シャトー・メルシャン 『甲州小樽仕込み 2006』

冷蔵庫にしばらく入れていたため、かなり低い温度で飲み始めました。
よそよそしいと感じるほどの硬さと、はっきり木をイメージする樽の香り。
向かい合っても、何も話してくれない人のようです。

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けれど時間が経ち、温度が上がるにつれて
柑橘の爽やかな香りが立ち上ってきました。

味わいも、柔らかく厚みのある酸と広がりを感じさせる果実味、
そして樽の風味という3つの要素が、絶妙なバランスに。

どれも突出して主張しすぎることはありませんが、
決しておとなしいわけではありません。

ひとつひとつの要素はしっかりとした強さがあるのに
円のような均衡が保たれていて、引っ掛かりを感じない。
ワインとしては理想的なフォルムです。

少しツンとすましたような、上品さを感じさせてくれる甲州でした。
『いいとこの子』って感じでしょうか。
ワイルドな甲州もいいけれど、こんなのももちろん最高に魅力的。

最初のそっけなさは見事に消えて、食事との相性もバッチリ。

こんなのや

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こんなのとも。

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いろんな味を受け止めてくれる、懐の深さを持ったワインに変貌しました。
さすがは良家の坊ちゃん(お嬢さん?)。大物です。
やっぱり時間をかけて楽しむのもワインの醍醐味ですね。
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by inwine | 2009-11-21 12:18 | 日本ワインを飲む
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