セパージュはカベルネ ソーヴィニョン74%、メルロ20%それからノートン6%。
「ノートン」というのはあまり聞きなれない品種だけど、これは醸造長のブルース・ガットラヴさんが新たな試みとして栽培しているアメリカ系の品種だそうです。 第一印象は「柔らかいワイン」。カベルネ独特の香りや味わいがすぐに広がってきますが、強く、硬いボルドーのような主張の強さは感じません。ただし暖かい地方のボルドー系によくあるような果実味主体でもなく、バランスのよい、エレガントで繊細なワインでした。 ボルドーのワインを飲むと、私はいつもひんやりした冷たさのようなものを感じます。ときどきブルゴーニュが「官能的」、ボルドーが「知性的」と評されるのはこの「冷たさ」のせいかなとも思ったりするのですが、このワインにもやはり「ひんやりとした」快感が確かにありました。 その一方でたとえ外国由来の品種であろうとも、日本のワインを飲むとなぜか「懐かしさ」のようなものを感じる気がします。「ほっとする感じ」と言い換えてもいいかもしれません。日本のものだと知って飲んでいるからそう思うだけなのかもしれませんが、なんだか不思議な気もします。
by inwine
| 2007-11-09 13:38
| 日本ワインを飲む
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