カテゴリ:ワイナリー訪問( 58 )
長野 『安曇野ワイナリー』

長野県安曇野市の安曇野ワイナリーへ行ってきました。
先日飲んだメルロのロゼがとても美味しかったので、気になっていたワイナリーです。

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道路から入口に入ると、まずレストラン。
奥に入ると葡萄畑が広がり、さらに奥にショップや醸造施設が並んでいます。
とても整然としたレイアウトで敷地も広く、開放感があって気持ちの良い空間です。

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そもそもの歴史は1981年にさかのぼりますが、今の体制は昨年からスタートしたばかり。
スタッフも施設も自社畑も、そしてもちろんワインも真っさらな新しいワイナリーです。

今回、案内をしていただいたのは醸造・栽培担当の加藤さん。
以前は信濃ワイン、山辺ワイナリーにいらっしゃったそうです。

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お忙しい中、お時間を割いていただくことができました。
まずは畑を見せてもらうことに。

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一面に広がる垣根畑はほとんどがメルロとシャルドネ。
昨年のオープンとほぼ同時に植えられたばかりです。
当然、まだワインを造ることはできませんが、
これからワイナリーの未来を背負って立つはずの大事な樹たちです。

目についたのは樹の周囲の白い砂利。
根元を覆うように敷き詰められています。

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これはいわゆるカバープラントの役割をもたせているそうですが
砂利のミネラル分が畑にどんな効果をもたらすか。
加藤さんも結果が楽しみだそうです。
一方、通り道にあたる部分には芝状の下草が。
きれいに手を入れられたその姿からは、スタッフの期待が伝わってくるかのようです。

この畑の葡萄を使った仕込みは早ければ来年から。
どんなワインが生まれるのでしょうか。
できればワタシも記念すべき第一歩を味わってみたいと思いました。

先ほども書きましたが、植樹が行われたのはワイナリーオープンの直前。
さまざまな仕事を並行してこなさなければならず、当時は忙しくて大変だったとのこと。
ワイナリーはどこもスタッフの数は決して多くはありません。
安曇野ワイナリーも醸造・栽培も2~3人ですべてをこなしています。
「畑は今の規模でいっぱいいっぱい。
 これ以上広げるなら、人も増やさないと無理ですね。」と加藤さん。

実は畑の一番奥には、カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールの苗木も。
今年植えたばかりとのことで、まだまだ赤ちゃんといったところでしょうか。
こちらも来年、発芽して新しいスタートを切るはずです。

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ワタシが訪れたのは12月初旬。
もうレストランも閉まり、オフシーズンですが
案内をしてもらってる間にも観光バスが到着。
たくさんの人がショップや畑に押し寄せていました。

畑の後はセラーと醸造施設を見学。
まず樽貯蔵中のメルロとシャルドネを試飲させていただきました。

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これが抜群にウマイ!
いずれも果実味と酸が実にキレイで、
エレガントさを大事にする造りの姿勢がビンビン伝わってきます。

樽発酵のシャルドネはまだ発酵が終わったばかりでしたが
もう完全にスタイルがまとまっており、このまま瓶詰めしてもいいのでは?と
思ってしまうほどでした。
これはリリースされたら必ず買わないと。

こちらは醸造と貯蔵兼用で使用しているタンク。
なんとビールのタンクを流用しているそうです。

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「温度管理がしやすくて、白ワインにはなかなか使いやすいんですよ」と
教えてくれました。なんだか目からウロコです。
地ビールの施設を使ってワイン造り、なんてことももしかしたら可能なんでしょうか。


ところで、以前ワタシが飲んだ「メルロ・ロゼ」は
ワイン用葡萄栽培の新たな試みで知られる、角藤農園の葡萄を使ったものだと教えていただきました。
「セニエじゃないかも」なんて書きましたが、セニエだそうです。スミマセン。
セニエであんな美味しいなら、赤はいったいどんな味なんでしょう。飲んでみたい!

最後はショップに戻り、試飲スペースで試飲を。
スタートしたばかりでアイテム数は決して多くはありませんが
醸造技術の確かさがうかがえるワインばかり。

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特にシャルドネは独特の伸びやかな酸が魅力的でした。

加藤さんには長い時間、お付き合いいただき
また貴重なワインも飲ませていただくことができました。
本当にありがとうございます。
いずれまたおうかがいしたいと思います!

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『Chardonnay Light barrel aging(シャルドネ ライトバレルエイジング)』

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「ライトバレルエイジング」とは少しだけ樽で寝かせたという意味だそう。

搾ったレモンのような、ほのかな柑橘の香りと穏やかな樽香。
酸の豊かさをイメージさせる爽やかな印象。

口に含むと、果実味はやや控えめだが、やはり酸が一本芯が通っていて美味しい。
葡萄の凝縮感がもう少しあれば完璧だけれど、
食中酒としてきちんと主張がありながらも
過剰に目立ちすぎず、いろいろな料理に合わせて楽しむことができそう。
ちなみに今回はこんなモノと一緒に。

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もちろん今も十分に美味しいんですが、
自社畑の葡萄が豊かに実ったとき、このワインは間違いなくより進化を遂げるはず。
そのイメージをはっきりと感じることができた気がします。
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by inwine | 2009-12-16 13:24 | ワイナリー訪問
新潟 『岩の原葡萄園』

新潟のワイナリー、最後は岩の原葡萄園へ。
マスカット・ベリーAの交配などで知られる川上善兵衛が創業。
さまざまな歴史を経て、今に至るワイナリーです。

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今年の国産ワインコンクールでは、『マスカット・ベーリーA 2007』が
「国内改良等品種」部門で史上初の金賞を獲得。
さらに別銘柄も銀賞・銅賞を同時受賞したことが話題になりました。

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JR高田駅から路線バスに乗り、約30分。
道中には『岩の原葡萄園 一号石蔵・文化財』などの案内板も見えます。

案内をしていただいたのは、営業部の鋤柄さん。
石蔵の前で、川上善兵衛の功績やワイナリーの歴史について
簡単な説明をしてもらいました。

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「今、川上善兵衛はワイン用葡萄の交配をした人物として知られていますが
 本来はやせた土地で苦労する地元農民のために
 私財をはたいて、産業を開発した偉人なんです。」

勝海舟との交流でも知られる川上善兵衛ですが
考えてみれば、詳しいバックボーンについてはほとんど知りませんでした。
不明を恥じていると、こんな話を教えてくれました。

「今でも地元の小学校では、善兵衛の研究が学校全体で行われているんです。
 みんな詳しくて、私もかないません。」

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後でこの小学校の研究発表を見せてもらいました。
内容は子供たちが実際に善兵衛に会った人たちを訪ね、
直接インタビューをするというもの。
小学生たちはみずからの素朴な疑問を
おそらく祖父、祖母よりも年上の人々に率直にぶつけています。

歴史的証言ともいえる貴重な口伝を、誰よりも若い世代が受け継ぐ。
研究発表の冊子には、生き生きとした好奇心と
善兵衛の人柄を語る年配の方々の深い想いが
長い長い時間を超えて重なりあっていました。

その光景からは郷土の英雄の偉業を、決して風化させてはならないという
地元の人々の強い意思が伝わってくるようにも思えます。

実は鋤柄さん自身も、善兵衛に人生を決定付けられた一人。
ご出身は長野だそうですが、善兵衛の生き方に影響を受け
地元のワイナリーではなく、岩の原葡萄園を選んだそうです。

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案内してくれた石蔵の中は濃密な雰囲気の空間。
ごつごつとした石の壁から、
当時の作業風景が浮かび上がってくるかのようです。

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この蔵は「二号石蔵」。現在は貯蔵庫として使用されています。
しかし建設当時は、文化財である一号石蔵とともに醸造を行う場所でした。

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ワインの発酵には温度管理が大きなポイント。
発酵によって果汁がアルコールに変わる際、液体の温度は上昇します。
これを放置しておくと、良いワインはなかなかできません。

善兵衛はそのために、山の水を利用することを思いつきました。
トンネルを掘って、冷たい雪解け水を蔵まで引き込み
建物の冷却に用いるわけです。

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これがその「冷気隧道」の跡。
10年ほど前、偶然に見つかったそうです。

残念ながら、このアイデアはあまり成功しませんでした。
これだけの工事をしながら、成果を得られなかったのですから
無念はさぞかし大きかったはずです。

しかし、このトンネル跡は川上善兵衛という人物が
いかに進取の気性と、パワフルな実行力を持っていたかを見事に伝えています。
ゼロからすべてを切り開くという仕事には、こうした素養は不可欠だったのでしょう。

葡萄の交配技術も、基本的に独学でマスターとしたという
善兵衛ならではの力強い歴史の刻印です。

ワイナリー裏手の高台に広がる畑も見せてもらいました。

これはやや変形の一文字短梢。独特のカーブを持った太い樹で、
なんともいえない迫力があります。

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こちらは金賞ワインにも使われた有機栽培転換中の葡萄畑。

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積雪対策のため、手が届かないほどの高さです。

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実際、作業はすべて脚立に登って行うとのこと。
こちらの畑もやはり迫力満点でした。雪との戦いの苛酷さがうかがい知れます。

畑を見て回っていると、「熱心に見てますね」と声が。
作業中のスタッフの方でした。
樹齢や仕立て、肥料などについて詳しくうかがうことができました。

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岩の原ももう剪定は終わりですが、何かと冬支度に忙しそうなこの時期。
お時間を割いていただいて恐縮だったのですが、
あとで何気なく資料を読んでいてビックリ。なんと製造技師長の建入一夫さんでした。
思えばラッキーでしたが、醸造のことなどもっと詳しく聞けばよかった!

帰りは高田駅まで再びバス。ワイナリー前で手を上げると止まってくれました。
鋤柄さん、お世話になりました!

新潟のワイナリーめぐりはこれでおしまい。
またもやいろいろな発見がいっぱいの旅でした。
新潟には新鮮な海産物をはじめ、美味しいものが目白押しです。
ワインは食とは切り離せないお酒。
豊かな食文化の中で、これからももっともっと発展していくに違いありません。
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by inwine | 2009-12-11 16:05 | ワイナリー訪問
新潟 『アグリコア越後ワイナリー』

新潟県の旅、次はアグリコア越後ワイナリーへ。
上越線浦佐駅から車で数分。日本酒の銘柄で有名な八海山にほど近い場所です。

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建物は八色の森公園という公園内に建っており、可愛らしい外観。
もう少し暖かい季節であれば、花や緑、葡萄の房が実った垣根畑などの
美しい風景が出迎えてくれるはずです。

しかし、すでに12月。
厳寒期には、建物が埋まってしまうほど雪が降るこの地では
時間に追われるかのように、冬支度が進んでいました。

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これはワイナリー前にある畑。
もうすべて剪定が終わっています。

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樹の形は斜め方向に伸びており、ワイヤーもすべて外されています。
温暖な地域ではまず見ることのできない姿。
そう、これはすべて豪雪に耐えるための工夫なのです。

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ワイナリーのスタッフの方に聞くと、雪の時期は12月初頭から。
つまり、もういつ降り始めてもおかしくないことになります。
この日はあいにくの雨でしたが、雪に見舞われなくてラッキーでした。

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米どころの魚沼らしく、土壌は完全な粘土質。
気候だけでなく、土壌もカーブドッチやフェルミエの畑とは
まったく違うのが分かります。
たとえ同じ県でも、ワインに個性の違いが出るのは当然といえます。

一度降り始めれば、葡萄の樹たちは雪の下へ。
翌春まで見ることもできません。

第三セクターであるこのワイナリーの名物は「雪室」。
冬の間に降った雪を貯蔵して、熟成庫の温度管理に利用しています。

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洞爺湖サミットのときにも話題になった、エコな「天然冷房」。
貯めておける雪の量は250トンにも上ります。
簡単にはイメージできない莫大な量ですが、今はちょうど入れ替え時期。
次の雪が入る直前のため、中はほぼ空っぽでした。残念。

最後に試飲カウンターで試飲をお願いしました。
扱う葡萄はすべて自社農園のもの。
シャルドネ、メルロが中心で、丁寧な造りが伝わってくる味わいです。

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フラッグシップの『越後メルロー』『越後シャルドネ』は
ともに気候の冷涼さが連想できる、しっかりした酸が印象的ですが
一方でチャーミングな果実もあり、決して鋭角的なワインではありません。

まもなくカベルネ・ソーヴィニヨンのプレミアムクラスも発売予定。
こちらのリリースも楽しみです。

電車まで時間があったので、畑の前にあるレストランでコーヒーを飲み、ひと休み。
このお店では、パエリアやピザ、パスタなどが楽しめるようです。
もちろん越後ワインもオンリスト。
暖かい時期に、ピクニック気分で遊びにくるのも楽しそうですね。
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by inwine | 2009-12-08 13:05 | ワイナリー訪問
新潟 「フェルミエ」

カーブドッチを訪問した翌日は隣接するフェルミエにうかがいました。
2006年、本多孝さんがご家族とともに開かれた新しいワイナリーです。

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建物は醸造設備、貯蔵庫、試飲スペース、ショップ、そしてレストランが
効率よく配置されたレイアウト。外観も中もお洒落です。

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まず醸造設備を見学。もう仕込み作業は終わっているので
機械は片付けられ、空いたスペースでスタッフの方がラベル貼り作業をしていました。

本多さんは以前は東京で証券マンをされていましたが、
30代でワインビジネスを始めることを決意。
それからわずか数年のうちに、みずからのワイナリーを立ち上げました。

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土地選びの際、まず頭に浮かんだのは故郷である新潟でした。
しかし、それだけではないと本多さんは言います。

「気候などの条件を調べていくうちに、ここはかなり良いぞと思ったんです」

取り出したのは数ヶ月ごとの全国の降水量分布図。

新潟市中心街から日本海沿いに西へ。佐渡島の向かいに位置するこの土地は
地図上では、なだらかで小さな突起のように見えます。

「見てください。ここだけ雨が少ないでしょう?」

確かに、どの時期も周辺の土地に比べて降雨量が少なめ。
ピンポイントのように、突起の部分だけ色が違う時期もあります。
特に5月から7月にかけての梅雨どきに、雨が少ないのが特徴的です。

「日照時間がとにかく多いんですよ」

冬もそれなりに気温は下がりますが、大雪が降ることもありません。
一方、夏は気温が30度以上まで上がることも日常的だそうです。

海が近いため、夜温が下がりにくいのが難点だそうですが
それでも降雨量の少なさはワイン造りに関しては、かなりの利点。
台風の被害もほとんどありません。

そんな話をしながら、建物の目の前にある畑も見せていただきました。

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広さは現在0.4ヘクタール。
植えられているのはアルバリーニョとカベルネ・フランです。

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まだ数年の樹齢ですが、しっかりと大地に根づいています。
整然と世話された様子からは、本多さんの真面目さと情熱が伝わってくるようでした。

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「畑の仕事も独りだと大変ですね」

「いえ、楽しいですよ。剪定なんかは特に好きです。」

「大事な工程ですよね」

「ええ。だから人にはやらせたくないんです。」

「この樹は今度、ここをこう切って…」と語る口調からは
これから成長していく葡萄への愛情が感じられます。

最後に建物に戻って、試飲をお願いしました。

ツヴァイゲルトレーベは柔らかながら、しっかりした酸が魅力的。
果実味も強く、2つの要素のバランスは見事に均衡しています。
もう少し時間が経って全体が丸みを帯び始めたら、
より素晴らしいワインになりそうです。

カベルネ・ソーヴィニヨンのロゼは、品種の特徴を反映して
骨格の強さが感じられる、かなりドライなタイプ。
冷やして軽く、というよりも食中酒としてじっくり楽しめそうです。

果実味の素直さがチャーミングですが、
瓶詰め直後はやや発泡感もあり、より気軽に飲めるタイプだったそう。
でも現在のしっかり型の個性もイイ感じです。

そしてさきほど見たばかりのカベルネ・フラン。
太い背骨が真っ直ぐ通った、芯の強さが伝わってきます。
土、スパイスの香り。フランの特徴としてよく言われる
植物的なニュアンスは最初、あまり感じられませんでしたが、
グラスに注いでしばらく経つと、爽やかなハーブのような香りがほのかに立ってきました。

ポイヤックのワインをイメージするような味わい。
無理して造った「強さ」ではなく、風格すら感じさせます。
この骨格や筋肉に、もう少し丸みのあるふくよかさがあれば
鬼に金棒といったところでしょうか。

某有名ワインライターも、このワインをいたく気に入って
個人的に買いたいと申し出てきたそうです。

「本多さんにとって、新潟のテロワールとは?」と尋ねたところ
「カベルネ・フランですね」という答えが返ってきました。

実はワタシは、本多さんはフランス的、あるいはヨーロッパ的なワインを
目指しているものだと勝手に思い込んでいました。
それは前述したようなワインの味わいからの想像だったのですが、
今回、話をお聞きして誤りだったことに気づきました。

「新潟の食、日本の食に合ったワインを造りたいんです」

繊細な和の料理に合わせるには、やはり繊細なワインが不可欠なはず。
しかし、この繊細さは線の細さとは決してイコールではない。
おそらく本多さんの頭にあるのは、そんな理念なのでしょう。
これは日本ワインの未来にとって、非常に重要なテーマなのかもしれません。

「今度、親しくしている寿司屋さんにワインを持ち込んで、飲んでみようと思うんです」

そう言って見せてくれた品書きには、地上がりの新鮮な魚を使った料理の横に
本多さんの手書きで、ワインの銘柄が書き込まれていました。

「白身にはバッカス、牡蠣にはシャルドネ。アナゴにはピノ・ノワールがいけそうそうかな。」

本多さんには以前、イベントで何度かお会いしたことがあったのですが
今回、ゆっくりお話をうかがうえたことは、とても貴重な経験となりました。
やっぱりワイナリーは、行ってみると必ず発見があります。

お話を聞いた後はレストランで、イタリアンなランチ。ウマイっす。

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試飲として、シャルドネやバッカスもいただきました。
2008年のバッカスは無補糖で醸造できたそうです。
やはり芯のしっかりしたワインでした。

追加でカベルネ・ソーヴィニヨンもグラスで注文。
ぜいたくで楽しいランチとなりました。本多さん、お世話になりました!
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by inwine | 2009-12-06 10:50 | ワイナリー訪問
新潟 『カーブドッチ』
新潟県のワイナリー、カーブドッチに行ってきました。

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案内をしていただいたのは、ワイナリー立ち上げの一員である常務の今井卓さん。
畑を目の前に、地勢の話からスタートです。

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実はこのワイナリー、海まで約800メートルの距離。
日によっては波の音が聞こえてくるという立地です。

そのため土壌はこんな風に完全な砂地で、まるで海岸のようです。

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落とした後も、ほとんど手に残らないほどサラサラでした。

長梢に仕立てられたシャルドネ畑の中で
仕立て、剪定、誘引、芽かき、
樹勢のコントロールや樹間の設定などの細かい話から
新潟の風土や食文化というマクロな内容まで、話題は多岐に渡ります。

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今井さんによれば、このあたりはかなり温暖な気候。
歩いていけるほど近くで雪が積もっていても
畑にはまったく降らないということも多いそうです。

ワイナリー建設にあたりこの地が選ばれたのも、
なんらかの地縁というより、土地の特性がワイン造りに向いているという
実利的な判断の結果だったそうです。

醸造所としての特徴はまず扱っている品種の多さ。
ツヴァイゲルトレーベをはじめとするドイツ系。
カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネなどフランス系。
あるいはイタリア系のサンジョヴェーゼまで。驚くほどのバリエーションです。

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ドイツ系品種が多いのは、実は北海道ワインとの関係から。
カーブドッチの落社長は北海道ワイン・嶌村社長と血縁関係で
ワイナリー造りの基礎を北海道で学んでいた時期もあるそうです。

今回、さまざまな話をお聞きする中で、
最も感銘を受けたのが果敢なチャレンジ精神でした。
栽培・醸造合わせて社員は6名という少数精鋭ですが
どの分野においても、さまざまなレベルで新たな試みが続けられています。

そのため品種によっては、年ごとに造りががらりと変わり
まったく異なるスタイルのワインが生まれることも。

またある時期には、天然酵母での発酵にも挑戦。
やはり試行錯誤があったようですが、
その成果は現在のワイン造りにも生かされています。

現在は醸造・栽培両方の統括的な立場にいるため、
なかなか時間がとれないという今井さんですが
少し前までは畑にも積極的に出ていたそうです。

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このあたりのような完全な砂地では、メルロの栽培はなかなか難しいようですが
今井さんはみずからが独りで世話をする区画を持ち、
独りで笠かけをするなどして、立派な葡萄を育て上げたりもしたそうです。
また、やはり小区画限定で無農薬栽培に挑み、驚くような成果を得たことも。

「わずかな日陰があって、日の出直後の朝日が当たらないだけで
 葡萄の生育はがらりと変わってしまうんです。」
実例を交えた今井さんの話には、説得力に満ちていてとても刺激的でした。

こうした挑戦の精神は、実は創業時から脈々と受け継がれてきたものです。
新興ワイナリーが葡萄栽培から手がけるという例は、
当時はほとんど例がありませんでした。
同業の全員が無謀だといって反対したそうです。

しかしあえて自社葡萄にこだわったワイン造りを決意。
新しいワイナリーリゾートのモデルを作り上げることで
見事に成功を収めました。

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今井さんたちの試みには、ときに大胆すぎることもありましたが
その分、大きな発見も少なくなかったようです。

しかしそれでも「まだまだ分からないことだらけ」と今井さん。
「すべてが偶然かもしれないですからね」という言葉からは
自然への畏敬の念が伝わってきました。

多くの可能性を追い求める一方で、
「ワインは余計なことをしすぎず、自然な造りがいいんだと気づきました」とも。

以前、下草としてマメ科の植物を植えたのですが、
「この場所の生態系にないものを取り入れるのは、やっぱり不自然」と
考え直したこともあったそうです。

試飲をお願いしているときには、こんな話も。
「お客さまにはよく『ワイン造りは流木を削って、彫像を造るようなものだ』という話をするんです。
 荒っぽく削って、ワイルドな味を出している像もあれば、
 しっかり削りこんで、写実的でリアルな像もある。
 ワインもそれと同じ。もちろん巧拙もあるけれど、いろんなやり方があるのがワインなんです。」
 
今井さんには結局、4時間以上もお話をうかがうことができました。
お忙しい中、お付き合いいただき、ありがとうございました!


夜はワイナリー併設のレストランで、フレンチの夕食。

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メニューにはなかったのですが、
幸運にも「ピノ・ノワール Private Reserve 2006」をお願いすることができました。

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果実のコンフィチュール、バラ、シナモン系のスパイス。
味わいは黒系果実、植物的なニュアンスも。
肉付きのよさをしっかりした酸が支えていますが、
やや堅く閉じている印象もあります。

抜栓30分後、奥のほうにあった果実味が少しずつ開いてきました。
日本のピノ・ノワールには珍しいボリューム感があり、
モダンなスタイルを感じさせるワインです。
重厚なポテンシャルがはっきりと伝わってきて、
あと数年熟成させたら、さらにいい感じになりそう。
でも、その頃にまた会うことはできるんでしょうか?

ワイナリーの敷地内にはスパや岩盤浴などを備えた温泉宿泊施設や、
天然酵母のパン(絶品!)、ジェラート、
地ビールと自家製ソーセージなどの美味しい店も充実。
大人が楽しめるリゾートです。
ちなみに、周辺にはびっくりするぐらい人懐こいネコがたくさんいます。

今回は宿泊もしたのですが、部屋も広く、清潔で
とても快適な旅を楽しむことができました。
小さなワイナリーめぐりも楽しいけれど、こんな旅行ももちろん最高。
温泉とワインと美味しいものが好きな方はぜひ!
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by inwine | 2009-12-05 13:10 | ワイナリー訪問
山梨フラグメンツ

甲斐ワイナリーで『新酒と音楽を楽しむスローパーティー』。

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南米の民族楽器『アルパ』だそうです。ハープみたい。

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11月8日。秋の畑。

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一房だけ残っていたぶどうは、甘くて酸っぱかった。

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麻屋葡萄酒・雨宮一樹氏。今年の麻屋の甲州はスゴい・面白い。楽しみです。

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勝沼の名物パン屋さん『パンテーブル』。
天然酵母のパンはモチモチの食感で、たまらない美味しさです。

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勝沼醸造で貴重な『牧丘 小公子 樽貯蔵2007』を試飲させてもらいました。

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このディスクの厚みと色合いの美しさ。まるでブルゴーニュです。

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衝撃のワインでした。

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フジッコワイナリーから見た夕焼け。

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by inwine | 2009-11-14 10:43 | ワイナリー訪問
旭洋酒 『それいゆピノ・ノワール 2007』

ひさしぶりに旭洋酒にもうかがいました。

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こちらのお目当ては、やはりリリースしたばかりの
『それいゆピノ・ノワール 2007』と『千野甲州 2008』。

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こちらでも奥さまの順子さんが応対してくれました。
今年の葡萄の出来から始まり、一文字短梢栽培のメリットについて改めてお聞きしたり
勝沼のイベントについてなど、いろいろな話題にお付き合いいただき
楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

特に勉強になったのが甲州の苗木の種類の差異、
そしてワインの味わいへの影響の話。
素人の質問にもきちんと答えていただき、いつもながら感謝です。

ワタシはこちらのピノ・ノワールが以前からとても好きなのですが
2005年ヴィンテージをはじめて飲んだとき、かなり堅牢なイメージを受けました。
でも最近飲んだとき、果実味がとても開いていて印象深かったのを覚えています。

そんな話をしたところ、
ピノの造りに関するさまざまな模索についても、うかがうことができました。
2005年に関しては順子さんご自身も、経年による変化は意外だったそう。
2007年のワインもはじめのうちはかなり堅かったそうです。
「でも奥のほうには果実味がある。待ってみよう。」と、今年の春の発売を延期。
秋になって試してみたところ、見事に柔らかく変化していたそうです。

「世界中のワインのほとんどはリリース直後に飲まれてしまう」とよく言われますが
ときにはしばらく我慢したほうが、いいことが待っているのかもしれません。


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『それいゆピノ・ノワール 2007』

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赤い果実、バラ、かすかな草の香り、鉄。さまざまな香りが複雑に漂います。
大きめで香りを楽しみやすいブルゴーニュグラスで飲んでみたのですが、大正解でした。

ひと口飲むと、ほどよく熟した果実の甘みと穏やかながら伸びのある酸。
思わず「美味しい」という言葉が口をついて出ます。

けれど真価の片鱗を見せたのは
抜栓から一時間ほど経ち、ボトルが半分ほど空いたころ。
中盤の力強さがぐっと増して、粘度を感じさせる飴のような甘みが出てきました。
これはすごいです。

タンニン、酸もほどよくあるので骨格は引き締まっています。
そのうえにふくよかで官能的な肉付きが加わるというイメージ。
ピノ・ノワールの魅力全開です。

今回は塩のよくきいた鴨のコンフィと合わせたのですが、
まさにど真ん中ストライク。
ワインと料理の両方が引き立つ、
マリアージュの教科書のような組み合わせでした。


熟成させるとさらにすごいワインになりそうですが、
何年も我慢している自信はあまりありません。
うーむ。やっぱり偉そうなことはいえませんね。
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by inwine | 2009-11-11 12:02 | ワイナリー訪問
金井醸造場 『デラウェア万力+ 2009』

ひさしぶりに一人でふらっと山梨に行ってきました。

最初に訪れたのは金井醸造場。
当主・金井一郎さんは不在でしたが、奥様の祐子さんが応対してくれました。

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今回、お邪魔した目的のひとつは『デラウェア万力+ 2009』です。

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今年のデラは苦戦したところが多かったそうですが
金井さんの畑はとてもよい出来だったとのこと。
毎年美味しいこのワイン。飲むのが楽しみです。

葡萄栽培者のひとり、四恩・小林さんの話に。

「僕は自分で育てた葡萄を売り、人から買った葡萄でワインを造る。
 みんなでワインを造りたいんです。」

先日のテレビで、小林さんがそんな話をしていたのが
とても印象に残っていました。

実はご主人の金井さんもあんなに良い葡萄を
なぜ全部自分で醸造しないのか
不思議がって、ご本人に尋ねていたそうです。

その答えは「いやー、僕は百姓でやっていきたいんですよ」だったそう。
小林さんの考え方には、なにか考えさせられるところがあります。

テレビといえば、金井さんも先日NHKに出たところ
その理念に共感した数軒の農家さんから
「ウチの葡萄を使ってほしい」と申し出があったそうです。
葡萄供給の低下が懸念される一方で、意欲的な農家さんもたくさんいるんですね。

今年から本格的に畑を一部、任されたという祐子さん。
8000枚のカサかけをほとんど一人でやったそうです。
「主人はすぐ飽きちゃうんですよ」と笑っていました。気さくで魅力的な方です。


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『デラウェア万力+ 2009』

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かなりピンクがかった色合い。
フレッシュで濃厚な果実の香りがたちこめ、
口に含むと、ふわりとした自然で優しい甘みが広がります。
中盤は皮や種のニュアンス。ほどよい渋みと旨みが心地いい。
そして最後は目の覚めるようなきりりとした酸が味覚を刺激します。

決してボリュームの大きさを誇るタイプではありませんが
重層的な味わいによって、ワインに深みが生まれている気がします。

柔和と厳しさの両方が感じられる、金井さんの表情が
浮かんでくるようなワインです。

今回はこんなおつまみと一緒に。

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葡萄の実そのものがダイレクトに感じられるワインの味わいと
軽めの前菜は、とてもよく合いました。

フレッシュさでいっぱいの今も最高に美味しいワインですが、
時間が経てばきっと違う姿も見せてくれるはず。
手元に何本か置いておき、時期を置いてじっくりと楽しみたくなりました。
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by inwine | 2009-11-10 12:46 | ワイナリー訪問
塩尻ワイナリーフェスタ2009 <2>

城戸ワイナリーからは男4人でテクテクとウォーキング。
民家、レストラン、学校など塩尻の町を抜けてほろ酔い気分で歩きます。
こういうのも楽しいですね。

やがて信濃ワインに到着。
イベントなどでお世話になっている三宅さんを発見してごあいさつです。

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なぜかいきなりフィーヌを試飲させてもらいました。
使用品種はコンコード。ラブラスカのフィーヌってかなり珍しいんじゃないでしょうか。

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ふわりと薫る生食ぶどうの香りがいい感じ。日本人の葡萄好きDNAを刺激します。

樽に入っていたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロも。

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メルロはもちろんですが、カベルネが美味しい!
かなり最近植えた葡萄で、樹齢はまだまだとのことですが
果実味が豊かで、素直な魅力に溢れています。樽の風味にもまるで負けていません。
塩尻はカベルネもイケるんですね。

ここで去年も食べた、ぶどうで育った豚のソーセージを。
今年は肉屋さんが材料を持ち込み、ワイナリー内で手作りしたそうです。
これを炭火でこんがり焼き、マスタードを添えてハイどうぞ。

いやーメチャウマです。ひと口食べて、メルロをゴクリ。ぜいたくだぜ。

信濃ワインのあとは、やはり去年行った蕎麦屋さんへ。

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うーん。なんか去年のほうがウマかったような…。気のせいかな。

蕎麦屋さんを出た後は、五一ワインへ。こちらも活気に溢れています。

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社長のお姿も。

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畑に行くと、おなじみの貴腐葡萄が。ドロドロです。

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写真を撮っていたら、一緒に回ってたキヨさんに口に入れられてしまいました。
「ぎゃっ」と思ったものの、食べてみると甘~い。なるほど。何ごとも経験だ。

こちらはトラクターでの畑見学。楽しそう。

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やはり同行してたたこやき坊主さんから
「これウマイ!」と勧められたのが2004年桔梗ヶ原メルロ。絶品でした。

凝縮した深い味わいには、ボルドー系品種独特の緊張感が。この完成度はかなりのものです。

五一ワインのすぐ隣にあるのが、井筒ワイン。
二階の有料試飲コーナーで、以前ワイン会などでお会いした営業の小田さんと再会です。

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6種類のワインを4人でちびちびと。

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樽熟スープリーム、やっぱり美味しいです。ちょっと高いけど。

今日は塩尻のメルロの貫禄に圧倒されっぱなし。会社は違っても、葡萄のクオリティは皆さすがです。
まさに『銘醸地』という言葉がぴったりだなとつくづく思いました。

続いて向かったメルシャンのセラーでは、志学館高校の研究発表会が。

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受付にいたメルシャンの塩原さん、高山先生をパチリ。

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ここからバスに乗り込み、珍しいJAのワイン醸造施設へ。

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「S.N.Kワイナリー」だそうです。塩尻の「S」・農協の「N」… アレ「K」ってなんだろ? 「協」かな。

最後はいったん駅前に戻り、反対側のサントリー塩尻ワイナリーへ。

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ひと通り試飲をさせてもらった頃には、だんだん日も暮れ始めました。

特急に乗り込み、楽しいイベントは終了~。

…かと思ったら、ビールとおつまみ片手に、車内おっさん飲み会が始まりましたとさ。
ホントよく飲んだ一日でした。
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by inwine | 2009-11-05 18:36 | ワイナリー訪問
塩尻ワイナリーフェスタ2009 <1>

今年も塩尻ワイナリーフェスタへ行ってきました。

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早朝のスーパーあずさに乗り込み、塩尻駅へ。
ワイン仲間の方たちと現地合流して、最初に向かったのは城戸ワイナリーです。

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昨年は駅前だけの出展でしたが、今年はワイナリーをオープンされています。
初めて中に入ることができました。

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城戸さんみずから訪問客に応対。まだお忙しい時期だと思いますが、ありがとうございます!
「今年の葡萄はかなりいいですよ」と力強く話してくれました。楽しみです。

『プレミアムメルロー2008』『プライベートリザーブ・メルロー2007』
『プレミアムシャルドネ2008』の3種を有料テイスティング。

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いやーどれもウマイです。
『プレミアムメルロー』は豊かな果実味、
『プライベートリザーブ・メルロー』は重厚なボリューム感が魅力的。
造りの方向性は違いますが、どちらも塩尻の風土から生まれる葡萄のリッチさが伝わってきます。
特にプライベートリザーブの旨みはスゴイ。

そしてシャルドネ。鼻を近づけると丸みを帯びた柑橘やパイナップルの香りが。
抜栓時間の影響もあるかもしれませんが、完全に柔らかく開いています。
これだけで、もううっとりです。

もちろんボディもしっかりしていますが、厳しさはなく丸みを帯びた優しい味わい。
以前、プライベートリザーブのシャルドネ(ヴィンテージは忘れてしまいました)を飲んだときは
かなり硬質な印象を受けた記憶があるのですが
やはりシャルドネもプライベートリザーブは長熟向き、
プレミアムは比較的早く楽しめるタイプという区分なのかもしれません。

以前、ワインジャーナリストの鹿取みゆきさんが
「塩尻はシャルドネですよ」とおっしゃっていたのを思い出しました。うーむ、確かに。

試飲のあとは、畑を見学させてもらいました。

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カベルネもメルロも、まだ収穫を待つ葡萄が残っています。

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ぐるっと一回りしてワイナリーに戻ってきたら、長蛇の列が。早めに来てヨカッタ。

次は歩いて信濃ワインへ!
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by inwine | 2009-11-05 12:16 | ワイナリー訪問