シャトレーゼ勝沼ワイナリー 2008年収穫
シャトレーゼ勝沼ワイナリーのシャルドネとメルロの収穫に参加してきました。
幸い天気にも恵まれ、作業は午前9時過ぎからスタート。
本当はソーヴィニヨン・ブランの収穫を行うはずだったのですが、最終的な判断でこの2品種になりました。

7月に見に来た時は結実したばかりだったぶどうの実は、こんなにしっかりと成長を遂げていました。(左が7月、右が今回の写真です)


c0140044_10264036.jpg
c0140044_9531796.jpg


一粒もらったメルロを口に入れると、かなりの甘さ。食べてもこんなにおいしいとは。

c0140044_9534567.jpg


車道からは、エンジン付きトロッコ(?「モノカー」というらしい)で畑へ。

c0140044_955334.jpg


実るぶどうの中を爆音ととともに上がっていきます。頭上はこんな感じにスレスレ。

c0140044_954977.jpg


おー楽しいじゃん、と思ってたら、なんと途中で急降下するという衝撃事態が。明らかに私の体重超過です。スマン。

シャトレーゼのスタッフ、矢崎さんによれば今年はクマやシカも出没したとのこと。害虫の被害だとばかり思っていたら、実はシカが食べ荒らしていた、なんてこともあったそうです。

いよいよ作業開始。
状態を一房ずつチェックしながら、問題のありそうな部分は落としていきます。写真は収穫中の工場長、戸澤さん。

c0140044_9564971.jpg


房を枝から切り離した時に伝わってくる、軽いながらもしっかりとした重み。どんなものであれ、野菜や果実の重量感は人工物とはどこか決定的に違います。
そして白葡萄、黒葡萄それぞれの美しい色づき。実際は「白」や「黒」という単純な色合いとはかけ離れた、農作物ならではの精妙な色彩です。
収穫作業は想像していた以上に楽しい体験でした。

c0140044_957996.jpg


慣れていくうちに、作業はだんだんルーティン化しそうになります。けれどそのたびに「これがワインになる」という事実が頭に浮かび、身が引き締まりました。

今回、収穫したシャルドネは垣根、メルロは棚。
仕立て方のそれぞれの利点は置いておき、収穫の際、この二つで差が出るのは「日差し」と「蚊」です。
棚の方は照りつける日光を遮ってくれる反面、蚊が容赦なく襲ってきます。ちなみに収穫隊隊長のキヨさんは背中を何度も刺されていました。(なぜ背中?)
私も結構な被害を受けたのですが、参ったのは顔を集中的に狙われたこと。原因はたぶん、手などには虫除けスプレーをつけたせいです。別に少々刺されても構わないのですが、顔に「プ~ン」と例の音を立てて寄ってこられると、さすがに振り払いたくなります。

途中、戸澤さんが鼻血を出すハプニングも。ハンカチで血を抑える姿をたくさんのカメラが取り囲みました。さすがは注目の若手醸造家。スターです。

c0140044_957345.jpg


一同、夕方6時近くまで頑張ったのですが、女菱の畑はやはり広かった。残念ながら完全制覇には一歩及ばず、終了となりました。仕事を終え、全員で斜面を降りながら見た夕焼けは言葉にはできないような絶景でした。

c0140044_9575922.jpg


作業の後は焼肉屋さんで打ち上げ。ここでは山梨ワインの野沢さんやアルプスワインの前島さんも合流。
ぶどうの収穫も楽しかったけれど、醸造家の方々との話は別の意味で大きな収穫でした。

c0140044_9582280.jpgc0140044_9585222.jpg


戸澤さんには大小いろいろな意味で今後の展望をお話いただき、現在の葛藤もお聞きしました。また野沢さんとのお話の中からは、ご自身のワイン造りへの高いプライドがひしひしと伝わってきました。そして前島さんにはこのブログの感想までお聞きすることができました。「こんな熊みたいな人が書いてるとはね」とお褒めいただき、うれしかったです。

醸造家の方とお会いするたびに感銘を受けるのは、彼らの仕事への真摯さと誇りです。それぞれ個性豊かな人々ばかりですが、ワイン造りへの目線にブレはありません。
饒舌な言葉で語る人や口数少ない人、斜に構える人や熱い説明をしてくれる人。ワイン造りに携わる人々にはさまざまなタイプがいますが、「このワインは…」とみずからの作品を語りだす時、どの方も目は真剣そのものです。

その表情は、人ごとのように言い訳を重ねる食品偽装会社の社長のちょうど対極にあるような気がします。安易に「食の安全」など語るつもりはありませんが、私が日本のワインに惹かれる理由はその「真摯さ」にもあるのかもしれません。

焼肉の後はカラオケ、そして石和のスーパー温泉へ。3月の「甲斐vin」以来です。着いたときはややフラフラ。翌朝、またしても私は一足お先に失礼しました。キヨさん、楽しい機会に感謝です。そして一緒に作業した皆さん、お疲れ様でした!
[PR]
by inwine | 2008-09-15 10:30 | ワイナリー訪問
<< シャトレーゼ勝沼ワイナリー 2... 日本ワイン充実のお店 2軒 >>