駆け足で <2>

x月x日

旭洋酒の「それいゆメルロ 2007」。
色調はバイオレット。口に含み飲み込むと、柔らかさと力強さの両方が味わえる。
中盤の伸びが魅力的。バランスも素晴らしいです。
抜栓後一時間ほどで、スパイシーな香りが広がってきました。コショウと赤い果実。
うっとりするような芳香です。

美味しい~。今もバッチリだけど、一年後にはどうなってるでしょうか。楽しみです。

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x月x日

若手醸造家グループ「アサンブラージュ」(ポスター大好評展開中!)の新メンバー、辻さんのワイナリー「マルサン葡萄酒」を訪問。
伝統あるワイナリーに、新たな若き造り手。歴史は受け継がれ、新しい道が敷かれていく…。うーん、なんだか感動的です。

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ワインも自社畑の樽なしシャルドネとかプティ・ヴェルドーとか、ひとクセもふたクセもあるユニークなラインナップ。案内していただいた畑も興味深かったです。

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あまり広く知られているワイナリーとはいえないと思いますが、「訪問 日本のワイナリー」ではとっくに紹介済みでした。さすがです。


x月x日

またまた「野菜バル Marche de Vinshu」で「宮崎都農ワインと九州野菜料理のマリアージュ」。
醸造家の小畑さんは青年海外協力隊でボリビア滞在を長く経験したあと、
ブラジルでワインを作っていたという超異色派。個性はやはり強烈で、非常に魅力的な人物でした。

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台風の多い宮崎でワイン造りをする困難。都農という地域へのこだわりと土地に根を下ろすことの苦労。
栽培、土壌作りに関する斬新な発想と実践。醸造の新しい手法への挑戦。

小畑さんの熱いトークは、思わず身を乗り出して聞いてしまう内容ばかりでした。
ボリビアでのちょっと荒っぽい思い出話も抜群の楽しさ。スゴイ人です。

「シャルドネ・アンウッデッド」はトロピカルフルーツのような香りが魅力的。「南」を感じさせるワインです。
しかし味わいは予想以上に酸がしっかり。完熟したグレープフルーツや夏みかんといった印象でした。

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「シャルドネ・アンフィルタード」は樽の風味と葡萄の力がうまくマッチ。「日向鶏のローストきんかんソース」が素晴らしく合いました。


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前回の安心院の会のときもそうでしたが、このお店でのワイン会は料理とお酒の相性がものすごく考えられています。
今回もマリアージュを存分に楽しみました。

都農ワインの代名詞・キャンベル・アーリーやベリーA、スパークリングもかなりの完成度です。
「若い頃はひたすら濃いワインが好きでしたけど、今はオレゴンのピノが好き」と語ってくれた小畑さん。
「宮崎産ピノ・ノワール」の登場は案外、近いのかもしれません。


x月x日

「フェルミエ シャルドネ2007」

スペインの「サンティアゴ・ルイス」が頭に浮かぶ、地図のエチケットが可愛い。
グラスに注ぎ、少し揺するとカスタード香。MLF由来でしょうか。樽のニュアンスもしっかりと感じます。
酸のボリュームがしっかりあって、余韻も長く楽しめるワインです。
ただ3000円超という価格を考えると、もう少し骨格がしっかりしてるとうれしい気も。
とはいえ、なかなかのウマさです。

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x月x日

山梨・アルプスワインで行われたイベント「アサンブラージュ体験」に参加してきました。
赤白7種、それぞれ別に仕込まれたワインを自分でブレンド。ワインのブレンダー気分を味わうという試みです。

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いやー、しかし難しい。いくらやっても変な味のワインしかできません。
途中、醸造家の前島さんがちょちょいと造ったブレンドを飲ませてもらったら、これがウマイこと。
もうこれでいいじゃんと思ったら、あっという間に探究の心が折れました。一応、最後まで頑張りましたが。
やっぱりモチはモチ屋。素人にはムリでした。

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シラーってつい入れたくなるんだけど、うまい具合にシラーの個性を出すのが難しい。
あとカベルネもブレンドするのがすごく大変な気がしました。
白は甲州の扱いが予想以上に難しい。甲州とシャルドネのブレンドって実際にもありますが、
どんなコンセプトなんだろうか。

ともかく自分の才能のなさを思い知った日でした。



(つづく)
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by inwine | 2009-05-10 03:32 | そのほか
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