山梨ワイナリー訪問 2007/12 <その2>
金井醸造場の金井一郎さんは、いまや「自然派ワイン」の造り手として日本を代表する存在。各メディアで日本のワインが取り上げられる際、必ずといっていいほど名前をお見かけする有名人です。
実は栽培から醸造までワイン造りに関わっているのは、ほとんど金井さん1人だけ。そのため、いつ何時も多忙だと思うのですが、直前に連絡して押しかけてしまいました。スミマセン!

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今回、試飲させていただいたのは3アイテム。
金井さんのワインは、どれも非常に独特です。その味わいについては、近いうちに改めてアップするつもりです。

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「すべて一人でまかなうのは大変でしょうが、人を増やす気は?」とお聞きすると、「自分自身のワインを作るためには、安易に人は増やせない」という答えでした。
「瓶詰めが終わるまで、ずっと気が抜けないんですよ」と笑いながら話してくれましたが、大変な苦労があることは想像に難くありません。ロワールのビオの代表的な作り手、マーク・アンジェリの話を例にしながら、自分自身で栽培と醸造をすべてコントロールすることの重要さを語ってくれました。今は規模の拡大よりも、生産農家にビオロジックへの理解を深めてもらうことの方が大きな課題だそうです。

「最近、畑に勝手に入り込む人が増えて困り始めたんです。」との話もうかがいました。

「自分もブルゴーニュの畑で記念写真を撮ったりしたこともあるから、気持ちはすごく良く分かるんだけど、どうしても立ち入った人の“気”が入っちゃうんですよね。」

いわゆるビオディナミについては、フランスの生産者の記事を雑誌などで読むだけだったので、こうしたコメントを直接聞けたのは刺激的な体験でした。あらためてビオという方法論の困難さに触れたような気がします。

金井さんはこの日もお仕事の合間でしたが、きちんと真摯な対応をしていただき、こちらは本当に恐縮しきりでした。金井さんに限らず、若いワインメーカーの方々は忙しい中でも、みな情熱的にワイン作りを語ってくれます。訪問者にとって、これほどうれしいことはありません。

金井醸造場を後にして、ひとまず駅まで歩いて戻ることにしました。
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by inwine | 2007-12-25 19:35 | ワイナリー訪問
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