旭洋酒さん<2>
前回に続き、旭洋酒さんのお話。

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以前 なじみのレストランに協力してもらい、さまざまな地域のピノ・ノワールを飲み比べる会を開いたことがある。
実はこの時、「日本代表」として旭洋酒の「それいゆピノ・ノワール」を出した。


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日本では「ピノ」はまだ決してポピュラーな品種とはいえない。栽培は難しいとされていて、世界でも成功を収めている地域はわずかだ。けれど旭洋酒さんのピノを飲んだとき、私はその美味しさに目を見張った。「日本でピノ・ノワールは無理」という先入観にとらわれていたのだろう。


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「日本代表」は大活躍だった。ブラインドでの会だったため、先入観なく味わえたせいもあるだろう。多くの人がこのワインを上位に挙げ、ブルゴーニュワインにもひけをとらない高評価だった。







そんなこともあって、ぜひ旭洋酒さんにはうかがってみたいと思っていたのだが、今回 念願かなって醸造所を訪問し、奥様から栽培・醸造についていろいろなお話をうかがうことができた。
一口にピノ・ノワールといっても、日本ではヨーロッパなどとは違って棚栽培の手法を用いるため、育て方がまったく異なること。土壌の違いなどからクローンの選び方も変わってくること。
お話を聞いているうちに、前述のワイン会で「勝った」ような気分になった自分が恥ずかしくなってきた。当たり前のことだがワインとはそれぞれが独自の個性を持った作品で、競争や勝負の道具ではないのである。(まあ、それでも「飲み比べ」などの企画はやっぱり面白いのも確かなんだが。)

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自戒の念も胸に刻みつつ、圧搾機をはじめとするさまざまな機器も見せていただいた。途中からはご主人にも加わっていただき、さらにお話をうかがえた。お忙しい時期であったと思うが実に丁寧に対応していただき、感激の想いだった。12月にリリースされるという次のビンテージが、今から楽しみだ。
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by inwine | 2007-10-28 09:35 | ワイナリー訪問
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