駆け足で <3>

x月x日

「2001年高畠シャルドネ樽発酵」を金目鯛のしゃぶしゃぶと。

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しっかりした腰の強さが樽の風味を支えるバランスの良いシャルドネ。
しゃぶしゃぶは金目のアラでダシを。脂ののった濃厚な旨みとバッチリ合います。

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ビールとも日本酒とも違う、日本ワインならではのマリアージュを楽しめました。
(スミマセン。記憶違いでちょっとゴチャゴチャになってて訂正しました。やっぱりためすぎるとダメですね。)


x月x日

阿佐ヶ谷「志ノ蔵」へ。以前にもおうかがいした美味しい鶏鍋のお店です。
このお店のこだわりは「純国産」。野菜、肉などの食材はもちろん、
オリーブオイルなどの調味料、器にいたるまですべてが選び抜かれた日本産。

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料理はシンプルな見た目ですが、じんわりと体に染みこむような滋味に満ちています。
ワインは小布施と金井醸造場を。シアワセな気分でした。

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x月x日

渋谷・クヨールにて「ボー・ペイサージュ2007 リリースパーティー」。
昨年は昼夜参加という強行スケジュールでしたが、今年はおとなしく夜だけの参加にしました。

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会場はキッチン・セロでおなじみの東美グループの新店「クヨール」。
彫刻の世界から料理界に転身して、世界の名店を渡り歩いた船越シェフの料理が話題のお店です。

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まずはシャルドネから。最初の一口はシャープな酸が印象的でしたが、時間が経つにつれ、肉厚な果実味がじんわりと。

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もちろん充分美味しいのですが、これは時間をかけて飲めば、かなり化けそうな気配です。

次は「ラ・ボワ」。カベルネ・フラン100%です。
「今年は今までより、最初から開いている」と岡本さん。
鼻を近づけると… 出ました。まさに岡本さんのワインの香り。
ミント系のハーブや甘いオレンジのような芳香が立ち上ります。
酸とのハーモニーも抜群。
チャーミングな印象ですが、こちらも時間経過とともに妖艶な香りを放ち始めていました。

3番目はメルロ100%の「ラ・モンターニュ」。
ブルゴーニュグラスに注がれたワインは、やはり少しだけスワリングすると、なんとも官能的な香りに。
一緒に出された料理は「フォアグラプリンと鰹のスープ」。
鰹とトマトの出汁でとったスープにフォアグラという、個性派シェフらしい大胆な一皿です。

まるで魚介と肉のダブルスープラーメンのような、かなりダイナミックな合体ですが、
ダマスクローズというバラのコンフィチュールを加えることによって、
見事に上品な味わいに仕上がっています。
濃厚かつ繊細なフォアグラの味わいと鰹・トマトのしみじみとした旨みの融合は最高でした。
もちろんワインとの相性もバッチリ。

そしてカベルネ・ソーヴィニヨン100%の「ル・ヴァン」。
料理は「スモークプーアール茶の鰻と土系ソース」。
こちらも新牛蒡、山椒を使った蒲焼風の意欲作。

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「岡本さんのワインをイメージしたとき、やはり「和」を意識しましたか?」とシェフに尋ねたところ、
すごく意識しました、との答え。ワイナリーや畑に足を運ぶなど、苦労の末、完成したメニューだけあって、
料理の完成度、ワインとの相性はさすがでした。

「カベルネは毎年毎年やめようと思っているけど、ワインを作ると、やっぱり来年もと思い直すんです。」と岡本さん。
香り、味わいはいわゆるカベルネのイメージとは少し違う、独特の複雑さがあります。
うまくいえませんが「東洋的なスパイス」といったニュアンスを感じました。

そしてラストのひとつ前に、再びシャルドネ。
実は最初に注いでもらったシャルドネを、この時点まで飲まずにグラスに残しておいたのですが、
改めて香りをかいでみると、ハチミツ、バターの香りがムンムン。クラクラしそうです。

料理は「蛤と仙人小屋の山菜 バターとプリザーブレモンの泡」。
ハマグリの肉厚な旨み・苦味、そして濃厚なバターの味わいはまさにシャルドネのイメージそのもの。
すばらしい組み合わせでした。

いよいよ最後はピノ・ノワール。
今年は例年に比べ、かなり若々しさが特徴的だそうです。
やはり官能的な香りと複雑なハーブ・スパイス香がなんとも魅力的。
シェフはこの香りを「日本のお香」と表現していました。なるほどー。

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料理は生で燻製を施した小鳩のローストに、八重山の香辛料、ピィヤーシを添えたもの。
ピィヤーシはなめるとほのかに甘く、シナモンのような香りがします。
こちらもマリアージュはバッチリ。実に贅沢です。

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デザートはピノ・ノワールの枝の燻香をつけたクレーマカタラーナ。もちろんこれもウマかったです。

今年も素晴らしかったボー・ペイサージュのワイン。
今から来年のリリースが楽しみになってきました。気が早すぎます。


(つづく)
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by inwine | 2009-05-11 19:20 | そのほか
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