カテゴリ:ワイナリー訪問( 58 )
山梨ワイン 2008年収穫

勝沼収穫隊隊長・キヨさんの招集がかかり、今度は山梨ワインのカベルネ・ソーヴィニヨン収穫に参加してきました。


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今回、作業した七俵地畑は自然の形でぶどうを育てるビオ・ディナミの手法を採用。月の満ち欠けなどを顧慮した「ビオカレンダー」に基づき、実の作業に適した「実の日」に収穫が行われます。
この日、作業に参加したのはなんと総勢30人近く。幸い天気にも恵まれ、作業は順調に進みました。

作業中には、こんなモノも発見。

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黒い実をつけたカベルネの中に、ひょっこりと顔を出した白ぶどう。いわゆる『突然変異』です。なんだかオソロシげな言葉ですが、ぶどう栽培の現場では別に珍しいことではないようです。ピノ・ブラン、ピノ・グリなど、突然変異によって生まれた種が別の品種として広く普及する例も少なくありません。 実際、オーストラリアではカベルネの突然変異種を繁殖させた例もあるとのこと。

昼食時にはワイナリーの野沢さんに、セラーに眠る貴重なワインを何本も出していただきました。

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おかず豊富な豪華弁当をご馳走になりながら、参加者全員で飲み比べ。カベルネと唐揚げ、カキフライとシャルドネのマリアージュです。ワインはどれもすばらしく美味しかったのですが、さすがに昼からガブ飲みするわけにはいきません。グッと我慢して午後の作業に臨みました。(といいつつ、4~5杯は飲んだような…)

シルバー人材センターからの方々も含めた全員で力を結集。無事、夕方までに収穫作業は終了しました!
作業後の畑はこんなカンジ。

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このぶどうたちがワインになる日も楽しみです。

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作業の後は高速バスで帰宅。今日も風呂→ビールで仕上げとなりました。ぷはー、最高。
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by inwine | 2008-10-08 16:03 | ワイナリー訪問
シャトレーゼ勝沼ワイナリー 2008年収穫<その2>
先日に引き続き、シャトレーゼ勝沼ワイナリーの収穫をお手伝いしてきました。
今回、作業したのはまず女菱のメルロ。

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私がお邪魔した前日は祭日で、十数人の方が収穫に参加されたそうです。
しかし平日のこの日は、なんと手伝い組は私一人。栽培担当・矢崎さんの指揮のもと、本職の方々とともに作業に臨みました。

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矢崎さんのご実家は塩山のぶどう農家。県内で農業を学んだ後、シャトレーゼに入社して3年目から畑一筋とのことです。
「それじゃ○○さん、今度は××しましょう!」と必ず相手の名前を呼びながら、元気よく指示を出される姿がとても印象的でした。

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ちなみに「日本のワイナリーに行こう 2007」(今出ている号のひとつ前)の表紙には、収穫後のぶどうを抱えた矢崎さんの笑顔がでっかく載っています。

昼食はワイナリーとは別の場所にある事務所にて。食事の後は、ここでしばしゴロ寝です。

午後も総勢5人で作業を進め、なんとか夕方前にメルロの収穫を終了しました。
その後はセミヨンの病果を取り除く作業。収穫はもうまもなくのようです。

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一粒いただいて口に入れたら… 甘い!
ベタベタしないすっきりした甘さが印象的な、シャトレーゼの甘口ワインがすぐに頭に浮かびました。

ほんの少しにわか雨に降られた後、5時に作業は終了。
ワイナリーに戻ってしばらくすると、1日いろいろな仕事に忙殺されていた工場長・戸澤さんも戻りました。

高速バスを待つ間に収穫や醸造についてうかがったのですが、印象的だったのはソーヴィニヨン・ブランのお話。
2007年のワインはあちこちで取り上げられ話題になりましたが、戸澤さんはまだ納得いっていないそうです。
「始めたばかりなんだから、まだ伸びるチャンスはあるはず」と今年は収穫時期を少し遅らせて、醸造のスタイルも少し変えるつもりだと話してくれました。

品種独特の爽やかなハーブ香とすっきり&フルーティな味わいが本当に美味しかった2007年ですが、戸澤さんは「もう少しボディがあれば、さらに良くなる」と語ります。
しかし今年は天候がなかなか難しく、収穫を遅らせるのには勇気も必要なはず。
「台風が来ないことを願ってます」と笑う戸澤さん。「ただワインを造って売るだけじゃつまらない」と常々口にしている通りのチャレンジャー精神です。

今年仕込んだばかりのメルロ(まだMLF前)も3種類 味見させていただきました。

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どれもすばらしいポテンシャルを感じさせる味わいです。ぶどうは女菱と横町の畑から。同じ品種ですが、それぞれの個性がはっきりと出ています。
特に女菱のぶどうは先日、私も収穫に参加した時のもの。感激もひとしおですが、そんなひいき目(?)を差し引いても、本当に美味しい!
今年は気候の面で何かと難しいことが多かったようですが、ワインの出来には何の心配もいらないようです。

その後バス停まで送ってもらい、帰宅。ちょっといいオミヤゲもいただきました。
ワインとぶどうのために身を捧げた1日なのに、作業の後はなぜこんなにもビールがウマいんでしょうか。ワインの神様、スマン。
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by inwine | 2008-09-25 07:04 | ワイナリー訪問
シャトレーゼ勝沼ワイナリー 2008年収穫
シャトレーゼ勝沼ワイナリーのシャルドネとメルロの収穫に参加してきました。
幸い天気にも恵まれ、作業は午前9時過ぎからスタート。
本当はソーヴィニヨン・ブランの収穫を行うはずだったのですが、最終的な判断でこの2品種になりました。

7月に見に来た時は結実したばかりだったぶどうの実は、こんなにしっかりと成長を遂げていました。(左が7月、右が今回の写真です)


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一粒もらったメルロを口に入れると、かなりの甘さ。食べてもこんなにおいしいとは。

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車道からは、エンジン付きトロッコ(?「モノカー」というらしい)で畑へ。

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実るぶどうの中を爆音ととともに上がっていきます。頭上はこんな感じにスレスレ。

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おー楽しいじゃん、と思ってたら、なんと途中で急降下するという衝撃事態が。明らかに私の体重超過です。スマン。

シャトレーゼのスタッフ、矢崎さんによれば今年はクマやシカも出没したとのこと。害虫の被害だとばかり思っていたら、実はシカが食べ荒らしていた、なんてこともあったそうです。

いよいよ作業開始。
状態を一房ずつチェックしながら、問題のありそうな部分は落としていきます。写真は収穫中の工場長、戸澤さん。

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房を枝から切り離した時に伝わってくる、軽いながらもしっかりとした重み。どんなものであれ、野菜や果実の重量感は人工物とはどこか決定的に違います。
そして白葡萄、黒葡萄それぞれの美しい色づき。実際は「白」や「黒」という単純な色合いとはかけ離れた、農作物ならではの精妙な色彩です。
収穫作業は想像していた以上に楽しい体験でした。

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慣れていくうちに、作業はだんだんルーティン化しそうになります。けれどそのたびに「これがワインになる」という事実が頭に浮かび、身が引き締まりました。

今回、収穫したシャルドネは垣根、メルロは棚。
仕立て方のそれぞれの利点は置いておき、収穫の際、この二つで差が出るのは「日差し」と「蚊」です。
棚の方は照りつける日光を遮ってくれる反面、蚊が容赦なく襲ってきます。ちなみに収穫隊隊長のキヨさんは背中を何度も刺されていました。(なぜ背中?)
私も結構な被害を受けたのですが、参ったのは顔を集中的に狙われたこと。原因はたぶん、手などには虫除けスプレーをつけたせいです。別に少々刺されても構わないのですが、顔に「プ~ン」と例の音を立てて寄ってこられると、さすがに振り払いたくなります。

途中、戸澤さんが鼻血を出すハプニングも。ハンカチで血を抑える姿をたくさんのカメラが取り囲みました。さすがは注目の若手醸造家。スターです。

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一同、夕方6時近くまで頑張ったのですが、女菱の畑はやはり広かった。残念ながら完全制覇には一歩及ばず、終了となりました。仕事を終え、全員で斜面を降りながら見た夕焼けは言葉にはできないような絶景でした。

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作業の後は焼肉屋さんで打ち上げ。ここでは山梨ワインの野沢さんやアルプスワインの前島さんも合流。
ぶどうの収穫も楽しかったけれど、醸造家の方々との話は別の意味で大きな収穫でした。

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戸澤さんには大小いろいろな意味で今後の展望をお話いただき、現在の葛藤もお聞きしました。また野沢さんとのお話の中からは、ご自身のワイン造りへの高いプライドがひしひしと伝わってきました。そして前島さんにはこのブログの感想までお聞きすることができました。「こんな熊みたいな人が書いてるとはね」とお褒めいただき、うれしかったです。

醸造家の方とお会いするたびに感銘を受けるのは、彼らの仕事への真摯さと誇りです。それぞれ個性豊かな人々ばかりですが、ワイン造りへの目線にブレはありません。
饒舌な言葉で語る人や口数少ない人、斜に構える人や熱い説明をしてくれる人。ワイン造りに携わる人々にはさまざまなタイプがいますが、「このワインは…」とみずからの作品を語りだす時、どの方も目は真剣そのものです。

その表情は、人ごとのように言い訳を重ねる食品偽装会社の社長のちょうど対極にあるような気がします。安易に「食の安全」など語るつもりはありませんが、私が日本のワインに惹かれる理由はその「真摯さ」にもあるのかもしれません。

焼肉の後はカラオケ、そして石和のスーパー温泉へ。3月の「甲斐vin」以来です。着いたときはややフラフラ。翌朝、またしても私は一足お先に失礼しました。キヨさん、楽しい機会に感謝です。そして一緒に作業した皆さん、お疲れ様でした!
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by inwine | 2008-09-15 10:30 | ワイナリー訪問
梅雨晴れの日、山梨へ。<2>
シャトー酒折にすっかり長居させていただいた後は、勝沼のシャトレーゼへ。電話は入れておいたものの、約束の時間にはすっかり大遅刻。スミマセン…。

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待っていただいていた工場長・戸澤さんに早速、自社畑を案内してもらいました。

まずは鳥居平の畑へ。例の「鳥居」を真下から仰ぐようなすばらしい場所です。

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この日はまさに梅雨晴れ。カッと照りつける日差しの中、シャルドネはここまで結実していました。(ちなみにこの日は6月半ば。今はもっと成長しているはずです。)

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きれいに手を入れられた垣根のぶどう樹がずらりと並びます。品種はシャルドネ、メルロ、カベルネ、甲斐ノワールなどさまざま。実験的に植えている品種もいくつかありました。もちろんこの時期、ぶどうの生育具合は品種によってかなり異なっています。

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今年の畑の様子を聞いてみたところ、春先に寒かった点が気にかかるとのこと。今後の影響が心配です。しかしぶどうの成長はまだまだこれから。今から3か月後、どんな果実が実っているのかはまだ誰にも分かりません。

端正な畑の様子からは、戸澤さんの人柄や想いが伝わってくるようです。

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シャトレーゼのワインはさまざまな種類がリリースされていますが、私はどのワインにも共通したエレガントさをいつも感じます。今回、拝見させていただいた畑にも、ワインを飲んだときと同じ印象が頭に浮かびました。
畑にいるときが一番楽しい、という戸澤さん。今回もたまらないという感じで葉を落としていました。

ひと通り畑の中を見せていただき、次は女菱の畑へ。
こちらは「壮大」という言葉がぴったりくる広大な急斜面。生半可な覚悟では登れない険しさです。

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広さは約1ヘクタール。圧倒されるような雄大さでした。ソービニヨン・ブランをはじめとする海外品種、それにデラウェアの樹が並びます。

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こちらは鳥居平とは違い、かなり下草が生い茂ったままでした。こっちの方まではまだ手が回らない状態だそうです。誘引作業もこれから。「そろそろやらないとヤバいですね。」とのことでした。

先日、テレビの取材が来たときの裏話なんかもチラッと聞きながら、ここでもじっくりと結実の様子を見学。

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そして再び、ワイナリーへ。

以前に飲んで美味しさに驚いた2001年のメルローについてお聞きしたところ、「あれは特別なワインでした。」とのこと。うーん、やっぱり。ウマかったもんなー。でも個人的には2004年も負けない美味しさだと思います。

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何種類ものワインを試飲させてもらいながら、改めてこのワイナリーの魅力を再確認できた気がします。メルロとソービニヨン・ブランは以前から大好きでしたが、今回は甲州とシャルドネを購入。どちらも品種の個性が素直に引き出された繊細なワインでした。

帰りは高速バスの停留所まで車で送っていただきました。何から何まで感謝感謝です。

バスに乗ってしまえば、自宅近くまで約1時間。そのあと全員で夜中まで国産ワインを飲みまくりです。マンチーナのお二人も楽しんでもらえたようで、ホントに充実した一日でした。あちこち巡るのもいいけど、こんな風に集中して、見学させてもらうのも最高!井島さん、戸澤さん、ありがとうございました!
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by INWINE | 2008-07-03 18:15 | ワイナリー訪問
梅雨晴れの日、山梨へ。<1>
しばらくぶりに山梨方面へ行ってきました。今回は、普段仲良くさせてもらっている仙川のイタリアンレストラン「ラ・マンチーナ」のシェフとサービスの方も一緒です。私の洗脳作戦(?)の効果もあってか、近頃、国産ワインに興味をお持ちのお二人。梅雨の晴れ間となった定休日に、一緒にかいじに乗り込みました。

まずは勝沼ではなく石和温泉駅へ。目指すはシャトー酒折です。この時期、高台にあるシャトーの周囲は豊かな緑に包まれていました。

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今は梅酒の仕込みの真っ最中という井島さんに、醸造設備を案内してもらいました。(お忙しい中、ホントにありがとうございました。)以前に訪れたときは上階からガラス越しに見るだけだったのですが、今回は間近で見せていただけます。

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発酵タンクから温度管理システム、さらに酵母や酸化防止剤まで。醸造現場の最前線との対面はワクワクするような体験です。

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このプラスチックケースのような箱はなんと発酵槽。アメリカ製だそうです。

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下の写真は、貯蔵タンク内にあるワインの酸化を防ぐための「ドライアイス製造機」。

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実際に入れるところまで目撃です。

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しかし何よりも感銘を受けたのは、井島さんのお話。

シャトー酒折では低価格帯のワイン(特に甲州)を、大規模な生産体制で市場に送り出すことを重要なテーマとしています。こうしたスタンスに立つことで国産ワインの普及・浸透を物量的な面から支え、さらには栽培規模の減少が続く甲州ぶどうの引き受け先という役目を担っているわけです。
少量生産の、いわゆるブティックワインのメーカーとは正反対ともいえる立場ですが、現在のワイン産業の中でこうした役割はとても重要な意味を持っているはず。

「日本では、ものすごい量のビールや発泡酒が消費されている。でもワインの年間消費量は平均で2~3本。この数字を何とか上げたいんです。」
そのため1000円台のリーズナブルな価格帯の甲州は、とても大きな意味を持つ商品だといいます。

醸造において井島さんが目指すのは、雑菌などの不要な要素を徹底的に排除すること。「これがウチの心臓部です。」と誇らしげに指差す先には、細かく分解した機器の部品ひとつひとつを、何種類もの薬品で洗浄する光景がありました。こうしたクリーンな環境を作ることで、亜硫酸の添加量も減らせるそうです。

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「醸造過程で余計なモノが入らないから、ワインにはその年のぶどうの個性がはっきりと現れます。」と井島さん。生産量という課題もあるため、ぶどうの選別という点ではある程度の限界もありますが、その分を醸造でカバーするというスタンスは潔く、そして明快です。

農薬や酸化防止剤に関する考え方もワイン同様、クリアそのもの。
「完全なノンボルドーやSO2無添加など「何も使わない」という制限的な考え方は最初からしません。必要なモノは必要な分だけ使う。」
醸造に関する新しいテクノロジーについても、頭から否定するようなことはせず、良いものがあれば積極的に取り入れていく姿勢です。この日も試験的に使ったという酵母の栄養剤を見せてもらいました。

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前述した自家製ドライアイスも、井島さんが海外で研修した際にヒントを得たアイデアだそうです。

設備の見学後はセラーで試飲もさせていただきました。
樽の中で眠っていたマスカットベリーAは、見事に熟成しています。
そしてキュヴェ・イケガワも。

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ひっそりと暗い地下セラーで試飲をしながら、話題は栽培家の池川仁氏のお話に。

「日本には日本の土壌・気候に合ったぶどうの育て方があって、すべてが西欧の教科書通りにはいかない。池川さんにはそれが分かっているんです。」

高品質のベリーAを生み出すメソッドが他のワイン用品種でも応用できるなら、日本のワインは今後、さらに大きな飛躍を遂げるかもしれません。

最後はカウンターで、数種類の甲州やベリーAを試飲。何から何までお世話になりっぱなしです。
お話を伺いながら味わっている途中、観光バスが到着。フロアはあっという間に大勢のツアー客で一杯になりました。その大半の人は普段、あまりワインとはなじみがないはず。こうした機会を通じて、国産ワインに触れる人々は確実に増えているわけです。

お忙しい中、井島さんには3時間近くも案内をしていただき、恐縮するばかりでした。
「今度は畑も」という言葉までいただきながら、魅惑の社会科見学は終了。井島さんの人柄に改めて魅了された気がします。

さあ、次はシャトレーゼへ! (続く)
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by inwine | 2008-06-25 17:23 | ワイナリー訪問
山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その7>
まるき葡萄酒もやはり長い伝統を持つワイナリー。

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「フランスへ旅立ち、日本に醸造技術をもたらした2人の青年」の話は国産ワインの起源として非常に有名ですが、その2人のうちの1人、土屋龍憲がこのワイナリーの創始者です。

ここでも予約をすればしっかり見学できるのですが、ふらりと訪ねたうえにもう夕方です。試飲だけお願いして帰るつもりでした。
味見をしたのは数種類。こちらでも甲州に力を入れているようです。赤白いろいろ飲ませてもらううちに実はこんなのも、と出していただいたのが山ソービニオン。山ぶどうとカベルネをかけ合わせた品種です。飲んでみると予想以上に洗練された味わい。野性味が強いのではという想像に反して、バランスの良いきれいなワインでした。でも残念ながら、こちらもやはり完売していました。人気商品なのでリリース後しばらくで売り切れてしまうそうです。うーん、またもやこのパターン。ボヤボヤできません。

意外といえば、「スモークド・タクアン」。ワインに合うんですよ、とお勧めされました。
ワインビネガーなどで味付けしたものを、ぶどうの木などを使って燻製したものだそうです。

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まずは試食用に用意されたタクワンをひと口。あ、確かに燻製の香りがして美味しいです。でも、これがワインと?
半信半疑のまま、次にベリーAのワインを飲んでみます。すると… 
不思議なことにホントに合いました。
これは面白い。ウチでも試してみようと、ワインと一緒にタクワンも購入することに。

いろいろと話が進むうちに、「蔵も見てみます?」とのお言葉が。貴重な機会なので、もちろんお願いすることにしました。作業中の畑(垣根です)の前を通り、発酵タンクの脇を抜けて貯蔵庫へ。

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そこには膨大な数のボトルがありました。
さらに棚の前の文字を見てびっくり。ドイツ品種を中心に1950年代のワインが山積みになっています。

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ボトルを見せてもらったのですが、中のワインは褐色にもなっておらず、澄み切った色です。
スゴイです。さすがは伝説の青年のワイナリー。いいモノを見せてもらいました。

畑を抜ける近道を教えてもらい、20号沿いのJAへ。ここでほうとうと野菜を買って帰るのがすっかり定番コースです。
高速バスの停留所へ歩く間に、空にはやはり月が。12月の寒さはちょっとこたえました。

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by inwine | 2007-12-29 14:23 | ワイナリー訪問
山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その6>

訪れるたびに、勝沼の風景にはどこか懐かしさを覚えます。

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穏やかでありながらも決して寂れているわけではなく、人々の生活の匂いがはっきり感じられる街並み。
個人的な記憶ですが、子供の頃、夏休みのたびに行った箱根の雰囲気によく似ている気がします。

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次から次へとワイナリーをめぐる間にも、いろいろな日常の風景が目にとまりました。

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しかし日が短いこの季節、のんびりとはしていられません。次の目的地、まるき葡萄酒へと急ぎます。
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by inwine | 2007-12-28 19:32 | ワイナリー訪問
山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その5>
てくてく歩いて、次に到着したのはルミエール
長い伝統を持つワイナリーですが、近年は自然農法を導入。さらに注目を集めています。
予約をすればきちんと見学ができるはずですが、今回は試飲のみでうかがいました。

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入り口を入るとすぐに試飲コーナー。早速、お願いします。

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室内には豊富な種類のワインが陳列されています。壁にはワイナリーの歴史を物語る資料も展示されていました。

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気になったのはまず「甲州 シュール・リー2006」。甲州の特徴はよく感じられるのですが、なんだかひと味違う。旨みがしっかりありつつも、キリっとしているというか。
あちこち飲み回っていたため、この頃にはやや酔いが回ってきてました。でも、ともかく自分の舌を信じてこれを購入。それから「石蔵和飲マスカットベイリー 2006」も一緒に買いました。後から知ったんですが、「石蔵」って石の発酵タンクのことだそうです。

さて、そろそろ日も傾いてきました。先を急がないと。

次に向かったのは勝沼醸造

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試飲用の建物は伝統と新しさが同居したようなお洒落な造り。中もなかなかカッコイイです。

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窓の外には自社畑が広がっていました。

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ラインナップで特徴的なのは、なんといっても甲州ワインの種類の豊富さ。ざっと見たところでも10種ほどはありそうです。一部シャルドネのワインも造っているようですが、甲州というぶどうにかける情熱が伝わってくるようでした。氷結醸造の手法を用いた甘口など、ユニークなワインもあります。
試飲をお願いした方によれば、「ウチの社長はとにかく人のやってないことをやるんですよ。」とのこと。「ラベルにも『山梨のぶどうを使用』とかの説明はわざわざ書いてないんです。」と教えてくれました。なるほどデザインもかなり画期的です。

いろいろと味見させてもらいながら、ワイン造りのご苦労などをお聞きして小一時間。
「ホントは『アルガブランカ イセハラ』っていうのが一番美味しいんです。もう売り切れでここにはないけど、特約店には残ってると思うから探してみて。」と言われました。残念。
「今日は無理に買わなくてもいいんですよ。」と言ってくれましたが、せっかくなので「アルガーノ ブラン樽熟成 2006」と「アルガブランカ ピッパ2004」を購入。どちらもしっかりしたタイプの甲州です。そういえばワインの名前も他のワイナリーとは一風違います。

グラスのギャラリーへもどうぞ、との言葉に誘われて2階へ。屋根裏のようなひんやりとした空間にテーブルが置かれ、両脇にはリーデルのグラスがずらりと並んでいます。面白い場所でした。

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ここにも歴史をたどれる貴重な展示物が。

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さて、ワイナリーめぐりもいよいよ終盤。次が最後の目的地です。
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by inwine | 2007-12-28 15:46 | ワイナリー訪問
山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その4>
山梨市から勝沼へ。
勝沼の最寄駅は一応「勝沼ぶどう郷」駅ですが、路線は東へ迂回するようにぐるりと回りこんでいるので、実は山梨市駅からでも直線距離はそう遠くありません。
しかし今回行くルートはぶどう郷駅経由が早そうだったため、電車に乗り込みました。

最初に到着したのはシャンモリワイナリーこと盛田甲州ワイナリー。ソニー・盛田昭夫氏の実家筋のワイナリーとして有名なところです。併設のレストランで昼食をとり、見学もさせていただきました。

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こちらの見学コースには受付などはありません。無人の入口で記名をした後、説明が書かれたプラケースを持って、自由にコースを歩いてまわるシステムです。

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以前に行ったシャトー酒折ではNHKの見学コースを連想したのですが、今回は何だか社内健康診断を思い出しました。カルテを持って視力やレントゲンなどの各部屋を回るアレです。

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外の通路から室内の渡り廊下風の通路へ。ここからガラス越しに設備を見学していきます。機械の前には詳細な説明があり、何を行う設備か一目瞭然です。

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通路を抜けると試飲と販売コーナーに到着します。
ワイナリー見学といってもスタイルはさまざま。ちょっと味気ないような気もしますが、団体のお客さんなどにとっては、こうしたシステムはきっとありがたいはずです。



さて次に向かったのは、すぐ真向かいにあるシャトレーゼ 勝沼ワイナリー
工場長の戸澤さんとは平塚でのワイン会とワインフェスでお会いしています。

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入り口を入るとすぐに試飲コーナー。なんと対応していたのは戸澤さんご本人でした。

ご挨拶をすると、「ブログ見ましたよ。」の嬉しいお言葉が。感謝しつつ、早速試飲をお願いしました。
こちらのワイナリーでは日本品種から海外品種まで幅広く扱っていますが、どのワインにも共通したスタイルがあるように思えます。それはスマートなエレガントさ。決してパワフルなだけではない、過剰さを排した美学を感じる気がします。

ソーヴィニヨン・ブランはすべて鳥居平の畑。2002,2006,2007を試飲させてもらったのですが、見事に個性が違います。2002年の洗練されたスタイル、2006年の力強さ、2007年の非常に独特な香りと味わい。そのどれもが見事な完成度で、ソーヴィニヨン・ブランの特性もしっかり体現しています。ニュージーランドのワイン関係者に飲んでもらったところ、「よくできているが、古いスタイルだね。」と言われたそうです。確かに柑橘系のフルーティな風味が突出したニュージーランドのワインとは少し違いますが、ある意味ではこちらが王道なのかもしれません。本当にどれも美味しい!

現在はプティ・ヴェルドーやイタリア品種なども実験的に栽培中とのこと。現在の品種のさらなる充実を図りつつ、未来への目配りも怠っていないようです。今後もますます目を離せません。

戸澤さんのお話は例によってとても興味深く、調子に乗って10種類以上も試飲。

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さらにちょっとスペシャルなワインも2種類、特別に飲ませてもらいました。貴重なモノをありがとうございます!こちらも発見のあるワインでした。

ここでも正月用のワインをたくさん買い込みました。じっくり飲むのが楽しみです。
さて、次の目的地へ。今度はルミエールに向かいます。
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by inwine | 2007-12-27 15:12 | ワイナリー訪問
山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その3>

金井醸造場から駅までは十数分。広い国道に沿って歩いていく道のりです。
途中には万力公園や笛吹川などがあり、なかなかの風情。


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勝沼の雰囲気とは少し違いますが、この辺りも新しい風景と昔ながらの自然が重なり合うように広がっています。
車が頻繁に行きかう国道を少し入ると、民家や小さな商店が並ぶ小道へ。
国道の脇には平行する形でJRの線路が伸びており、ときおり長い貨車を引いた貨物列車が悠然と目の前を通り過ぎていきました。


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次の行き先は旭洋酒。こちらは10月にも訪れたばかりなので今回は試飲などはせず、正月用のワインを買いに立ち寄るだけのつもりです。蔵にいらっしゃるか電話で確認してから向かいました。

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出てきていただいたのは奥様の鈴木順子さんでした。前回の訪問を覚えていてくださったようです。そのまま軽く立ち話。
「お正月におせちと一緒に日本のワインを飲むって方、結構多いんですよね。」なんて話から、
甲斐ノワールは中華に合うのでは、という話も聞かせてくれました。そういえばワインフェスの時、ご主人の剛さんは「甲斐ノワールはアメリカ人にも評判がいいんですよ。」とおっしゃってました。「日本にしかない品種だから珍しいのかな」と剛さんは言っていましたが、優しい味わいのため、いろいろな食事にあわせやすいのも魅力なのでしょう。ウチのおせちとの相性はどうでしょうか?楽しみです。

旭洋酒さんを出た後は、再び駅まで歩きました。次は勝沼へ移動です。
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by inwine | 2007-12-26 15:46 | ワイナリー訪問