「日本のおかずを訪ねる。」 <ビールのおつまみ編>

某CMではありませんが、たまらなくビールに合う食べ物ってありますよね。
聞かれてもないのに「コイツにはやっぱりビールじゃないと。」なんて言葉がつい口をついて出るような…。

その日もその手のおつまみを頬ばり、ビールをぐびぐび飲んで「ぷはー」としてました。
「クー! 地球に生まれて良かった!」と。

でも、ふと思ったんです。

「待てよ」と。「本当か」と。

「ビールじゃないと」なんて妙に断言口調ですが、考えてみれば別に試してみたわけでもありません。
ビールに合うつまみがたくさんあるのは確かだけど、だからってワインじゃダメってことにはならないはず。
特に日本のごはんに合う日本のワインなら、「えっ?」っていう組み合わせの中に意外な大発見があるかもしれない。
どんな場合でも思い込みは良くありません。

というわけで、試してみました。
「日本のおかずを訪ねる。」 <ビールのおつまみ編>!


数々の定番つまみを迎え撃つ、日本ワイン代表は…。

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まず白は気軽なデイリーワインの代表選手、高畠ワイナリー「上和田ピノ・ブラン2007」。

さらりと爽やかな飲み口でバランスが良く、主張が強すぎないこのワイン。どんなおかずでも安心して合わせられる使い勝手の良い一本です。
実際、我が家ではケース買いして日常的に飲んでた時期もありました。

そして赤はコレ。やはり我が家では日常ワインの定番、「ソレイユクラシック 赤」です。

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マスカットベリーA主体で、やさしくほっとするような果実味の豊かさが魅力的。こちらも懐が広く、あまり食事とケンカする心配がないタイプです。

ではいよいよ対決です。まずはこちらの一皿から。

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出ました。大人も子供も大好き、マカロニサラダ。
個人的には居酒屋、特に立ち飲み系なんかに行くと妙に食べたくなるメニューですね。

今回のマカサラは卵とハムがたくさん入った、ちょっと豪華な感じの一品。単純に「動物系」ってことで赤ワインと合わせてみたくなりますが、マヨネーズの酸味がどうかな。
ゆで卵との相性も未知数な感じです。酸味-酸味のつながりで白のほうがイケるかも、などとちょっと予想しつつ、早速食べてみることに。

もぐもぐもぐ。うん。ウマイね、マカロニ。卵が入ってるとやっぱり豪華。ハムもウマいわ。

さてワインです。まずは赤から。
やっぱり酸味がちょっと気になるかな。でも卵とはイイ感じ。全体のこってり感との相性もいいですな。

次は白をグビリ。あ、こっちの方がいいかも。やっぱりマヨネーズとは白の方がしっくり来るかもね。ワインの爽やかさで、旨みが引き立つ気がする。
マカサラ→ワイン→マカサラと、箸&グラスが知らず知らず進んでしまいます。

でもその後に赤へ戻ったら、やっぱりこっちも〇。ズバリいって細かいこと気にしなければ、赤でもかなりイケます。

ということで『ワイン×マカロニサラダ』、判定は赤白ともに〇で決定!

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お次のメニューはこちら。ビビンバの具としてもおなじみのナムルです。

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皆さんは焼肉屋さんに行ったとき、食事と一緒に何を飲んでますか?
私はたまーにワインを飲みますが、だいたいは生ビール。あとはよく紹興酒のロックを頼んでいます。
もちろん肉自体とワインの相性はバッチリでしょうが、あの独特のタレには、紹興酒のカラメルっぽいコクとほどよい酸味がぴったりくる気がするんですよね。ワインなら南仏の濃い赤や南仏品種の新世界モノなど、果実味どっしり+酸味穏やか系がよさそう。

で、そんな焼肉のお供・ナムルもやっぱり頭に浮かぶのはビール。焼酎系のお酒よりもやっぱりビールです。ゴマ油の風味が食欲を誘う、アジアの刺激的な野菜の和え物ってイメージでしょうか。関西風にいうとビールの絶好の「アテ」です。

これも合いそうなのは、やっぱり白。でもベリーAも根菜の煮物なんかにバッチリだから、意外にイケるかもしれません。

今回のナムルの野菜は、もやし、ほうれん草、そしてたけのこ。
おお、やっぱり白は合います。野菜のじんわりした甘味とワインのすっきりした酸がうまくマッチ。いいですね。マカロニサラダと同様、スイスイと箸とグラスが進みます。これは完全に相性マル。

では赤は?
うーん、悪くはないんですが、正直、引き立て合うというところまではいきません。ピンときたのは醤油。もしナムルの中に醤油のニュアンスがあったら、きっとバッチリだった気がします。たぶん味付けは塩とニンニクとゴマ油だけだと思うんですが、このシンプルな組み合わせによる、ちょっと鋭角的な刺激がベリーAの柔らかさとうまく同調しないのです。ただ、ほうれん草の少し土っぽいような旨みは、やっぱりベリーAの味わいと結びつく気がしました。

というわけでナムルとの相性、判定は白〇、赤△です!

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次はやはり焼肉屋さんの定番メニュー。そう、キムチです。

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キムチとワインってだけでもすでに無謀な気もするんですが、今回はなんとアサリのキムチ!
いかにも合わなそうですが、どうでしょうか。正直自分でも、なぜよりによってこんなの買ってきたのか分かりません。
理由があるとすれば、ただひとつ。はい、ウマそうだったからです。

まずはキムチを一口。お、甘い。辛さよりアサリの甘味が印象的。何か甘い味付けを加えているのかもしれません。
いや、ウマイっすね。貝類のキムチだと牡蠣なんかもたまに見かけますが、アサリもいいです。

ではワインを。


むむむ…。


やっぱり無謀でした。オレがバカでした。調子に乗りすぎました。グズでのろまな食いしん坊でした。
飲むと口の中に生臭さが広がります…。

ワインにもキムチにも悪いことをしてしまったという罪悪感が胸に広がります。
「食べ物をオモチャにしてはいけません」という遠い日の母の声が響いてくるようです。
いや、決してそういうわけじゃないんだ…。そうつぶやきながら、お皿を脇へ。スマン、後で必ず食うからな。

というわけで、判定はいうまでもなく×。あえなく撃沈です。(涙)

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なんだか先行き不安な感もありますが、長くなったので今回はここまで。
でもビールに合うおつまみとワインの対決はまだ続きます。
次回は鯵の押し寿司、カキフライ、餃子が登場!
今度は結構、期待が持てそうでしょう?
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by inwine | 2008-12-15 12:02 | 日本ワインを飲む
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