ワイン応援団団長・キヨさんの腕で無事に流出は防げました。良かった良かった。
こういう大人数のワイン会だと、飲む量が少ないと悲しいもんね。

話はそれますが、前にyoutubeで見た
『滓とガス気圧がすごくて、水中でないと開けられないスパークリング』ってのを思い出しました。

http://jp.youtube.com/watch?v=xeQdCZLAA6c

確か水中で開けるときれいに滓が出るって話がどこかに書いてあったけど、
こちらの「マディ甲州」は滓も一緒に楽しみました。
甘さと酸味がストレートに主張してくるワイルドな魅力のスパークリング。
美味しかったです。でもこのワイン、開ける時期によって印象が大きく変わるはず。

次はメルシャン「きいろ香」でも有名なVL3酵母を使用して、柑橘系の爽やかな果実味を前面に出した「シトラスセント」。
なんと2006,2007,2008の垂直です。
思っていた以上にヴィンテージごとの個性の違いを感じました。
ただいずれも「きいろ香」よりもずっと伝統的な甲州に近い印象があります。
すっきりとしてイイ感じ。
鈴木さんによれば「酵母の特性は年が経つと消えちゃうんですよね。」とのことでしたが、
2006年はなぜかソーヴィニヨン・ブランのようなハーブっぽい香りが強くて一番印象的でした。
この香りは酵母とは関係ないのかな?

次は樽熟成のヴィアント・ドール。
確か一空きの樽というお話でしたが、オークの香りがかなり前面に出ています。
ただワインそのものと乖離してしまうほどの強烈さはなく、重厚な味わいを楽しめました。

そして「甲斐ノワール2005」。
甲斐ノワールは、もともとのぶどうが結構ワイルドな風味のせいか、造り手によって結構違いが出る気がします。
品種そのままにワイルドなタイプ、スパイスの香りが前に出る洗練されたタイプ、果実味がたっぷりのタイプ、
思わずお腹が減るような、酸味の豊かなタイプ。

今回の甲斐ノワールは非常に果実味や酸のバランスがよく、とても美味しいです。
2005年はキヨさんがワイナリーで偶然ゲットした代物だとのこと。貴重なストック放出、感謝です。

このあたりから、詳細は怪しいカンジ。キヨさんが書いた日記をもとに進めます。

「Soryu Premium カベルネソービニヨン2006 」

まだ樽の中で眠ってるワインを特別に持ってきたもらったものです。
以前にワイナリーで試飲させてもらったものと同じだと思うのですが、そのときと印象が違うような…。
比較的軽めの味わいで、今後が楽しみという印象でした。

「Soryu Brut Rose」

メルロとシャルドネをブレンドしたスパークリング。
やはり瓶内二次発酵ですが、こちらはシャンパーニュスタイルとのこと。
ということはブレンドは二次発酵の前ってことかな? 手が込んでいます。(確認してません。スミマセン。)

味わいはすっきりと爽やかな甘さが印象的。色もきれいです。『締め』にはぴったりの泡でした。

そしてこの後はなんと食後酒! うーん蒼龍葡萄酒、恐るべし。
これほどバラエティに富んだラインナップを造るのはさぞかし大変なはず。
鈴木さんに伺ってみたところ、ちょうど大きなレストランの厨房のように、
醸造チームも仕事の役割分担がはっきり決まっていて、
隣の人が何をやっているか分からないこともしばしばなんだそうです。

素人考えで「じゃあ、その仕事を一定の期間おきに順繰りにすれば、全員が全部の仕事を覚えられますね。」と聞いてみたところ、
「いやー自分も最初そう思ったんですけど、現場はそんな余裕ないですねー。」とのお答えが。
あの豊富なラインナップです。考えてみればそうですよね。
そのため醸造チームは誰か一人でも欠けてしまったら機能しない、ギリギリの状態なんだとか。
一人で造るのも、大勢で造るのも、ワイナリーはそれぞれが苦労を抱えているんですね。

話は戻ってデザートワイン、まずは「フリーズ甲州」。
冷凍濃縮の技術を用い、ぶどうの糖度を36度まで高めて仕込んだ甘口ワインです。
デザートワインとはいえ、甘さはすっきり。甲州の個性も魅力的なチャーミングなワインでした。

次はフォーティファイドワインの「マドゥーロ ヴィーニョ」。
しかし何でもありますね。本当に驚きます。
こちらの印象は軽いタッチのポートワイン。日本では珍しいタイプのお酒です。

そして「Chateau Soryu 甲州古酒」。

ヴィンテージは不明の古酒です。こちらははっきりと酸化のニュアンスが。まんまシェリーでした。

しかしよく飲みました。お隣のかたは「こんなに飲んだの生まれて初めて!」と言ってましたが、無理もありません。

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食後酒だけで3種類なんて、ヨーロッパの貴族もびっくりの豪華さです。

しかしなぜか会の後はワインバーにも。お隣の方からデクラセの赤ルロワなんてお宝ワインをいただきつつ、お疲れさま会です。
この日はたまたま翌日も横浜で用事があったため、例によってビジネスホテル格安プランで一泊。
翌朝は同宿した鈴木さんと中華街でお粥を食べた後、横浜スタジアム近くのスタバのテラス席でコーヒー。
「いやーリッチですねー。」
男二人でなんだか優雅な朝でした。
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by inwine | 2008-12-07 19:04 | 日本ワインを飲める店
下北沢・タンブラン 「国産ロゼを飲む会」
下北沢の「ワインカフェ・タンブラン」で行われた「国産ロゼを飲む会」に参加してきました。

メンバーはネットのコミュニティで集まったワイン好きの皆さん。10名近い賑わいです。
(私は某レストランガイドのサイト経由で参加したのですが、実は他の方は全員某SNSの仲間だそうです。)
趣味や関心を共有する人々が、こんな風にすぐに集まってわいわいとグラスを交わせるのですから
インターネットってホントに便利なツールだなーとつくづく思います。
今回は偶然、一度お会いした方がいらっしゃったのですが、その方以外とは全員初対面。
それでもいろんなお話で盛り上がることができました。

会場となった席は、以前に伺ったときにちょっと気になった店内奥の半個室。
十人弱が座れる、落ち着いた雰囲気のテーブルです。
照明も薄暗くてイイ感じ。でもそのせいか、写真はあまりうまく撮れませんでした。(涙)
なので、今回は写真は料理の一部のみです。

どのお皿も美味しくてボリュームも満点。


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カジュアルで楽しいメニューは健在でした。
ちなみに普段のワインリストはと見てみると… おお!増えています。
前に来た時は丹波ワインやダイヤモンド酒造なんかはなかったような気が…。(間違ってたらスミマセン。)
ウワサの「がんこおやじの手造りワイン」なんかもオンリストしていました。

オーナーの大場さんとも、ちょっとだけお話させていただいたのですが、
やはり「気軽に飲めて美味しいワイン」の品揃えを心がけていらっしゃるとのこと。
決して気取ることのない、まさに「ワインカフェ」の名にぴったりのお店です。

さて本題のロゼワインのラインナップは…

シャトーメルシャン / 穂坂のあわ 2007
丸藤葡萄酒 / ルバイヤート・ロゼ 2003
都農ワイン / キャンベル・アーリー ドライ 2007
シャトーメルシャン / ももいろメルロー 2007
フジッコワイナリー / カベルネ・ロゼ 2003
ココ・ファーム・ワイナリー / こころぜ 2006

ちなみに最後はそれいゆのルージュ・クサカベンヌを追加。
また大場さんからは鶴沼トラミーナを一杯サービスしていただきました。
ありがとうございます!

醸造法も、それぞれのワイナリーの中での位置づけもさまざまですが、
どれもそれぞれの持ち味を発揮した美味しいワインでした。
それにこんな風にロゼだけを一度に飲む機会はめったにありません。結構レアなのもあってヨカッタ。
主催者のみっちーさん、ロクにご挨拶もできませんでしたが、楽しい機会をありがとうございました。
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by inwine | 2008-10-24 17:29 | 日本ワインを飲める店
日本ワイン充実のお店 2軒
久々のブログ更新です。ずっとサボっててスミマセン。

今回は、日本ワインが飲めるお店を2軒。
まず最初は、水道橋の「ROBATA 美酒食堂 伊のマタギ」です。

お店は水道橋駅のすぐ近く。外観や店内の雰囲気は居酒屋っぽいカジュアルな雰囲気ですが、実は料理はゲームミート、つまりジビエが売りです。店名の「マタギ」ってそういう意味だったのねと納得。

メニューは「雲仙鹿ベーコンの炙り焼き」とか「蝦夷鹿ソーセージ たっぷり粒マスタード」、「甲州地鶏の刺身」「真鴨 腿肉の紹興酒漬け」などといかにもウマげなものばかり。「鹿スジ肉の煮込み」なんて珍しいモノもありました。冬になるとクマ肉(!)も登場するそうです。

残念ながら、この日は別の場所で食事をしたあとの来店だったので数品頼んだだけだったのですが、いつかガッツリ食べに来たいと思います。

ところで肝心のワインは?
お酒は「世界中のビールとワイン」が売りとのこと。『世界中のビール』…うーん、実に惹かれる言葉ですが、お目当てはやっぱり国産ワインです。

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ありました!

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写真の小布施、マルスのほかにも勝沼醸造、高畠ワインなどが充実。
今回はその中から、こいつを。

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フライドポテトをパクつきながら、いただきました。やっぱりウマイです。

お店の人にお話をうかがったところ、「日本ワインは昔はイメージが良くなかったけれど、今は良い作り手がたくさん出てきた。そのことを伝えたいので力を入れているんです。」とのこと。
「そうですよね~。」と思わずうなずくお話でした。
オンリストしているワインは、すべてみずから訪れたワイナリーのものばかりだそうです。

水道橋という意外な場所の隠れた名店。野球観戦、プロレス鑑賞のお帰りにはぜひ!



もう一軒は小田原。ウワサの回転寿司「すし兵衛 東町店」です。

ここは某ワインセミナーの会場として有名なお店。評判はかねがね聞いていて、機会があればぜひ訪れたいと思っていました。そんな折、近くに用事があったことを幸いにランチ潜入に成功です。

外観はどう見ても普通の回転寿司屋さん。

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そして中もやはり、回転レーンの内側に若い板さんが。アレ?でも…
いや、ちょっと待てよ、と前方の黒板に目を向けると、こんな文字が目に飛び込んできました。

ドイツ直送生ソーセージ
エスカルゴ
豚足の泡盛煮
やまゆり豚の角煮

やはり、ウワサは本当でした。そう、ココは驚きのメニューが楽しめるビックリ寿司屋さんなのです。
さらによくよく見てみると、ハモン・イベリコ・ベジョータやクラテッロ・デ・ジベッロなどの高級生ハムも揃ってます。すげえ。

そして肝心のワインは…。
壁にかかったボードによれば、この日のグラスワインは下記の通り。

<白>
ココファーム・農民ドライ
イケダワイナリー・樽熟甲州
小布施ワイナリー・小布施ブラン

<赤>
四恩醸造・窓辺 赤
小布施ワイナリー・小布施ルージュ
機山洋酒・キザンワイン赤


いいですねー。こちらもウワサ通りの充実ぶりです。

では、まずは寿司をつまみながら甲州でも、というわけで、コレ↓と

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こんなの↓で一杯。

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さすが小田原だけあって、寿司もそこらの回転寿司とはレベルが違う美味しさです。

早くもいい気分になりかけながら、お次はいよいよ黒板メニューへ。
「ホワイトアスパラガスのソテー ポーチドエッグのせ」です。

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合わせるのはこちらのワイン。

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うーん、ウマい…。ズバリいって幸せな気分です。

さらに次は「うずらのココットオーブン焼き」へと突入。

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一緒に飲んだのは小布施ルージュ。しかし、なんちゅう贅沢な昼食でしょうか。

ここでビールが飲みたくなり、本日の生ビールを。
この日はちょうど大好物のヒューガルテン白生でした。迷わず注文です。

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クー、うまい!

さらに調子に乗って中トロも。これがまた絶品。しかし良く食うね、オレも。

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いやー食った食った。「すみませーん、お茶ください。」と頼むと…

「申し訳ないですが、そこからお湯が出るんでティーバックを入れてください。」

この言葉ではっと気づきました。そうだ、ココ回転寿司だったんだっけ。

ホント、聞きしに勝るスゴイお店でした。
良く見ると、店内奥にはDRCの空きボトルが。どうなってるんでしょうか。
ちなみにワインは輸入モノも充実。この日のグラスワインはアントル・ドゥ・メールがオススメになってました。渋いです。

大満足で会計へ。正直、安いです。
こんな店、地元にあったらなあ。でも贅沢しすぎてヤバイか、などと考えながらお店を後にしました。

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実はお店へ行った後、この業態での営業を近々やめるかも、という話を耳にしました。
ホントだったら残念でなりません。ぜひもう一度行きたいと思ってたんですが…。
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by inwine | 2008-08-27 16:10 | 日本ワインを飲める店
「シャトレーゼ勝沼ワイナリー戸澤一幸氏を囲む会」二次会
横浜のワインダイニングmmで行われた、シャトレーゼ戸澤さんの会の二次会に行ってきました。(一次会はボヤボヤしてる間に売り切れ。さすがの人気です。)

2時間ほどの参加でしたが、初めてお会いする方々とも楽しくお話ができました。
しばらくして、主役の戸澤さんも登場。秘蔵のワインも持参です。

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コレ、なんと98年の甲斐ノワール。戸澤さん、ルバイヤート修行時代の作品です。

グラスに注いでもらい、鼻を近づけると…
スパイスや肉、そしてスモークの香りが豊満に立ち上ります。こりゃすごい~!どこの高級ローヌだっ!て感じでした。香りをずっとかいでいるだけで、うっとりしてくるワインです。もうほとんど蔵にも残ってないそうですが、日本ワインの貴重な歴史に立ち会えた気がします。誘ってもらってヨカッタ。

帰りぎわ、戸澤さんに「今の甲斐ノワールも10年寝かせたら、こんな風に熟成するんでしょうか?」とお聞きしたところ、「それはまだ誰にも分かりません。」との答えが。きっと今から何十年か過ぎた頃には、誰もが常識だと思ってることがいろいろと塗り替えられているのでしょう。日本ワイン、これからもますます楽しみです。

イヤー、それにしても横浜まで来た甲斐のあーる甲斐ノワールでした。ダジャレかよ。
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by inwine | 2008-07-31 17:06 | 日本ワインを飲める店
某所・レストランにて。

いやー、探せばいいお店ってあるもんです。

入店後「まずは泡を」ということで国産スパークリングをリクエストしてみたら、勧められたのが 四恩醸造のクレマチス白とリュミエール・ペティアン。おー、いいじゃん。今回はリュミエールをチョイスして乾杯!

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そしてオススメを聞きながら料理を決定。次はワインです。
「国産でピノはありますか」と聞いたところ…

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出ました! まさかのボー・ペイサージュ2006。
リリースパーティーで飲んだ時、「これでもう二度と飲めないかもな…」とすっかりあきらめていたのに、なんとひと月あまりで再会することができました。しかし、これを何気なく置いてるレストランがあるとは!

抜栓してもらいグラスに鼻を近づけると、リリースパーティーの時と同じ複雑かつ甘美な芳香が…。
ゆっくり変化を楽しみながら飲まないと、と思いつつもやっぱり前菜を食べる間に1本空いちゃいました。美味しいワインはホントに進むのが早いです。

2皿目は魚介系だったので「白をグラスで」とお願いすると持ってきてくれたのがコレ↓。

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うーん、充実してます。端っこにはイセハラの姿も。(ちなみにイセハラとクラレーゼはオススメグラスワインにもなってました。)

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迷いましたが、連れの「ドイツ系が飲みたい」というリクエストで、小布施ブランに決定。
しかしどれも空いてないのにホントに申し訳ないです。

そしてメインディッシュ。調子に乗ってきた我々は当然ながらワインを追加。
ワンパターンと言われそうですが、ここはやはりまたボー・ペイサージュを飲みたいところです。
再びお店の方に相談して、パーティーで強烈に印象に残っていたカベルネ・フラン「ラ・ボア」を頼むことにしました。

「1本じゃ多いですよね。デカンタにしましょうか?」
「ええー? いやー、それは悪いです。」
「構いませんよ。ピノ以外なら。」

すげえ!まさに太っ腹!
でも、それじゃさすがに悪いのでフルボトルを注文。というか1本飲みたいし。

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ゴキゲンで料理とワインを堪能し続けます。
ちなみに料理もユニークかつ、かなりのウマさ。そしてボリュームもスゴイです。

お店の方も感じの良い方で、国産ワインに関してアツい話をたくさん聞かせてくれました。

でも今回は「ボーペイサージュを置いてる店の情報は書いちゃダメ!」という地元ワイン仲間の言いつけに従って、お店の名前は伏せとくことにします。ゴメンナサイ。いずれまた別の機会に…。

店内にはこんな生ハムの雄姿も。

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さて、ラ・ボアも飲んでしまった我々はさらにグラスで赤を注文。
「いい加減にしろ」と言われそうですが、またまた「こんなのがありますよ」と持ってきてくれました。
(もちろん全部は飲んでません。)

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しかし、我ながらよく飲んだな~。自分でも書いててちょっと驚きました。
さらに最後にはこんなモノも登場。

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小布施ワイナリーの日本酒です。どんだけ飲むんだよ。

「じゃあ、そろそろ行くか!」と時計を見たら、もう12時過ぎ。いやー、楽しい一夜でした。
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by inwine | 2008-06-01 13:15 | 日本ワインを飲める店
「アサンブラージュの会」
横浜で行われた「アサンブラージュの会」へ行ってきました。
山梨の若い造り手さんたちを招いた国産ワインのイベントです。

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主催はいつもお世話になっているmimiさん主催の「わいんちゅ.com」、そして都内をはじめとしてオシャレなレストラン展開をするケーズカラナリープランニング・渡辺さんの「makersdinner.com」という二つのサイト。
飲食店でも酒屋さんでもワイナリーでもなく「飲み手」が中心となって開かれたところが、この会の最大の特徴です。普段、美味しいワインを享受する側が、積極的にこうした会を開くというのはまさに最高のレスポンスでしょう。うーん、さすがです!

今回の開催地は横浜。毎週土曜に3週にわたって開かれるのですが、私が参加したのは1週目と2週目です。
まず最初は関内の「軍鶏郭茶寮」。軍鶏とワインが売り物のお店です。
この会でもテーマは甲州と鶏、軍鶏のマリアージュ。
まず最初の料理は「尾張ふきと蓮根のおひたし」でした。

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苦味のあるフキや根菜のレンコンと甲州の組み合わせはある意味、王道。もちろん相性はバッチリです。春らしい食材で楽しいスタートとなりました。
さらに「二種の鶏 香味野菜ぽんず」「薩摩軍鶏の炭火焼」「炊き込みごはん」など美味な料理の連続。

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もちろんワインも負けていません。この日のワインリストは下記↓の通り。

ダイヤモンド酒造・甲州アマリージョ
甲斐ワイナリー・かざま甲州辛口・かざま甲州辛口2006
麻屋葡萄酒・麻屋甲州特別限定醸造2006
麻屋葡萄酒・麻屋甲州特別限定醸造2005
麻屋葡萄酒・麻屋甲州特別限定醸造2006
ダイヤモンド酒造・黄金の甲州

それぞれの造り手さんが気合を入れてもってきた自信作ばかり。これだけ甲州を並べて飲むと、当然のことながら同じ品種でも造りの違いがはっきりと分かります。

ほんのりと野趣を感じる軍鶏と甲州は新鮮な組み合わせ。たとえば鶏の香草焼きとサンセールなんかはウマウマな相性だけど、それの「和」版といったところです。

デザートには「白レバーのスモークとブルーチーズ ダイアモンドソース」なんていうのも。

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いわば和の「フォアグラ」ですが、味わいはよりさっぱり。フォアグラがあまり得意でない私も、とても美味しくいただきました。「黄金の甲州」、やっぱり食後酒にイイ感じです。

会場はお座敷でお隣さん同士の距離が近く、まるで宴会のよう。最初は知らないもの同士、すこーし硬い雰囲気でしたが、お酒が進むにつれてワイワイガヤガヤの大盛り上がりとなりました。

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席をあちこち回ってくる造り手さんとの距離も近く、突っ込んだ話もチョコチョコ出たりします。これはワイナリーめぐりをしていても、なかなかできない体験でしょう。わざわざ山梨に行かなくてもこんな「飲み会」ができるのですから、ファンにとってはたまらないはずです。

若い造り手の方々は個性もさまざまで、皆さん魅力的です。こうした会をきっかけに「人」という要因を通してワインに入っていく方も多いのではないでしょうか。

時間はあっという間に過ぎ、宴もたけなわの中、会は終了。二次会にも誘っていただいたのですが、今回は連れがいたこともあり断念。いい気分に酔っ払って電車に乗り込みました。

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翌週の会場は「コンズ・コーナー」。こちらは日本ワイン応援団のもう一人の中心人物、キヨさんが勤める店です。

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前回の参加ワイナリーは3社でしたが、今回は4人の造り手さんが参加。ワインも赤・白とりまぜたバラエティー豊かなラインナップです。

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料理のテーマは「洋食」。一発目は「海と里の前菜盛り合わせ」でした。なんとカツオのたたきと牛肉のたたきの盛り合わせという大胆な前菜。いきなり意表をつかれた感じです。
この日はなぜか妙に頭がぼんやりしていて、料理の写真は全部撮り忘れました…。カメラは持ってたのに。

ダイヤモンド酒造のワインビネガーのジュレがかかったサラダとか、葡萄の芽のフリット(プティヴェルドーやメルロー、シャルドネだそうです。山菜とはひと味違って美味しかった!)など気合の入ったユニークな料理が満載。メイン(?)のメンチカツにかかっていたデミグラスソースはベリーA仕込みでした。しかしなんといっても旨かったのはナポリタン。太めの麺にイイ感じにケチャップが絡んで抜群です。ナポリタンって単純な食べ物のように思われがちですが、意外と「美味い!」と思えるものは少ない。でもコレはお世辞抜きに美味しかったです。実は私、結構なナポリタン好きなんですが、通常メニューでも出しているんでしょうか。

日常のなにげないメニューとの組み合わせも、国産ワインにとっては大きなテーマのはず。「和食」ではなく、「日本の食卓」に合うワインは必ずマクロな需要があるような気がします。今回のテーマもとても共感できました。

ワインリストはこんな感じ↓。

rosado(ロゼ)2007 ダイヤモンド酒造
甲州2006 ドメーヌQ
甲州すめら 塩山洋酒
AWプラチナコレクション甲州2004 アルプスワイン
ますかっと・べりーA plus 2006 ダイヤモンド酒造
AWプラチナコレクションマスカットベリーA 2005R アルプスワイン
ピノノアール 2005 ドメーヌQ
ベリーアリカント大菩薩 塩山洋酒

初めて飲んだドメーヌQの甲州2006はエステルっぽい濃厚な香りと厚みのある甘さが印象的。造り手の久保寺さんの説明によれば、冷凍濃縮を行い、補糖はしていないそうです。ナルホド。
今回はベリーAのラインナップが特にバラエティ豊かでした。やはり前回の甲州同様、スタイルはさまざま。一緒のテーブルにはあまり国産ワインになじみがないという方もいらっしゃいましたが、ベリーA初体験だとしても固定したイメージを持つことはなかったのではないでしょうか。
個人的には「WプラチナコレクションマスカットベリーA 2005R」の大胆な樽づかいは少し衝撃的でした。

ピノノワールは普段、外国産ワインを飲む人にとってもなじみの深い品種。なので国産ワインへの入り口としても大事な役割があるような気がします。今回のワインも美味しかったけれど、今後にもますます期待したいところです。

会場は、やはりかなりざっくばらんな雰囲気で大盛況。造り手さんと熱心なファンたちの熱気が会場に溢れている感じです。スライドを使ったていねいなセミナーもあったのですが、ダイヤモンド酒造・雨宮さんの挨拶通り、ノリは完全なイケイケの飲み会です。

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最初にも書きましたが、飲み手側のアクションとして催されたこの企画、すばらしい試みだと思います。もちろんその分、見えないところでの苦労も多かったはず。

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主催者の皆さん、本当にお疲れさまでした!
またの企画を楽しみにしています!!
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by inwine | 2008-05-19 14:37 | 日本ワインを飲める店